人懐こくて可愛いカカポ!飛べないオウムの不思議な生態を見よう!

世界で唯一飛べないオウム「カカポ」。カカポとはマオリ語で「夜のオウム」という意味で、その性格はとても人懐こく可愛らしいものです。カカポは現在絶滅の危機に迫られています。そんな人懐こくて可愛いカカポの不思議な生態をご紹介していきます。

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小さい頃から自然の溢れるところで生活しているので、アウトドア大好きです。小さい頃から両親と一緒に釣りはもちろんキャンプも行っていました。
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飛べないオウム「カカポ」とは

さっそくこの子について説明していきます。別名フクロウオウムとも呼ばれます。この独特な名前はニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉です。この言葉の意味も後で説明するのでぜひご覧ください。

世界で唯一飛べないオウム

オウムと言ったら飛ぶのが当たり前と思っていませんか?この種類は世界で唯一飛ぶことができません。翼はありますが、体が重いことと、飛ぶために必要になる胸骨と竜骨が進化の過程でなくなってしまったからなのです。

夜のオウムと呼ばれている

名前にはきちんとした由来があるのです。これはニュージーランドに住むマオリ族の言語で「カカ」はオウム、「ポ」は夜という意味です。どうしてこのような名前が付けられたのか調べてみました。天敵は巨大な鷲だけでした。そこで鷲が活動する日中は隠れて休み、夜に活動するようになったのです。

その様子を見て昔のマオリ族の方が名付けた名前になります。夜に活動することで天敵に襲われることもなく先ほど説明した通り飛ぶのをやめてしまったのです。このように生活している間に翼よりも足の方が発達してしまったと言われています。

木登りが得意

先ほど説明した通り、進化の過程で足がたくましく発達したカカポは飛ぶのをやめた代わりに、木登りが得意になりました。両方の翼でバランスをうまくとりながら気に登ったりして生活しています。

カカポの生活と特徴

次は生活状況や特徴について説明していきます。意外な部分や納得するような特徴が分かると思います。かわいい特徴を知るとあなたもカカポの虜になってしまうかもしれません。ぜひ参考にしてください。

草食性である

草食動物に分類され色々な植物を食します。果実や花粉なども食べてしまうようです。特にリムの実を好んで食べる性質があるようです。ご飯を食べる時も特徴的な足を使っています。足で葉や実を掴み、くちばしで硬い部分のみ取り除き柔らかい部分を食べています。

とても長生き

オウムが一般的にでどれくらい生きるか知っていますか?ペットショップなどで販売されている子は寿命が40年ほどと言われています。しかしカカポは60年ほど生きると言われています。長寿の子だと95年近くも生きるのだとか。95歳というと人間でも長寿と言われると思います。動物界でも長寿に分類される生き物になります。

体から良い匂いがする

夜間に行動するので視覚よりも嗅覚が優れています。それに加えて、体からはいい匂いがします。このいい香りは現在にも有効活用されています。骨董バイオリンケースの内部、花、蜂蜜などとさまざまに形容されています。

体からいい匂いを漂わせている理由ははっきりと解明されていませんが、嗅覚に優れているからこその理由があり、お互いの違いを認識するためのものと考えられています。人間からは分からないほどの違いですが本人同士にはわかるようです。

カカポの不思議

続いて不思議について迫っていきます。実は様々な不思議を持っている鳥なのです。不思議な部分を知れば知るほどかわいいカカポに魅了されていくでしょう。可愛らしい一面が多く存在するのでぜひ参考にしてください。

体の色合い

他の種類の子は白や赤、緑などですが、カカポはなんと黄色、黄緑、鮮やかな緑、深い緑、茶色など様々なカラーが含まれているのが特徴です。こんなにカラーが含まれているのは不思議ですよね。これにはしっかりとした理由があるのです。

それは生態に関係しています。森で生活しているので周りと同化しているのです。そうすることで身を守るように生活しています。これは危機を感じた時に最大の効果を発揮ように進化したのでこのような色合いになりました。

繁殖方法

続いて珍しい繁殖方法について説明していきます。恋をするととても珍しいダンスを披露するのです。普段オスもメスも単独行動を好み1匹で生活しています。しかし繁殖の時期になると自分のナワバリを離れ他のカカポを探しに行きます。オスは山の上に集まり自分の体が埋まる大きさの穴を掘ります。

その中でお腹から空気袋を伝い音を出します。その音を聞いたメスがオスの元にやってきたらオスが珍しいダンスを披露します。沢山いるオスの中からメスがダンスを評価して相手を決めるのです。気になるダンスの方法は翼を大きく広げながら片足でダンスしたり、後ろにバックしたりアピールするのです。

危険を感じると

飛ぶことが出来ない種類の子は危険を感じるとどのような行動をとるのでしょうか。実は巨大鷲以外の敵が存在しなかったので危機管理能力が低く闘ったり逃げたりという行動をすることができません。危険を感じたときはその場でうずくまってじっとしているのです。

危険を感じた時にうずくまってじっとしているのは敵がいなかったという理由に加え翼の色も関係しています。先ほど説明した通り翼はカラフルな色で構成されています。そして森の中に同化できるようになっているのです。これが唯一の身を守る方法なのです。

カカポの体について

続いて身体的特徴をお伝えしていきます。たくさんの魅力や不思議を持っていますが、体にも特徴的な部分があるのです。本当にオウムの仲間なの?と思いたくなるような特徴があるのでぜひ読んでください。

体の大きさ

成長すると体長は60㎝前後、体重は3~4㎏にまで大きくなります。飛ぶことに使用できない翼は木登りが得意なカカポには重要な役割もしています。木から飛びおりるときに衝撃を和らげる役割を担っています。

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