朝マズメとは?何時から何時頃まで?釣れる理由や狙える魚も徹底解説!

朝マズメという言葉は正直釣りをしてこなかった方にはほとんどなじみのない言葉だと思います。しかし、朝マズメは釣り人にとっては非常に重要なキーワードになります。これから釣りをするうえで非常に大事な朝マズメに関して、徹底的に解説していきたいと思います。

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朝マズメって何?

朝マズメとは日の出前後の約1時間程度を指します。暗闇の中から朝日が顔を出し、新しい1日が始まる日の出前後が朝マズメです。朝マズメは魚の「活性」が上がり釣果が伸びる大チャンスです。釣果を伸ばしたい人は是非朝マズメを狙って釣りに行きましょう。

朝マズメの意味は?

朝マズメの意味は、日の出前後の1時間程度を指します。朝マズメの他にはタマズメもあります。タマズメとは朝の反対で夕方の時間。夕陽が沈んで日が暮れる前後をタマズメと呼びます。タマズメは夕マズメとも呼ばれます。

 朝マズメの時間帯とは?

朝マズメの時間はしっかりした定義はありませんが、概ね日の出の1時間前後です。2時間前後を指す釣り人もいます。その位ざっくりした時間の間隔です。朝マズメを完全に狙うのなら、ヘッドライトを持って、暗いうちに準備をして釣りを始めるのがおすすめです。

朝マズメは気節によって時間が違う

朝マズメの時間は気節によって時間が異なります。日の出の時間が夏と冬では随分という違うので、そのズレの分だけ朝マズメの時間もズレてきます。夏の朝マズメは5時前に訪れ冬の朝マズメは6時過ぎという具合です。

朝マズメとタマズメはどっちが釣れる?

朝マズメとタマズメはどっちが釣れるでしょうか?これは一概には論じることができません。朝マズメと夕マズメという太陽の影響以外にも様々な原因があるからです。潮の影響や季節ごとの水温の影響がとても大きいです。

夏のブラックバスなら朝マズメが釣れる

例えば真夏のブラックバスなら、朝マズメの方が釣りやすいです。ブラックバスにとって真夏の水温は高すぎて動きにくいです。魚には適温がありそれぞれに温度は違います。ブラックバスは17度から25度が適温です。

夏のヒラメも朝マズメが釣れる

サーフのヒラメ釣りもマズメに狙うと釣果が上がりやすいです。特に朝マズメです。夏のヒラメは特に朝マズメが有効で、浅瀬でベイトを待ち伏せするヒラメにとって夏の日差しは熱すぎます。水温が上がらない朝マズメが狙い目なのです。

冬はタマズメが熱い!

水温を考えると夏は朝マズメで、冬はタマズメという考え方もできます。水温が下がりきった冬の海。低温に弱い魚は動くことも困難に。日中の日差しで水温が上がったタマズメは魚にとって動きやすい環境です。

冬のチヌはタマズメ狙い

堤防の人気ターゲットのチヌ。低温が苦手なチヌは冬になると釣れにくくなります。そんな冬のチヌを狙うなら、水温が少しでも上がったタマズメが狙い目です。それも寒い日が続いてやっと来た暖かい日。こんな日はお腹を空かせたチヌが堤防の際をふらふら泳いでいます。

 朝マズメが釣れる理由とは?

朝マズメは魚がよく釣れる!これは釣り人にとっては常識的な知識です。朝イチから釣りに出かける人が多いのはこのため。では、朝マズメが釣れるのはなぜでしょうか?釣れる理由がわかれば釣れないときの対処も可能!釣果を伸ばすためには覚えておきたい知識です。

 理由その1 プランクトン

海の中にはプランクトンが沢山います。植物性プランクトンは朝日と同時に光合成を開始。夜の間はじっとしていた植物性プランクトンがいっきに活動を始めるのです。このプランクトンを食べる魚はこの時間が絶好の食事の時間。我先に争うように食事が開始されるのです。

植物性プランクトンは表層に集合する

植物性プランクトンは、光合成に有利な環境を求めて表層近くまで浮上します。人間の目には小さすぎて識別できませが、海中の食物連鎖の基礎を担う大切な生物です。また、植物の酸素供給量の約半分を植物プランクトンがまかなっているとも言われます。

プランクトンを食べる魚は小魚

プランクトンを食べる魚の代表は、アジ、サバ、イワシ等の小魚です。シーバスやマグロの大型の魚はプランクトンを食べる小魚を食べに接岸します。釣り人にとっては念願の大物を狙うことが出来る大チャンスが到来です。

理由その2 ベイト

プランクトンを食べる小魚の活性が上がると、その小魚をベイトにする大型の魚も目を光らせることになります。小魚が動けばつられて大型の魚も動きだすのです。堤防の際までランカークラスの大物がゆらりと大きな魚体を寄せてくるのです。

小魚を追ってくる食魚性のターゲット

小魚をベイトにする魚にはシーバスやハマチ、ヒラメ、マゴチ、淡水だとブラックバスが有名です。大型の魚になるほど警戒心が強く個体数も少ないので釣るのはむずかしくなります。これらの魚が警戒心を解いて食べまくる時間。それが朝マズメの時間です。

 理由その3 魚の回遊

朝マズメは青物の回遊も期待できます。豆アジ等の小魚がが回遊し接岸します。それを狙った大物青物の回遊が始まるのです。青物は基本的に回遊性。接岸しなければ釣れる可能性は極めて0に近い。ベイトを見つけたら、回遊の期待は高まります。

堤防から狙える回遊漁の代表ハマチ

堤防から狙える回遊魚の青物と言ったらハマチです。ハマチは出世魚で魚体の大きさによって名前が変わります。ツバス → ハマチ → メジロ → ブリといった具合です。この魚が人気なのは何といっても超強力な引きの強さ!半端ないファイトでスリリングでエキサイティングです。

朝マズメは表層のルアーで釣れる

植物性プランクトンは太陽光を求めて大量に表層へ集まります。表層に集まったプランクトンを食べに小魚も浮いてきます。表層を巻くルアーにガツンと引ったくるようなアタリが出るのはこのためです。普段はあまり使わないフロター系の出番です。

理由その4 魚の視界が良くなる

魚の視力は一般的によくありません。魚によっては白黒の盲目だともいわれます。夜行性で暗い時間でも狩りの上手な魚もいますが、多くの魚は餌を見つけることが困難。日の出で海中に光が差すと魚にとっても餌を見つけやすいグッドコンディションになります。

朝マズメは魚にルアーをアピールする

朝マズメは魚の活性が上がっている時間です。アクションは大きめで、派手な色を使います。狙った魚にルアーをアピールして見つけて貰うのが第一です。活性の高い魚は驚くほど無警戒にルアーにアタックしてきます。

朝マズメに投げたいルアー

朝マズメに投げたいルアーは当然マッチザベイト。接岸しているベイトに合わせたカラーを選ぶのがベストです。何が泳いでいるのかを見極めてルアーを選択します。逃げ惑う小魚を演出してターゲットのアピールします。

生餌の泳がせ釣りで青物を狙う

接岸する青物を狙う、古くからある釣り方が泳がせ釣りです。実際に釣り場でベイトとなる小魚を釣りそのままエサにする。魚は食べやすそうな相手から順番に食べていくと言われます。釣り針に足枷を付けられた魚は青物のターゲットになること間違いなしです。

泳がせ仕掛け

出典:Amazon

大物を狙った泳がせ仕掛けです。当日又は前日に釣っておいた小魚を針に付けポイントに沈めるのです。ポイントは堤防のすぐ足元やかけ上りなどです。竿が曲がれば大物間違いなしの仕掛けです。エサが弱らないように定期的に交換するのがポイントです。

泳がせ釣りで大物を釣ってみたい!泳がせ釣りに興味がある方は是非こちらの記事も呼んでください。泳がせ釣りの基礎が分かります。

 理由その5 釣り人が多くなる

朝イチは多くの釣り人が釣りを開始します。撒き餌をまいたり、ルアーを投げたりです。夜中の間はじっとして、エサを食べでいない魚は腹ペコ状態。そこにエサが撒かれるのだから魚のテンションは一気に上がるという具合です。沢山の釣り人が集中すると集魚効果もあるのです。

日の出の時間を調べて朝マズメを見逃すな

朝マズメの時間帯を調べる方法は至って簡単です。グーグルで「日の出時間」と検索するだけです。釣行の場所が決まっていれば日の出時間+地名で検索すればご当地の日の出時間が出てきます。ぜひ活用したい方法です。

日の出の時間がわかる時計もある。

カシオのGショックには日の出の時間が表示される腕時計。日の出入だけではなく、月の動きを元に計測するタイドグラフ潮汐も表示されます。潮汐は魚が釣れるかの重要なファクター。朝マズメの時間がどんな潮周りなのかは是非チェックしたいところです。

朝マズメと共に潮の動きも考える

朝マズメは太陽の動きに影響を受ける時間の問題です。釣りには、月の影響を受ける潮の動きもとても重要。朝マズメと共に潮の動きも意識すれば、釣りやすい時間帯が手に取るように見えてくるはずです。

潮が動く理由は月にある

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