フッコとは?料理は刺身だけじゃない!釣り方までご紹介!!

釣りをしていると良く出会うことの多い魚「フッコ」ですが、フッコと聞いてもピンとこない方も多いと思います。でも「シーバス」「スズキ」と聞くとわかりますよね。フッコはスズキやシーバスのことなんです!そのフッコは刺身はもちろん、様々な料理にできます。今回はそんなフッコの生態や釣り方、料理方法など詳しくご紹介します。

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魚全般が好きで釣りも時々しますが、もっぱら食べる専門です。魚の知識をもっと深めていきたいです。
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そもそもフッコとはどういう魚?

フッコという魚は「シーバス」や「スズキ」などの名前でよく呼ばれています。スズキ系、スズキ目、スズキ亜目、スズキ科、スズキ属に属する魚で、食用や釣りの対象としてとても人気のある魚です。成長していくにつれ呼び名が変わっていく出世魚になります。

フッコはスズキの呼び名のひとつ!

成長していくにつれて呼び名が変わる出世魚なので様々な呼び名があります。「コッパ」→「ハクラ」→「セイゴ」→「フッコ」→「スズキ」と成長していくと呼び名が変わります。フッコと呼ばれるサイズは4歳前後の魚での全長40~60cm前後のサイズです。スズキの手前ということもあり、強い引きがあり釣り好きにはピッタリの魚です。

呼び名は地方によってさまざま

フッコは地域により呼び名がたくさんあります。関東ではフッコと呼ばれることが多いですが、関西では「ハネ」という呼び名があったり、東海地方などは60cm程度までのスズキを一律に「セイゴ」と呼んでいたり、有明海付近では「ハクラ」などで呼ばれています。

スズキの種類

スズキにはいくつか種類があるのをご存知ですか?同じスズキでも形や生態が違ったりします。一般的に言われているスズキを「マルスズキ」といい、その他に「ヒラスズキ」「タイリクスズキ」「有明海産スズキ」というスズキの名前が付いた魚がいます。どのスズキも食用で、その身はとても美味しいです。

ヒラスズキ

ヒラスズキはマルスズキに似ていますが、その名の通り体高が高く平たい形をしています。またほかのスズキに比べて体の色が灰色に近い色をしています。頭に比べると目が大きいということも特徴です。暖かい海域を好んでいるが割と日本各地に生息しています。

タイリクスズキ

タイリクスズキはフッコと変わらないということで、近年まで同じものと思われていました。ヒラスズキやフッコに比べて下顎が小さく、尾びれも小さいです。背ビレから体側に黒い斑点があり、60cmぐらいの成魚になるまでは斑点が大きく、大型になるにつれ、斑点が薄くなっていきます。

有明海産スズキ

有明海に生息しているスズキで、有明海周辺では「ハクラ」とも呼ばれています。タイリクスズキとマルスズキの交雑個体群ということが確認されています。そのためマルスズキ寄り、タイリクスズキ寄りと2パターンの個体が生息しているようです。

フッコの生態とは

フッコは日本全域で生息しており、海だけでなく河川を遡上することで有名です。肉食性で小魚や釣りの餌などで使用するバチ等を捕食したり、大きな口で甲殻類なども食べてしまいます。冬に産卵期を迎え春から秋は海や河川などで暮らしています。

フッコは日本全域が生息域

フッコは北海道南部から九州まで日本全域に生息しています。産卵期は湾口部や河口などの外洋水の影響を受ける水域で秋から冬にかけて行われ、1尾の産卵数はおよそ20万粒前後産卵します。その後春から秋にかけて内湾や河川内などで暮らす回遊魚です。

フッコは何を食べてるの?

フッコは季節により捕食しているものが違ったりします。フッコは肉食性で、大きな口を持っている為、小魚はもちろん、甲殻類までも捕食しています。小魚がいない時期にはバチと呼ばれる「ゴカイ」や「イソメ」など釣りの餌に使用する総称のものを捕食しています。

フッコの成長と特徴

フッコは冬に産卵期を迎え春から秋にかけて海・河川などで暮らしています。フッコは比較的、規則的回遊を行いながら捕食したりしており、昼間よりも夜間に活動する夜行性タイプの魚になります。冬に生まれた稚魚は3~4月頃に内湾へ入り、10cmぐらいまで成長します。

夏になると川へ遡上し汽水域や淡水域まで上り、成長していきます。少し水温が低くなる秋にまた海の方へと戻り、冬まで湾外の深みへ行きます。この繰り返しを行い3年以上の魚が成魚とスズキと呼ばれます。

フッコは食べられる!食べ方とは

フッコはスズキと同じで美味しく食べることができますが、育った環境によっては食べられないフッコもいます。匂いが強かったり、育った環境の水質によっては食べることができません。その特徴をご紹介します。

食べられるフッコと食べられないフッコ

フッコは基本的に食用なので食べることができますが、中には食べられないフッコもいます。食べられないフッコの特徴として、フッコの匂いが強いもの、銀色の体ではなく黒っぽい体のフッコ、河口付近で釣ったフッコなどは食べてもおいしくないことが多いので避けましょう。

食べれられるフッコは、匂いも強くなく、体が艶やかな光沢のある銀色で、河口から離れた水が澄んでいる海域に生息しているフッコ、この条件をクリアしているフッコは美味しく食べることができます。

フッコ釣ったらどうやって持って帰る

釣ったフッコを美味しく食べるためにも、釣ったフッコの鮮度を保つことが大切です。そのためには、釣った魚を締めて血抜きを行います。そうすることで魚が脳死状態になり、鮮度も保つことができるのです。また小さな魚の場合、鮮度も早く落ちるので、釣ったらすぐに氷締めすると、手間もかからず簡単に締めることができます。

小さなフッコの場合

小型のフッコの場合、クーラーボックスを使用して氷締めにすると良いでしょう。釣りを始める前にクーラーボックスへ氷と海水を入れておきます。釣り上げた魚をすぐにそのクーラーボックスへ入れることで魚は即死します。血抜きなども不要なので簡単に締めることができます。

持ち帰る時は海水があると重たくて大変なので、クーラーボックスの海水を抜きましょう。そして魚が直接氷に当たらないように新聞紙やタオル、ビニール袋で魚を包んで持ち帰ります。魚は直接氷に当たっていると、変色や硬直したりするので注意が必要です。

中型や大きなフッコの場合

中型や大型のサイズの場合、氷締めでは即死しません。その為、釣りあげたらすぐに神経締め・血抜きを行い即死させましょう。魚の脳天めがけて脊髄へワイヤーを刺します。その後エラの付け根が部分にナイフを入れ、魚の血が出てきたら海水の入ったバケツなどに入れ血を抜きます。

神経締めが難しいようであれば、血抜き作業のみ行っても大丈夫です。ある程度血が抜けたら小さな魚の場合と同じようにクーラーボックスへ氷水につけておき、持ち帰るときも直接氷が当たらないように包んで持ち帰りましょう。

フッコの捌き方

フッコの捌き方は、他の魚を捌くように捌いていきます。頭を落とし、内臓を取り除きます。三枚おろしにする際はカマが邪魔になるためカマを落としてから三枚おろしをします。面倒な場合は頭を落とすときにカマの部分から切り落とすと良いでしょう。

刺身だけじゃないフッコの料理5選

フッコは清潔感のあるさっぱりとした味わいなので、お刺身にするととても美味しく食べられます。刺身だけではなく、フッコは様々な食べ方ができます。和食はもちろんですが洋風の食べ方でもとても美味しく食べれることができるため、いろいろな食べ方があります。

一番人気はやっぱり「刺身」!

釣って持ち帰ったフッコはやはり刺身で食べるのが一番人気です。さっぱりとした味わいの中にほんのりと甘みがあり、とても上品な味わいになっています。特に旬のフッコの刺身は脂ものっていて、とても美味しく食べることができます。

白身魚に適した「昆布締め」!

刺身で食べたけど食べきれなかった…といったときは昆布締めにしてみてはいかがでしょうか。昆布締めにすることで、余計な水分が抜けて昆布のうまみが身に染み込んでより一層美味しくなります。

作り方は簡単で、三枚おろしにした切り身に塩を軽く振り、約30分置きます。その後昆布を軽く拭き、切り身を昆布で挟んで1日冷蔵庫で寝かせると出来上がります。刺身とは違った味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

刺身の変化球「カルパッチョ」!

フッコはフレンチ料理にもよく使われる魚で、西洋版のお刺身「カルパッチョ」にしてもおいしく食べれます。オリーブオイル、レモン、塩、こしょうの順にかければ出来上がりです。お刺身とはまた違った味わいで、見た目もオシャレになるのでパーティーなどでも出てきそうな一品になります。

魚料理の王道「ムニエル」!

白身魚といえばムニエルにする方も多いと思いますが、フッコも白身なのでムニエルもおいしく食べれます。塩コショウで下味をつけたフッコに小麦粉をまぶし、フライパンにバターを溶かし両面焼くだけです。シンプルにレモンを絞って食べるととても美味しいです!

みんな大好き「唐揚げ」!

子供から大人まで大好きな唐揚げですが、フッコも唐揚げにすると美味しく食べれます。小さめのフッコであればそのまま姿揚げしてもいいですし、大きめのフッコであれば切り身にして揚げたら、骨もなく小さな子供もパクっと食べれます。揚げたフッコに辛めに味付けしたソースをかけて食べてもおいしく食べれます。

フッコを釣ろう!

フッコをいざ自分で釣ってみよう!ということで釣り方をご紹介しますが、フッコを敢えて狙うということはなかなか難しいので、スズキの釣り方と同じ要領で挑むといいでしょう。フッコといえどスズキの子供なので釣り方も同じようにしてみましょう!

フッコの釣り方はいろいろ

フッコの釣り方には色々な方法がありますが、今回は「ルアー釣り」と「ウキ釣り」に絞ってご紹介したいと思います。ルアー釣りは、餌をルアーにして釣る方法で、ウキ釣りは餌を付けて釣り糸にウキを付けてアタリを見る釣り方になります。

ルアー釣り

フッコは大きくなるとスズキに呼び名が変わりますが、スズキは「シーバス」とも呼ばれ、バス釣りで人気の魚になります。ルアー釣りには「おかっぱり」「ウェーディング」「ボートゲーム」というスタイルがあります。

そのスタイルの内容は、岸から釣る方法がおかっぱりと言い、膝から腰くらいまで水に浸かり釣りをするウェーディング、船やボートに乗り水の上で釣りを行うボートゲームです。フッコ釣りはおかっぱりでも楽しむことができます。

ウキ釣り

ウキ釣りというのは、よく皆さんが見る針に餌を付けて釣る方法になります。釣り糸にウキを付けて魚が食いつくとウキが海中へ沈み、それを確認して釣り上げる釣り方になります。ウキといってもいろいろな種類のウキがあるので用途に合ったウキを選びましょう。

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