人懐こくて可愛いカカポ!飛べないオウムの不思議な生態を見よう!

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動物が人間に恋するという珍しいことが起こったのです。これは性格が関係しています。次は人間に恋した珍しいカカポを紹介していきます。違う生き物に恋をするという面白いことなのでぜひ読んでみてください。

飼育員に恋をした

飼育されているカカポが飼育員に恋をしたという事例があります。もちろんメスもいましたが、そのメスよりも飼育員のほうがいいと考えたオスがいたのです。この事例は人懐こい性格をしているカカポだからこそ起きたことです。

交尾をしようとした

なんと先ほど紹介したカカポは飼育員と交尾をしようとしたのです。人間の頭に止まり交尾をしようとするカカポに周りで見ていた人もついつい笑って見ていたみたいです。とても珍しい行動ですが稀に行うようです。

それぐらい人懐こい

先ほど少し触れましたが人懐っこい性格だと言われています。これは天敵がいなかったのが関係しています。敵がいないカカポは怖気ずかずに人にも興味を示します。この性格の良さも含めて今人気なのです。

カカポの生息地

続いてカカポの生息地について説明していきます。こんなにかわいい生き物だったらぜひ会ってみたいと思う方が多いと思いますが意外なところに生息しているのです。少し悲しい事実もお伝えしようと思います。

ニュージーランド全土で生息していた

先ほど説明したようにこの名前はマリオ語になります。マリオ族はニュージーランドで生活しているのでカカポもニュージーランドの森全土に生息していました。1本の木を揺らせば6匹も落ちてくると言われるほど多くの個体が存在していました。

現在は完全に保護されている

たくさんいたはずのカカポに突然危機が訪れます。先ほど説明した通り天敵が巨大鷲だけだったので逃げる、闘うということを知りません。そんな状態にあるときに人間が猫や犬などを持ち込んだことにより捕食されるようになったのです。

どんどん数が減っていく状態を改善しようと保護団体の方が立ち上がり保護活動が始まりました。1990年代には50匹程度まで減少したと言われています。現在は自然界で生活している子は存在しません。すべての個体が保護され、繁殖活動を行っています。

現在のカカポの生息数

一時期は絶滅の危機に陥りましたが2018年では200匹程度まで回復したそうです。現在はコッドフィッシュ島、アンカー島、リトル・バリアー島の3島で保護活動が行われています。2016年に雛が多く誕生したのをきっかけにどんどん個体が増えている状況です。

カカポの数が減った理由

先ほど少し絶滅の理由について触れましたがここではさらに詳しく説明していきます。人間の過ちにより個体数が減ったという事実もあるので現在生きている生き物を減らさないためにも参考にしてください。

外来の哺乳類

このことについても先ほど少し触れましたが、危機に陥った理由の1つ目は、人間が持ち込んだ猫や犬などの外来種により捕食されるようになったことです。木に登るのが得意ですが、地面にいる時は格好の的になるのです。

また、先ほど説明した通り繁殖の時期になると穴を作り森全体に響き渡るような大きさの音を発します。その音を聞きつけ他の哺乳類に居場所がばれてしまい捕食されるようになったのです。外来種には夜行性の動物もいたので今までは敵なしだったけれど、徐々に捕食されるようになりました。

乱獲されてしまった

他の哺乳類の食物として乱獲されてしまったり、皮膚や羽毛を取るのを目的として乱獲されてしまいました。これも危機に陥った理由の1つです。人間の生活のために様々な生き物が犠牲になっているのです。

移民による環境破壊

ヨーロッパから移住してきた移民の方達が牧場開発を行い始めさらに追い詰めていきました。森で静かに暮らしていたカカポの住処を伐採し牧場を立てたのです。身を隠す場所がどんどんなくなり追い詰められていった過去があります。

カカポの保護活動

先ほども少し触れましたが現在保護活動が行われています。ここではさらに詳しく保護活動の内容をお伝えしていきます。現地の方々がカカポを大切にしているのがすごく伝わってくる内容になっています。

カカポの保護計画

リムの実を主食とし生活していますが繁殖行動はリムの実などの食材が豊富になる数年に1度しか繁殖しません。その間に捕食され個体数が減っていくのです。そんな状況を改善するために3つの島に住む外来種の哺乳類を駆除する計画が開始されました。

駆除が終わったとされる3つの島に移すことで安全を確保しました。その後はリムの実に代わる食べ物として果実や野菜、ナッツなどを豊富に与えることでたくさんの栄養を摂取しながら安全に生活しています。

飼育員によって育てられている

以前は自然界で自分のナワバリで生活していたカカポですが、保護された後は飼育員によって育てられています。せっかく雛が産まれても親が巣から離れ自分のエサを探している間に雛や卵が食べられてしまうという問題もありました。カカポの体からいい匂いがするのでその匂いをたどって捕食に来るのです。

カカポの数は増えてきている

このように地道な作業を継続して行ってきた結果いい報告が増えています。なんと2016年にたくさんの雛が誕生し個体数が増加したのです。1番少ない時期で54羽まで減少した個体数が200匹まで増加しました。

人懐こくて可愛い不思議なカカポ

ここまでたくさんのカカポの魅力についてお伝えしてきました。カカポに興味を持っていた方はもちろん、存在を知らなかったという方でも好きになるようなかわいさをもつカカポでした。今後も個体数を増やし続けるために頑張ってほしいものです。