骨酒を気軽に楽しもう!骨酒の作り方のコツから魚に合う日本酒まで!

小ぶりなサイズでもしっかりとした味が出ます。じっくりと表面がカリカリになるくらいに焼いて使いましょう。川魚の中では特に人気があります。専用に真空パックした焼き干しも売られています。

骨酒の種類③変わりダネ!

他の海の幸でも大丈夫です。「素材と日本酒の個性を楽しむ」ことが醍醐味なので、要するに風味が出るなら魚以外でもなんの問題もありません。例えばこんな素材はどうでしょう。意外性はありますが味は確かです。

スルメの骨酒

つまみとして右に出るものはないといえるほど多くの人に愛されています。軽く焦げが付く程度に焼いて浸すとみるみると酒の色が赤っぽく変化します。濃い出汁と元から含んでいる塩気も相成ってパンチのある味に仕上がります。七味を振ると味にメリハリも出ます。

カニの甲羅の骨酒

正式にはカニの甲羅酒のことを指します。甲羅に入れたお酒を味わうものですが、よくカニ味噌も溶いて飲むものと勘違いされがちです。楽しみ方は千差万別、こうする人も中にはいますが正しくは炙ってカラカラに水分を飛ばした甲羅に注いだ酒を楽しむ作法です。

骨酒に合う日本酒は?

どれを使ってもいいと言われても星の数ほどある中から選ぶのは悩んでしまうところです。飲み慣れたものがあればそれでも構いません。親しみある味に新しい一面を見出せます。もしくは以下もおすすめです。悩むことがあれば参考にしてください。

手頃な安い酒

大衆的なものとの相性が抜群にいいので高価なものは避けましょう。上等品はそれ自体に個性があるので風味がぶつかり合ってしまい、ぼやけた味になってしまいます。ワンカップや紙パックの酒で十分です。

辛口の酒

好みもありますがキレのいい辛口がおすすめです。温めることによって本来の風味や甘みが強く出てしまう傾向があります。よって甘口だと余計に香り高く、飲み込んだあと口の中に香味も残りやすいので味の邪魔になりがちです。

生産地が魚と同じ酒

旅先で泊まった旅館などでははその土地のものを組み合わせる場合が多く、粋な飲み方として人気があります。素材を生み出した土地に思いを馳せながらいただく一献も風情があって素敵なものです。

名産地から紐解く魚別おすすめ日本酒

例えばフグでいうと山口県下関が有名なように魚にはそれぞれ全国に名を馳せる名産地があるものです。流通が発達する以前は骨酒を作ろうにもお酒の選択肢はほぼ限られ当たり前のようにその土地のものが使われていました。

魚は手に入ったけど日本酒選びに迷ってしまった、そんな時その素材の産地からお酒を割り出すのも1つの選び方であり楽しみ方の一つです。代表的な魚の名産地とその土地の有名な安酒をまとめてみました。

フグ 山口県永山酒造

出典:永山酒造

山口県といえば獺祭が特に有名ですがフグを素材にする際は同県の酒造メーカー永山酒造の男山カップがおすすめです。1887年創業の酒蔵でこの男山は数十年もの間メインとして造り続けてこられた銘柄です。値段も300円以下と手頃で、非常に相性の良い辛口です。

イワナ・鮎 岐阜県平瀬酒造

出典:久寿玉

イワナの骨酒が良く飲まれる県の一つに岐阜県があります。山深く海が無い土地だからこそ川魚は貴重なタンパク源であったこともあり、丸焼きのまま浸して身もしっかりと食す習慣があります。そんな岐阜県では400年余り続く酒元、平瀬酒造の久寿玉が有名です。シャープな後味の辛口は今も地元の多くの人に愛されています。

また長良川は鮎の産地としても全国的に有名で、鮎を素材に楽しみたい方にもこちらは大変おすすめです。値段も上撰・佳撰ともに300円以下とリーズナブルな値段で手にれることができます。パッケージにも品があります。

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