当然、初心者キャンパーでもオールシーズンキャンプを楽しみたいという方でしたら話は別です。R値の高いアイテムを用意しなければ寒さに身を震わせることになってしまいます。
「初心者はキャンプ用品にお金をかけられない」が本当なら正解
これも、「初心者≒ライトキャンパー」であるという先入観が問題になります。夏場などにいわゆる「ちょっとした娯楽」程度にキャンプを楽しむという方であれば、キャンプ用品にそこまでお金をかける必要はありません。
しかし、もしも「キャンプをこれから積極的に楽しみたい、一生の趣味としてアイテムをそろえていきたい」と考える人ならお金に糸目はつけません。「もしも、とりあえずキャンプ用品一式そろえたいけれどお金が・・・」という方であれば発泡式マットを選択することを考慮したほうが良いかもしれませんが、予算の心配がないのならば、自分のキャンプシーンに合わせてマットを選ぶということが優先されます。
初心者でもきちんと調べて必要なアイテムは準備しましょう
初心者であるとかそうでないとか関係なく、アウトドアアイテム選びは「自分の使用シーンに合っているか」ということが大切な判断基準です。上で述べているように、予算の心配などがある場合には、汎用性の高い発泡式マットをとりあえず買っておくという選択肢もありますが、そうでなければ自分に合ったものを選んで購入すること。
ベテランさんでも、登山をメインでする人ならば発泡式マットを使いますし、初心者でもキャンプがメインで予算に心配がない方なら快適なエアマットを選ぶ、というそれぞれの必要に応じたアイテム選びが大切なのです。
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サーマレストの最強発泡式マットご紹介①:Zライト ソル
サーマレストのクローズドセルマットレスの中でも、特にクッション性に優れており、十分な断熱性能も備えている優れモノです。アコーディオン式のコンパクトな収納方法にRサイズで410gという軽量さも魅力的です。従来のものと異なりアルミ蒸着加工が施されているため、保温性能が20%向上しているという点もポイントです。
スペック
S | R | |
使用サイズ | 51*130cm | 51*183cm |
収納サイズ | 51*10*14cm | 51*13*14cm |
厚さ | 2cm | |
重量 | 290g | 410g |
材質 | 架橋ポリエチレン | |
R値 | 2.6 | |
値段 | 5.500円 | 7.200円 |
表面の波型デザインによって保温性能抜群
Zライトシリーズの特徴として、表面の波型加工があげられます。これによって、体と地面との間に空気の層を作り出すことができるので、クッション性を高めつつも断熱性能を高めることができます。
アルミ蒸着を施した3シーズン対応型
従来のものと異なりアルミ蒸着を表面に施したことにより、体から発せられる熱をアルミが反射してくれて、より高い保温性を実現することができています。
サーマレストの最強発泡式マットご紹介②:リッジレスト ソーラー
4シーズン対応モデルの高い断熱性のあるモデルです。こちらはロール収納式ですので、端っこの方が丸く癖がついてしまうことが難点。表面についている縞状の凸凹加工で断熱性能を高めています。
スペック
R | L | |
使用サイズ | 51*183cm | 63*196cm |
収納サイズ | 24*24*51cm | 24*24*63cm |
厚さ | 2cm | |
重量 | 540g | 740g |
材質 | 架橋ポリエチレン | |
R値 | 3.5 | |
値段 | 6.500円 | 8.800円 |
表面の凸凹で体の熱を逃がさない
表面についている縞状の凸凹加工は、体から出てアルミ蒸着によって反射された熱を閉じ込める役割を持っています。クローズドセルタイプでありながらも高い断熱性・保温性能を実現しています。
冬もうれしい4シーズン対応
クローズドセルタイプでありながらもR値は3.5と高い数字を持っていますので、春、秋、初冬の寒い時期でも使用可能な4シーズン対応です。
サーマレストの最強発泡式マットご紹介③:リッジレスト ソーライト
リッジレストシリーズの中でバランスの取れた性能を持っています。アルミ蒸着が施されているため保温性・断熱性とも確保しつつ、重量が軽く押さえてあります。値段が低いこともうれしいポイントですね。
スペック
S | R | L | |
使用サイズ | 51*122cm | 51*183cm | 63*196cm |
収納サイズ | 17*17*51cm | 20*20*51cm | 22*22*63cm |
厚さ | 1.5cm | ||
重量 | 260g | 400g | 540g |
材質 | 架橋ポリエチレン | ||
R値 | 2.8 | ||
値段 | 3.200円 | 4.800円 | 6.400円 |
S、M、Lの3サイズ対応
サーマレストのクローズドセルマットの中では唯一の3サイズ対応ですので、自分の好きなサイズ感に合わせて選ぶことができます。
高いコストパフォーマンス
重量が軽くデザインされており携帯性に優れているうえ、R値も3シーズンでの使用に申し分ない数値ですので、幅広いシーン・季節で使うことができつつも値段は安く抑えられています。
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夏場で寒さ対策不要なら発泡式マットでも十分快眠できる
夜中でも暑苦しいような夏場であれば、テントマットの断熱性能というのはほとんど気にする必要はありません。重要なのは、地面の凸凹を体に伝えないためのクッション性能です。R値が高いアイテムを選んでも性能的に問題はありませんが、コストを抑えたい方は必要な性能にポイントを絞って選びましょう。
夏場のテントマットの役割は凸凹対策メイン
暑くて寝苦しい夏の夜にテントマットを使う時には、その主な役割は地面の凸凹対策になります。基本的に夏場はR値が1.0~2.0程度あれば十分ですので、段ボール程の断熱性能すらも必要になりません。一方で、地面からの凸凹は年中を通して変わるものではありませんので、ほかの季節と同様に対策が必要です。材質が丈夫な発泡式マットを地面と体の間に挟み込めば、ちょっとした凸凹は気にならないので、必要以上にクッション性の高いアイテムを選択する必要はありません。
低価格の発泡式マットでも重ねて敷けばクッション性増大
発泡式マットは安価なものが多いので、それ単体でのクッション性能はあまり期待することはできません。しかし、発泡式マットを重ねて使用する、あるいは発泡式マットの上にクッション性のあるアイテムを使えば十分に快眠することのできるクッション性が得られます。発泡式マットは基本的にどんなアウトドアシーンでも最低限の快適さを得られるアイテムですので、ほかのアイテムと組み合わせることで、それぞれの性能を底上げすることができます。夏場だけでなく、冬場でもほかのテントマットなどと組み合わせて使うこともできます。
エアマットは破けたら使えなくなる
エアクッションタイプのマットレスの最大のデメリットは、「生地が破れたら全く使い物にならなくなる」ということでした。インフレーターマットであれば、空気が抜けてしまっても最低限のクッション性はありますが、エアマットなら致命的。空気を取り入れることによってクッション性と断熱性を得るこれらのタイプは、空気を取り入れられなければ穴の開いた浮き輪同然。キャンプシーンにおいての故障であればまだ何とかなっても、登山などのシーンでの故障は場合によっては命取りになります。
低価格マットのおすすめ3選!
テントマットは低価格のものでも優れた性能のものが多くあります。自分の使用シーンにあったものを選ぶのでしたら、必要な性能を絞って選べば安価で済ませることもできるので、いろいろ検討してみましょう。
モンベル フォームパッド 180
スペック
- 使用時サイズ:181*51*1.6cm
- 収納時サイズ:51*15*11cm
- 重量 :357g
- 材質 :ポリエチレンフォーム
- 価格 :5.000円
耐久性に優れている材質で作られており、表面に施された凸凹加工によって体重を分散させることができるので、薄型ながらも高いクッション性を持っています。収納用バッグに収めることでコンパクトに携帯でき、断熱性に優れているアイテムです。
DOD キャンピングマット CM-03
スペック
- 使用時サイズ:180*112*3cm
- 収納時サイズ:18*18*58cm
- 重量 :2.2kg
- 材質 :190Tポリエステル+PVCコート、ハイパーエラスティックラバースポンジ
- 価格 :オープンプライス
展開すれば半自動的に空気を取り込んでくれるインフレーターマットでありながらも、主要通販サイトで5.000円前後で購入することのできるリーズナブルさが魅力。エアクッションタイプの弱点である破れ対策に対スクラッチ加工が施されているとともに耐水性も高いので非常にコストパフォーマンスが高く仕上がっています。、
ロゴス 防水ALサーモ テントぴったりシート
スペック
- 使用時サイズ:330*205cm
- 収納時サイズ:18*18*36cm
- 重量 :1.5kg
- 材質 :アクリル、PEアルミラミネート
- 価格 :5.980円
テント全体に敷くことができるビッグサイズながらも軽量なテントマットです。アルミ仕上げになっているため地面からの冷気を遮断することができ、ロール状に収納すればコンパクト。サイズがありながらも安価ですのでこれからキャンプアイテムを集める人にもおすすめです。
テントマットは組み合わせも考えて選ぼう
アウトドア用の就寝器具は、単体の使用で十分な快適性を得られるものではありません。購入する際には、ほかのアイテムと組み合わせることを想定して選びましょう。
R値は足し算できる
R値は単純に足し算することが可能です。マットによっては、ダブルサイズのものを折りたたんで使用することで、シングルサイズにすることができるというものもありますが、その場合はマットの断熱性能およびクッション性も増加するということを知っておきましょう。シュラフ、テントマット、そのほかのアイテムを合わせた総合的な断熱性能をイメージしながらアイテムを選ぶとよいでしょう。
シュラフの組み合わせを視野に入れて
テント泊の寝心地を決めるのはシュラフだけではなく、むしろテントマットの性能が大事だったりします。R値とクッション性のバランスなどを見て、足りない部分があったら組み合わせるアイテムで補うようにするとよいでしょう。家で就寝するときはマットレスの上に敷布団を敷きますよね。アウトドアでも同じ。テントマットとシュラフはセットで考えるとよいでしょう。
冬のおすすめシュラフならこちらから
キャンプ時期に応じて適切な発泡式マットを使いましょう
キャンプマットは自分の使用シーンに合ったものを選ぶのが鉄則。必要のない性能にこだわらなければ意外と安価なものでも代用が効いたりします。やみくもに高いものを買ったり、エアクッションタイプに手を出すよりは、発泡式マットを使ってみた方が「意外にいいかも」ということもあるかもしれません。使用することのできる季節などの目安にはR値を見るのがおすすめ。ぜひ自分にぴったりのテントマットを選んでください。