毒魚が釣れちゃったらどうしよう?種類や特徴、刺された時の対処法をご紹介!

Array

釣れた場合は、海に帰してあげましょう。ソウシハギは、食中毒タイプなので触っても大丈夫ですが、都道府県では、食べないように注意喚起されています。

毒魚の種類⑨ クサフグ

体長は、10~25cmです。背中は、暗緑色で白い斑点があり、腹部位は白く、尾ひれと背ひれには黒い斑点があります。クサフグは、日本各地に生息しています。

クサフグの特徴

食中毒タイプです。毒は、内臓や卵巣、皮に、筋肉にも微量に毒が含まれていますが、致死量を食べなければ食べることができます。フグ調理師免許を持たない素人の中毒死亡事故が発生しています。

クサフグの対処法

釣れた場合は、クサフグは触っても大丈夫ですので、海に逃がしてあげましょう。フグ調理師免許がない場合は、絶対に食べないでください。

毒魚の種類⑩ キタマクラ

体長は、13cm程です。見た目は平べったく、体色は、茶褐色~灰褐色で、2本の暗色縦帯があります。福島県以南の太平洋側、温帯性で日本の近海に生息しています。

キタマクラの特徴

食中毒タイプです。食べてはいけない、他の魚と一緒にしてはいけない毒魚です。フグ毒と同じテトロドトキシンを持っていて、肝臓や腸、皮膚にあります。皮膚から分泌される粘液にも毒があります。しびれや呼吸困難に陥り、死に至ります。

キタマクラの対処法

釣れた場合は、素手で触ってはダメです。釣った魚と同じクーラーボックスに入れると粘液がついてしまい、毒が体内に入ってしまいます。釣っても食べることはできません。解毒剤がなく、胃の洗浄などしか対処法がありません。

毒魚の種類⑪ アカメフグ

体長は、40cmほどです。丸みのある体に小さな口、眼の白目が赤みを帯びています。生息地は、本州中部の太平洋側です。

アカメフグの特徴

食中毒タイプで、筋肉は無毒ですが、肝臓や卵巣は猛毒、皮膚や腸は強毒、精巣は弱毒です。ふぐ毒は、フグの調理師免許がないと食べてはいけません、死亡事故が多数起きています。

アカメフグの対処法

釣れた場合は、フグはリリースしましょう。咬まれる恐れもあるので、素手で掴まないようにして、触る場合は、厚手のゴム手袋を着用しましょう。

毒魚の種類⑫ 魚以外の危険な毒生物

水中生物は、毒性が非常に強いのが多く、水中で気絶して溺れる危険があります。応急処置は、毒魚もしくは毒生物を特定する必要があります。種類に応じた処置をしないと悪化させることもあります。

① ヒョウモンダコ

猛毒のテトロドトキシンを持ち、小笠原諸島、南西諸島以南の太平洋に生息しています。体長は10cm程の小型のタコです。テトロドトキシンは、加熱しても毒性は消えないので食べないように注意しましょう。

② 海毛虫

毒針を持ち、本州中部以南に生息しています。体の側面に毒針の体毛を持っていて、刺されると毒が体内に入ります。釣れた場合は、仕掛けを諦めて海に落とします。刺された場合は、毒針を取り除いて、流水で洗い流して、病院で治療をうけてください。

③ クラゲ類

多くの種類は刺胞毒のたんぱく質毒を持ち、複数回刺された場合は、アナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意しましょう。日本には、アンドンクラゲやカツオノエボシ、アカクラゲなどの被害が多数起きています。

④ ガンガゼ

トゲに毒がある刺毒タイプです。日本では房総半島や相模湾以南に生息しています。黒紫色で殻は薄くてもろく、5~9cmほどですがトゲは30cmに達します。刺されると、呼吸困難や麻痺など重症になる場合があります。

⑤ ウミヘビ

神経毒を持ち、咬まれると麻痺やしびれが起きて、呼吸困難や心肺機能停止して死に至ります。海中で咬まれる場合が多く、すぐに陸に上がり毒を抜いてしまわなければなりません。応急処置や対処法はないので、すぐ病院で治療を受けてください。

毒魚とそっくりな食用魚

釣り人が毒魚と食用魚が似ていて間違えて食べてしまったケースや別の食用魚と間違えて入荷してしまった事例があります。以下、毒魚と食用魚の違いを説明します。

食用魚①ウマヅラハギ

ウロコが無く、皮が非常に堅くザラザラしています。馬の顔に似ているカワハギが名前の由来です。生息地は、北海道から九州にかけての日本海、太平洋、瀬戸内海などの沿岸です。

似ている毒魚ソウシハギ

ソウシハギは、カワハギと誤ってスーパーで販売された事例があります。食用のカワハギ科の毒魚で、内臓にパリトキシン様毒を持ち、人での中毒死亡はないが、家畜が死亡したケースがあります。

食用魚②カワハギ

カワハギは体表がざらざらして、体高が高いです。小さなおちょぼ口で、丈夫な歯が付いています。生息地は、全国の沿岸南方に多いです。カワハギと間違えてキタマクラを食べてしまった人います。個体がたまたま毒が少なかったため無事だったようです。

似ている毒魚キタマクラ

キタマクラは、ヌルヌルしていて、体高がカワハギと比べて低いです。猛毒のテトロドトキシンを持っていて、食用とみなされていません。

食用魚③ゴマフエダイ

見た目は、眼の前に模様はなく、尾びれは直線で、ウロコに黒い模様があります。尾びれがVカットに見えることもあります。

似ている毒魚バラフエダイ

シガラテ毒を持っています。生息地は、南日本の太平洋側です。見た目は、眼の前に溝があり尾びれはVカットで、全身が赤くウロコに黒い模様はないです。

食用魚④スジアラ・タキベラ

スジアラの見た目は、尾ビレは三日月型ではなく、黄色または白色の縁取りもないです。タキベラの見た目は、背ビレ中央付け根に黄色斑があります。

似ている毒魚バラハタ

シガラテ毒を持っています。生息地は、相模湾~南日本(太平洋側)です。見た目は、淡い小さい斑紋あります。尾びれは、三日月型で、後縁は黄色です。個体によって体色が異なります。

魚から針を外す道具

毒魚は、仕掛けを諦めて切って海に落としますが、見知らぬ魚にも慣れてくると素手外してしまう人もいると思いますが、毒がなくてもトゲがある魚も多いので、ここでは針を外す道具や魚を掴む道具をご紹介します。

タオル

濡らしたハンドタオルで魚を掴めば、魚の粘液で滑ったり、トゲが刺さることなく針を外すことができます。

メゴチバサミ

魚を挟むための道具で、選び方はしっかり掴めるグリップ力です。メゴチバサミは、挟む部位がギザギザで掴みやすくなっています。手がウロコや粘液で汚れることがないです。釣った魚を触りたくない人にオススメです。

第一精工 ガーグリップMCカスタム

第一精工 ガーグリップMCカスタム ブラック

Amazonで見る

  • 価格は:3,060円
  • ガーグリップサイズ:235×58×16mm 重量:120g
  • 高強度・サビないGFRP製(ガラス繊維強化プラスチック含有率55%)

針外し

釣れた魚の針を外す道具です。C型/Y型の針外しやクイックリリーサー、ガンタイプ、プレイヤーなどがあります。針外しは、釣りに慣れた人は持っておくと便利です。

ダイワ(Daiwa) クイック 針外し

ダイワ(Daiwa) クイック 針外し 666657

Amazonで見る

価格は1,500円ほどです。サビにも強いです。子供や女性にも使用できます。ゴンズイやオコゼの毒魚にも使えます。

フィッシュホルダー

釣った魚の鋭いトゲや毒、ウロコ、粘液に触らないようにフックを外す道具です。毒魚の対策としても、直接魚に触らないで、魚へのダメージも最小限に抑えることができます。

フィッシンググリッパー

Zitrades フィッシュグリップ キャッチャー フィッシュグリップメジャー 魚掴み器 釣り具 計量器機能 ステンレス制 ストラップ付き 黑色 【3-5日配達】

Amazonで見る

価格は、1,099 円です。Zitrades フィッシュグリップ キャッチャー フィッシュグリップメジャー 魚掴み器です。

  • 材質:ステンレス
  • 長さ:24.5cm
  • 重量:213g

見知らぬ魚が釣れたら触る前にまず調べよう!

毒魚の中には、食用魚に似た魚もいますので、むやみに魚に触らないこと。また、温暖化の影響と漁獲海域の拡大で、見知らぬ魚が増えたので、見たことがない魚が釣れた場合はまず調べましょう。

オニダルマオコゼに関する記事はこちら

アカメフグに関する記事はこちら