ムラサキシャチホコって?まるで枯れ葉のようで擬態がすごい!

あなたは擬態が大得意でまるで枯れ葉のような「ムラサキシャチホコ」をご存じでしょうか?記事ではムラサキシャチホコの見事なまでの擬態の様子やかわいい顔の魅力、生態、生息場所について詳しく掘り下げていきます!この記事を読んでいるあなたもぜひムラサキシャチホコ(紫鯱蛾)に詳しくなって知ってください。

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夢は、大自然の土地に住むことです。
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ムラサキシャチホコって何?まるで枯れ葉のよう?

何世代もの進化の繰り返しによって、茶褐色と淡褐色で表現された翅は、乾燥した枯れ葉そのものです。敵(捕食者)から身を守り、環境に合わせて目立たないよう擬態しています。

ムラサキシャチホコは枯れ葉のように擬態!

落葉樹の枯葉に紛れていて、踏みつぶされないか心配なほど、葉隠する忍者です。上空の鳥からは、乾燥した枯れ葉が丸まっている状態に見え見落としてしまいます。

ムラサキシャチホコは葉のふちまで再現?

羽を内側に巻いているのではなく、葉のふちは鱗粉(りんぷん)の濃淡を駆使して翅の平面にその繊細な美しい柄を描き出して、葉の葉脈や影までしっかり翅に再現されているのです。

平面の翅

動いていると確認しやすいですが、見事に平面の翅に模様がデザインされています。翅が大きくて、触角なども目立たないので、知らなければ気づかないでしょう。

ムラサキシャチホコは模様も形態もまるで葉そのもの

翅は、ハイライトで陰影を付けて、影の部位はグラデーションで表現しています。この巻かれた葉を現している部位より、影に見える部位を濃くして、完璧なまで葉の模様になるように擬態をしています。

ムラサキシャチホコの生態について

生態の分類は、鱗翅目(ちょう目)シャチホコガ科(英:Notodontidae)です。学名:Uropyia meticulodina。漢字は紫鯱蛾。成虫が活動する時期は4~6月、8~9月です。

ムラサキシャチホコとは?

翅を広げた(開張)のオスは4.8~5cmですが、メスは5.8~5.9cmとメスの方が大きいのです。幼虫は頭は紫色か黒色で頭頂部が角状に突出していて、お尻の部分はふたつに割れたような形をしいます。成虫では、前翅から胸部にかけて、丸くなった柄の枯葉が表面に描かれています。

ムラサキシャチホコが見られる地域は?

埼玉県で見つかった記録が多いです。実際に確認された地域は、神奈川県、埼玉県さいたま市、岐阜県揖斐郡坂、佐渡島、石川県、愛知県、福井県、山梨県、富山県富山市呉羽山、兵庫県津名郡、和歌山県南紀、高知県吾川郡いの町長沢、岡山県、福岡市です。

ムラサキシャチホコの生息地は?

日本全国(北海道から本州、四国、九州、対馬まで)の山地に生息しており、海外では台湾や朝鮮半島、中国、ロシア南東部(沿海部)に広く生息地があります。

ムラサキシャチホコは何を食べる?

幼虫が食べる樹は、川辺に生えるオニグルミの葉(クルミ科)です。ノグルミの葉を食べている姿も確認されています。蛹や成虫になると、餌は食べないです。

ムラサキシャチホコの画像集!

日本全域に広く分布していますが、ムラサキシャチホコが枯れ葉にいるのを見落とす人も多いことでしょう。それは、枯れ葉と思って気づいていないだけかもしれません。それほど完璧な擬態をしているんです。

ムラサキシャチホコの平らな状態

姿が平らでも翅は立体的に写ります。蛾ですので、足と触覚がありますが、触覚や足も枯れ葉色ですので、葉柄にもカモフラージュできます。

ムラサキシャチホコの丸まっている状態

もこもこした成虫の頭や足、触覚をしまって丸まって枯れ葉に紛れてしまうと、見つけることは困難かもしれません。どんな状態でもまるで忍者のような擬態の上手さが人気です。

ムラサキシャチホコ似た生き物もいる?

枯れ葉に似ていますが、シャチホコ蛾(モクメシャチホコ、ウスイロギンモンシャチホコなど)には、自然物の擬態をする生物が多くいて、蝶や蛾も多くの種類が完璧な擬態を駆使して上手に自然に一体化した姿をしています。

ムラサキシャチホコそっくり!その他のシャチホコガ

セグロシャチホコは日本全国に生息しているシャチホコガ科です・幼虫は、ヤナギ科、ポプラの葉を食べます。成虫は、5~9月に出現します。

こちらもムラサキシャチホコそっくり!

モンクロシャチホコ(紋黒鯱)です。日本全国で見ることができます。幼虫は、サクラ、ナシ、ズミ、ビワの葉を食べるので、毒はないですがサクラが幼虫に食いつくされてしまい問題になっています。時期は、7月~8月に現れます。

鳥の糞に!モンクロシャチホコ

モンクロシャチホコ(Phalera flavescens)は、鳥の糞に擬態しています。開張(翅を広げた状態)でも、ムラサキシャチホコと同じ4.8~5.9cmほどの大きさです。

シャチホコ科の他の擬態

クロツマキシャチホコも擬態が上手な仲間です。枯れ葉ではなく、折れた枝の擬態が上手です。時期は、6月~8月に現れます。幼虫は、ブナ科(クヌギ、コナラ、アラカシ、ウバメガシ)の葉を食べます。

折れた枝?クロツマキシャチホコ

前翅は灰褐色で、翅頂部に黄白色(内縁が赤色)の模様があります。触角が長いのがオスです。タカサゴツマキシャチホコやムクツマキシャチホコもまるで折れた枝です。

ムラサキシャチホコの幼虫は?

神秘的な擬態をするのは成虫で、産卵期には卵も多く産みますが、幼虫は生存競争が激しく、捕まえたムラサキシャチホコの幼虫は、寄生されている場合が多いです。

ムラサキシャチホコの幼虫はごく普通

見た目は頭から尾にかけて黄色~黄緑の幼虫のボディは頭部には黒っぽい(紫っぽい)色をしています。ごく普通の幼虫です。枯葉に忍者のように隠れる成虫のような擬態をしていません。

ムラサキシャチホコは成虫だけ擬態が上手?

成虫のみが芸術的なトリックアートが得意なのです。ごく普通の幼虫では、生存競争に生き残ったものだけが芸術的な完璧な姿に成長します。

幼虫時にはオニグルミの葉を食べる

ムラサキシャチホコの幼虫は、小さい体なのにしっかりとした歯を持っていて、遊びで葉をかったりなどせずに、しっかりと端からバリバリと大胆にオニグルミの葉を食べて大きく成長します。

ムラサキシャチホコは本当に飛べるの?

ぼかした枯れ葉の擬態をしていますが他の蛾のように飛べるのかという疑問は多いです。飛べるのか不安になる立体的な翅の模様が理由にあげられます。

ムラサキシャチホコは羽を伸ばして飛べる

翅は平面上に描かれたはっきりとした陰影と濃い影のグラデーションであるため、翅を延ばして飛ぶことができます。丸くなっていても、飛ぶための翅は曲がっていません。

翅を広げている動画

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