キャンプで熟睡するためにテントマットは必須アイテム
「アウトドアにも寝心地を求めたい」という人は多いのではないでしょうか。登山などのようなハードなアウトドアシーンでは快眠性なんて求めていられないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、翌日の体のコンディションを考えるならむしろ、最低限の快眠性にはこだわるべきです。キャンプやアウトドアでの熟睡を実現するためには、テントマットは必須のアイテムですよ。
テントマットの役割①凸凹対策
テントマットの物理的な役割として非常にイメージしやすいのが、凸凹対策、すなわち「クッション性」です。マットを敷かないでテント内に直に座ってみると、地面がのごつごつが伝わってきてお尻が痛くなってしまいますよね。
眠るときにまで何も敷いていないと、朝起きたら背中が痛い・・・なんてことになってしまいます。地面が整備されているキャンプ場でも、眠るとなるとやはりある程度のクッション性は必要です。
テントマットを使えば、地面の凸凹から身を守るとともにクッション性を得ることができるので、快適に過ごすことができるのです。
テントマットの役割②断熱
テントマットを敷かないで寝ようとするとどうなるのか。そもそも熱というのは「暖かいもの→冷たいもの」と移動する性質を持っています。テントマットを敷かないで直に横たわると、眠っている人と地面との間にグランドシート、テント生地、インナーマットしかないため、体温がほとんど直に地面に奪われていくことになります。
テントマットの役割は、「体と地面との間に熱が奪われないようにするバリアを張ること」です。この役割を果たすのが「断熱性能」です。
断熱性能はR値で判断する
R値とは、テントマットの断熱性能を示す値です。この値が大きいものほど断熱性能が高く、地面からの熱を遮断することができるのです。この断熱性能自体は「保温性能」とはまた性質が異なるものですので、「R値が高いほど暖かい」というわけではありません。
そのため夏にR値が高いものを使っても暑すぎるということはありません。マットの場合は、「大は小を兼ねる」ので、R値が高いものであれば春~冬までオールシーズンで使うことができます。
R値のめやすについては以下のようになっています。
1.0~2.0 夏
2.0~3.2 春秋
3.2~4.0 初冬
4.0~ 厳冬期
R値は重ねたら効果倍増
R値で示される断熱性能は単純に足し算をすることができます。例えば、R2.0のものを2枚重ねて使用すればR値は2.0*2=4.0となり、2倍の断熱性能があります。(※2倍暖かくなるというわけではありません。)
テントマットの種類と発泡式マットのメリット
テントマットはざっくりと分けると「エアクッションタイプ」と「発泡クッションタイプ」の2種類があります。それぞれをさらに細かく見ていくと、以下のような分類をすることができます。
テントマットの種類は4種類
エアクッションタイプ:エアマットとインフレーターマット
エアクッションタイプのテントマットは、その名の通り空気を内部に取り入れることによって、クッション性と断熱性能を得るもののことを言います。空気を取り入れて設置するという性質上、軽量でコンパクトに収納することができるデザインのものが多いです。
体と地面の間に空気の層ができることにより地面へ逃げる熱をシャットアウトするわけです。エアマットはそのまま空気を取り入れた、文字通りの空気層ですが、インフレーターマットは中にウレタン/ナイロンのフォームを内蔵しています。
フォームが元に戻ろうとする性質を利用することによって半自動的に空気を内部に送り込むことができるので設置が楽なものが多いです。
発泡クッションタイプ:クローズドセルマットと銀マット
発泡クッションタイプのマットは、エアクッションタイプと異なり、空気を送り込むという手間はなく、折りたたんだマットをそのまま展開することによって設置できます。クローズドセルマットと銀マットがありますが、どちらもクッション性でいうとエアクッションタイプのマットに劣ります。