潮は満潮干潮を表す潮汐(ちょうせき)と、潮位を表す、大潮、中潮、長潮、若潮 小潮があります。大潮が潮位の差が最も大きく釣果が伸びる潮だと言われます。潮の潮位差が大きいという事はそれだけ潮が早く沢山流れるという事です。
中潮、若潮は釣れない?
潮の流れが穏やかな内湾では、潮位の差が小さい中潮、若潮は釣りにくい潮だと言われます。潮の流れは、プランクトンや酸素を運び魚の活性とは大いに関係があるのです。潮が流れないと魚は息苦しく、エサにもありつけません。元々潮の流れの激しい外洋ではあまり関係がありません。
潮止まりは魚は釣れない?
干潮、満潮の時間には一時的に潮の動きは止まります。潮の流れが止まれば魚の活性は著しく下がります。逆に、潮止まりから一転して潮が流れ出すと魚の活性が急激に上がることもあります。潮が動き出すと釣れることを表す言葉に上げ3分下げ7分というものがあります。
上げ3分下げ7分が釣れるとはどういうこと?
ベテラン釣り師は上げ3分下げ7分が釣れる時間だ!という事があります。潮が上げ始めて3分と下げ初めて7分がよく釣れるというのです。満干潮は約6時間の間隔で訪れますす。上げ3分なら干潮から約108分後、下げ7部なら満潮から約250分後が狙い目になります。
潮の流れについてもっと知りたい方はこちらの記事も併せて参考にしてください。潮の見方を詳しく解説しています。
朝マズメに狙いやすい魚とは?
釣りのターゲットは色々といます。魚によって釣れるエサが違うようにそれぞれに個性も様々です。朝マズメに特に狙いやすい魚もいれば、朝マズメには関係なく狙える魚もいます。特に朝マズメに釣果が伸びる魚を紹介します。
朝まずめには青物が良く釣れる
堤防から釣れる青物の代表格ハマチ。青物は回遊性で居着きではありません。青物はベイト追って接岸します。ベイトの活性が上がる朝マズメの時間は青物の回遊の可能性も高くなるのです。マズメの時間しかやらないというアングラーもいます。
小型の回遊魚
小型の回遊魚は群になって接岸し、積極的に口を使います。15㎝から20㎝程度のアジが入れ食いになることもあります。アジの他には、イワシ、サッパ、サバ等が回遊します。サビキ釣りで、コザカナヲ狙っても楽しい時間帯です。
サビキなら入れ食い率大幅アップ?
朝マズメは食物連鎖が大きく関係しているので、沢山生息するアジやイワシは大量に群れとなって接岸します。海面がバシャバシャと波立つこともあるほどです。そんな状況でサビキのハリを投入すれば鈴なりに小魚が釣れてきます。
朝マズメに狙いにくい魚とは?
全く逆に朝マズメには釣れにくい魚もいます。釣れにくい理由は、その魚の食事の時間が朝マズメの時間ではない!ということ。夜にも目が聴く夜行性の魚は、敵の少ない夜間にエサを取ります。そして、朝まずめと共に活動を緩めフィールドを昼の魚たちに譲るのです。
夜行性の魚メバル
堤防で釣れる夜行性の魚にメバルがいます。冬によく釣れる魚で夜行性です。昼間は岩陰でじっと身を隠し、夜の訪れと共に浮き上がってきます。夜の間に活動したメバルは朝日と共に海底に潜んでいきます。
闇夜のハンター太刀魚
太刀魚も夜行性の魚です。日中は海底の深場に潜み堤防からはほぼ釣ることごできません。釣れる時間はタマズメ後から、朝マズメまで暗い時間。朝マズメの訪れと共に太刀魚の時間は終わりを告げ深場に潜っていきます。
朝マズメに向いている釣りは?
ターゲットだけではなく朝マズメに向いた釣法もあります。ベイトを追って接岸する魚を狙ったルアー釣りです。ルアー釣りの中でも近年大人気のエギングや海のルアー釣り、ショアジギングを紹介します。
朝マズメで狙うエギング
エギングはイカを専門に狙う釣りです。エギという海老を模した専門の疑似餌を使います。イカは魚食性で、朝マズメに活性が上がるのが有名。完全に日が上ってしまうと段々と釣りにくくなると言われ、朝マズメが勝負の釣りです。
海のルアー釣りショアジギング
ショアジギングは岸から狙う海のルアー釣りです。ショアジギングはターゲットをしぼらなければ24時間釣りを楽しめます。目が発達したり太刀魚を狙うなら夜釣り。青物の強烈なヒキを楽しみたいなら朝マズメが有効です。
魚は目が悪いからルアーが見えない
夜行性の魚を除けば暗い時間にはルアーを見つけて貰うのは難しいです。特に青物は目が発達していないので夜間はとても釣りにくいです。たまたま釣れることはありますが狙って釣るのは難しいです。
朝マズメは活性が上がっているから騙しやすい
ルアー釣りは疑似餌を使って魚を騙す釣りです。ターゲットとなる大きな魚ほど警戒心が強く騙されません。いわゆる「見切られる」のです。魚の食事の時間を外してしまうと、目の前にルアーを落としても反応すらしないこともあり多々あります。音に警戒して逃げていく始末です。
朝マズメは食事スイッチがオン!
朝マズメの時間は基本的に食事のスイッチが入っています。食べる気満々でベイトを追っているのです。普段は見向きもされないルアーにも果敢にアタックを仕掛けてくるのです。投げるたびにあたりが返ってくる、そんな状況もありえます。
朝マズメを狙う際の注意点
朝マズメの魅力がわかっていただけたでしょうか?今週末は朝マズメを狙うぞ!そう思って頂ければ幸いです。それでは、朝マズメを狙うときの注意点を説明します。朝マズメは普段の釣り場とは少し表情が違うので気をつけてください。
釣り座の確保
朝マズメは釣り座を確保する競争でもあります。釣果が伸びやすい大チャンスの時間なので、釣り人も多いのです。少し早く家を出て暗いうちに釣り座を確保するのが鉄則です。明るくなってから到着したのでは良いポイントには入れません。
挨拶を忘れなければトラブル知らず
朝マズメは釣り人の密集度が非常に高くなります。普段ではありえないスペースでの釣りになることも間々あります。そんな時は「ここよろしいですか?」ひと声掛けるとお隣さんとの緊張が緩和できます。
潮の確認
魚釣りは奥が深いです。朝マズメを狙ったら絶対に釣れる!というものではありません。時間帯の他に特に重要になるのが潮の流れ。潮が止まるとマズメの時間帯でも魚の活性は全くあがりません。特に干潮の潮どまりは釣れません。
干潮は特に避けるべし
干潮は特に釣りにくい時間帯です。朝マズメの時間と干潮の時間が重なってしまったら時間をずらすか釣り自体を中止するのも手です。もちろん干潮がどれほど釣りにくく、魚の反応が薄いのかを検証するのなら大チャンスです。
車中泊で朝まずめを狙う
車中泊で朝マズメを狙う釣りをするならオススメのアイテムがコレ。車中泊を快適にするマットです。厚さは10㎝で自動で膨張します。キャンプやアウトドアーでも利用できるので持っていると何かと便利です。
暗い時間なのでヘッドライトも準備しよう
釣り場に付くのは暗い時間。まだまだヘッドライトが活躍する時間帯のはずです。釣り場は危険なポイントが多いのも事実です。堤防の際から足を滑らせて暗い海に転落したら大変です。ヘッドライトは必需品です。
朝マズメで爆釣も夢じゃない!
朝マズメの時間は魚の活性が上がるの絶好のポイントです。入れ食いだって夢ではありません。しかも、小魚を追って接岸する大物が足下を悠々と回遊している可能性も高いのです!朝マズメのチャンスゾーンを逃す手はありません。是非目覚まし時計をセットし朝マズメの釣りを楽しんで下さい。