釣り人の憧れタマンを釣ろう!釣り方から仕掛け、料理までを徹底解説!

「タマン」は別名ハマフエフキダイと言い、主に沖縄に生息する大型の魚です。釣りのターゲットとして大人気で、タマン狙いで沖縄遠征をする釣人も多いほど。また市場では高級魚としても知られています。そんな「タマン」の魅力から釣り方、食べ方までご紹介します。

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二人の男の子のお父さんで多摩川水系を中心に活動している釣り人です。バス、トラウト、シーバス、クチボソ、小鮒をメインにターゲットにしています。
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タマンはどんな魚?

上質な白身の魚で、多くの人に好まれる味わいが特徴です。本州では千葉以南の温帯域に生息することもあり、まれに関東近辺の市場で見かけることもあります。そんな「タマン」、沖縄では三大高級魚のひとつに数えられ、とても人気が高い魚となっています。

タマンは大型魚で全長80cm以上も

本来は夜行性の魚で、餌釣りのターゲットとして親しまれていた「タマン」ですが、最近は釣り人の工夫によりルアー釣りのターゲットとしても注目されています。対象魚としては最大80センチメートルを超え、力強い引きが特徴です。

「琉球新報」によると2011年4月に84cmの「タマン」が釣り上げられたのが沖縄県での公式記録になっています。50cmを超える大物だと、ランカーシーバス並みの引きを体感できるといった意見も聞かれます。84cmの大物の引きはどのくらいなのでしょうか!

タマンは釣人の憧れのターゲット

強い引きと美味な食味で釣り人の憧れのターゲットとなっている「タマン」。投げ釣りやフカセ釣りで従来は釣り人に楽しまれていましたが、近年はボートやショアからのルアー釣りの対象魚としても注目されています。

タマンは主に沖縄に生息

沖縄が日本に返還される昭和47年、沖縄県も他の都道府県と同様に県魚が制定されました。県魚は皆さんもご存じの「グルクン」ですが、その「グルクン」と最後まで県魚の地位を争ったのが「タマン」です。それほどに沖縄県になじみの深いのがこの「タマン」です。

タマンは沖縄の三大高級魚

「アカジン」、「アカマチ」、「タマン」というのが沖縄の三大高級魚として挙げられます。いずれの魚も非常においしいのですが、中でもその「タマン」は旬が4月から8月で、骨は硬く、皮も厚いのが特徴の大型魚です。

釣りの対象魚だけにとどまらず、食べてもさまざまな料理がお勧めでき、代表的な食べ方としてお刺身、煮付け、潮汁、バター焼き、塩焼きなどが挙げられます。味は淡白な白身で非常に美味しく高級魚というのも納得の味わいです。

タマン釣りの魅力は?

タマン釣りの魅力は何といってもその強烈な引きです。サンゴ周りや岩礁近くに潜んでいる回遊系の魚で、いったんヒットするとサンゴや岩礁の中に走っていきます。そのやり取りも人気の秘訣です。

タマンは引きがすごい

「タマン」は60センチメートルを超える大型になると非常に強い引きを見せてくれます。5000番台のスピニングリールのドラグをきつく締めても、走り出すほどです。岩礁やサンゴ礁に走り出す性質もあるので、仕掛けは根づれに強いものを用意します。

タマンの引きを動画で紹介

画像でもわかるように、「タマン」は強烈な引きを見せます。磯投げ釣りの場合、8~10号の磯竿、フカセ釣りでも5号以上、ルアー釣りなら8ft.程度、MからHクラスのタックルが必要になってきます。

タマンはどこで釣れるの?

沖縄の場合、「タマン」のポイントは様々なところが考えられます。磯やゴロタ石の海岸、産卵時期には浅瀬に上がってきて旺盛に捕食するため防波堤などからも狙えます。詳しいポイントについてはネットでの情報を調査したり、地元の釣具店で情報収集してみると良いでしょう。活性の高い餌などの情報も入手できるはずです。

タマンは回遊魚

「タマン」は回遊性の魚なため、岩礁や磯で釣りをする場合でも根魚を狙うような釣りとは大きく違い、エサ釣りでもルアー釣りでも潮通しのいい場所を狙います。夏場に浅瀬で狙うときなど、実際に海水に触れてみて涼しいくらいの水温のところが潮通りのよいところになります。

タマンはビーチでも見られる

「タマン」産卵の前後になると、活性が上がり浅瀬にやってきます。そこで、体力をつけるために海底生物や甲殻類を盛んに捕食します。また産卵期だけではなく昼間、深場に潜んでいた「タマン」も夕方になると浅瀬で捕食を行います。そのため、ビーチでの夕まずめのウェーディングなどで釣りを楽しむ場合も見うけけられます。

タマンは深場にも生息

「タマン」は夜行性かつ回遊性の魚のため、捕食のためかなり深場まで移動します。昼間は深場にいて夜になると浅瀬に上がってくる性質を持っています。この深場にいる「タマン」を狙ってオフショアでのルアーフィッシングや投げ釣りがおこなわれています。

タマン釣りのシーズンは?

「タマン」は住んでいる地域によって違いがあるものの、沖縄では4月が産卵期の中心となります。この産卵期を中心に3月から10月が「タマン」釣りのハイシーズン特に5月の産卵後は活性の上がった20cm程度の個体が浅瀬に群れていることも珍しくありません。

タマンは年中釣れる

冬でも「タマン」は狙い方を絞れば十分ターゲットになります。大型を狙うなら、水温の安定している深場を攻めるのが定番です。深場をじっくり攻められる打ち込み釣りが中心の釣りになります。ここでもやはり、潮通しのよいところを選ぶことがポイントとなってきます。

産卵時期が狙いめ

一番の盛期はやはり、産卵前後です。食味も夏場がすぐれていると言われており、実際にこの時期の「タマン」は格別な味わいです。釣りのターゲットとしてみた時も、産卵直後は体力回復のため、活性も非常に高く浅瀬で盛んに捕食をする傾向にあります。

この時期には防波堤から狙える水深2~3mの潮通しの良いところなども十分ポイントとしてチェックしてみる必要があります。20cm程の個体が群れになって泳いでいることもあり、初心者には特におすすめの時期です。

タマンを餌で釣ろう

「タマン」の餌釣りの釣り方で中心となるのが打ち込み釣りとフカセ釣りになります。打ち込み釣りは深場に潜んでいるターゲットを狙うとき、フカセ釣りは「スルスルスルルー」といったアレンジ釣法が最近のブームとなっています。

タマン釣りの餌

シガヤー(タコ)

まず、一番に挙げられるのが「シガヤー」と呼ばれるタコです。小ぶりのタコなのですが、沖縄の浅瀬に生息しています。実際に「タマン」も普段から捕食しているタコなので餌としてもよく使われます。沖縄の釣具屋では餌として一般に入手できます。

魚の切り身

次にご紹介する餌は魚の切り身です。普段スーパーで見かける魚でよく、沖縄の海に住んでない魚でも釣果は良いです。サンマ、サバ、イカなどがよく使用される種類となっています。入手の容易さではこの切り身が一番優れています。

スルルー(きびなご)

最後にご紹介するのが「スルルー」です。じつはこれ、きびなごのことなのです。「タマン」のフカセ釣りではこのきびなごをまきえに使い、泳いでいるように針づけしたきびなごの喰わせ餌をその中に泳がせて釣るという釣り方です。

タマン釣りの竿

打ち込み釣りの場合、30号程度のオモリをキャストできる8~10号程度、長さが5m程度の磯竿、もしくは専用のタマン竿が最適です。ガイドが大きめな遠投モデルのほうが使いやすいでしょう。

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最大40号までのオモリ負荷に対応できるサーフキャスティングロッドです。カーボンファイバーによる強いパットパワーと高負荷に耐えるためにアルミ補強リングを採用したモデルです。全長:約4.25m、継数:5本、仕舞寸法:約123.5cm、自重:約550g、オモリ負荷:80~150g(約20~40号)。

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白塗り穂先を採用して、食わせを重視して設計されたモデルです。「タマン」をターゲットにした沖縄スペシャルモデルとなっています。力強いファイトを想定し、ねじれやよれに強い構造になっており、安心してゲームを楽しめます。全長:5.20m、 継数:5本、 仕舞寸法:121.4cm、 自重:485g、 オモリ負荷:20-35号。

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遠投性能と力強さにこだわって設計されたダイワのタマン専用モデル。大型リールもしっかりホールドし大物とのファイトも安心です。標準全長:5.20m、 継数:5本、 仕舞:122cm、標準自重:540g、 オモリ負荷:20-40号。

タマン釣りの仕掛け

「タマン」の餌釣りは打ち込みづりとフカセ釣りが基本となっています。リールは4000~6000番台のスピニングリールを用いるのが最適です。根回りに入り込まれる前に少々強引に引き離す必要があるので、ドラグ性能が10kg程度の比較的強力なモデルを選ぶと間違えありません。

どちらの釣法ともラインはPEラインの5~8号程度を用意しておけば十分です。PEラインは根づれに弱いので、長め(リールに巻き込むくらい)にリーダーをフロロカーボンラインで取っておきましょう。状況にもよりますが、12~16号程度が最適となっています。

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ハリスは10号~12号程度の根づれに強いフロロカーボンラインがお勧めです。針は専用の太軸のタマン針があるのでそちらを使用してください。20~24号程度が一般的です。針の色は銀色と黒色がありますが、どちらでも釣果に差はありません。

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打ち込み釣りの場合、捨てオモリというやり方をするケースがあります。「タマン」をターゲットとした場合、岩礁周辺に仕掛けを投入するのでどうしても根がかりが多くなってきます。その際、オモリだけが外れて仕掛けを回収できるようにオモリの接続に2~4号程度の捨て糸というものを使うケースがあります。

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