ティピーテントとは
名前の通り簡易的な家屋として寝泊りなどをするのが目的のアイテムですが、冒頭で少し触れたように近年はアウトドアではなくインドアでも使われることが増えています。円錐状の形をしており、子供から大人まで見るだけでワクワクするような個性的な見た目が一番の人気の理由であり、最大の特徴ともいえます。
アメリカ先住民の移動住居
テントは古くから簡易的な住居として使われていたとされていて、有名なものだとモンゴルの遊牧民などが挙げられますが、この円錐型のテントも例外ではなくて、アメリカの先住民であるインディアンが使用していたとされています。木の棒などを円錐状に組み、その骨組みに布を被せたものがこれで、移動しやすいような簡単な組み立て工程になっています。
おしゃれで可愛いで人気上昇
見た目が性別年齢関係なしにワクワクや可愛いといった楽しい気持ちにさせてくれたり、設営が簡単で少人数でも女性でも立てることができるところが評判で、屋外でも様々な場面で使用されています。また人が多い所でも目立つというのも一つの利点です。
キャンプで
キャンプ場にあるテントの中で一番多いのは一般的なドーム状のものですが、中にはティピーを常設しているキャンプ場もあり気軽に体験することができます。
野外フェスで
キャンプフェスなどの野外でのイベントにも最適で、その理由としては組み立てが簡単で移動がしやすいという点と目立つという点が挙げられます。フェスの内容によっては移動が多かったり、また野外のため雨が降ることも考えられるので、素早く設営や撤去が可能なのは大きなメリットです。また幅広いカラーの生地があるので形と合わせて大いに目立ちます。
ティピーテントを室内に置くという発想
この発想は海外の家族が始まりで、その様子がSNSを通して全国に広まり一気に人気なりました。インテリアのアクセントとしてだったり、子供の遊び場、ペットが休む場所として設けられます。サイズは様々で目的に応じて選ぶことができ、部屋があまり大きくなくても小さいものを選べば問題なく設置することができます。
犬や猫の隠れ家として
このテントは周りが囲まれていて狭い空間を作ることができるため、ペットが隠れて休む場所として最適です。ストレスを感じたペットが休憩するときに選ぶのがこういった空間なので、ペット用に設ける場合は体の大きさに合わせて狭くなるようなサイズにすると良いです。
子供の遊び場として
周りが囲まれた空間というのは秘密基地や自分のスペースとして子供に喜ばれます。おもちゃを持ち込んで遊んだり、クッションなどを設置して昼寝をしたりもできます。この場合は子供が内部で動いても余裕があるくらいのサイズが必要になります。
おしゃれなインテリアとして
部屋のイメージに合わせて生地を選ぶことで馴染みやすく違和感のないインテリアになります。子供のいる家では華やかな生地を選んだり、女性の一人部屋だったらレースのような透けている生地を選んだりと自分の好みの見た目にカスタマイズできます。中のスペースもクッションなどでおしゃれにできますが、ちょっとした収納としても利用できます。
ティピーテントは本当に手作りできる?
タイトルや冒頭にもあったように、ここからは自作方法についてのご紹介をしていきます。手作りと聞いて最初に思うのは専門的な知識が必要なんじゃないかとか、大変なんじゃないかといった意見かと思いますが、結論から言ってしまうと誰でも簡単な手順で作ることができます。詳しい方法や材料について見ていきましょう。
難しい手順なし
作るにはまず構造を知るところからですが、このテントはとても簡単なつくりをしているため写真などを見るだけでも大体は解るかと思います。ざっくり説明すると複数の棒を円錐状になるように互いを支えあうような形で頂点を固定します。そこにサイズを合わせた生地を被せるだけで出来上がりです。詳しい手順は後ほどご紹介していきます。
材料も入手簡単
これも手順同様見た目のまんまなので、木の棒を複数本に、生地となる布、固定部分のひもの3つだけになります。どれもで簡単に揃えることが可能です。サイズを調整するのに一番の決め手となるのは木の棒なので、自分の作りたいサイズに合わせて選ぶようにしましょう。布は少し余裕をもって大きめでも切ることで調整ができるので大丈夫です。
工具も基本不要
ひもで棒をまとめて縛って広げるだけで骨組みが完成してしまうので、工具などが必要になるシーンはありません。人が中に入れるような大きなものを作る場合は、電動ドリルなどがあると木の棒に穴をあけ、ひもを通しつつ固定することでより丈夫な作りになります。必ずしも必要になるものではないので、なくても作ることはできます。
野外使用は注意
風の強い日や雨の降っている日に外で使用すると飛ばされたり中に水が入ったりすることがあるので注意しましょう。室内だけでなく庭やベランダなどの屋外でも使いたいという場合には、しっかりと固定し濡れて困るようなものを中に入れておくのは避けましょう。
手作りティピーテントの材料はどうする?
手作りに必要となる材料については前項で軽く触れた通りで、木の棒と布と紐の3つになります。まず木の棒ですが、これの大きさで全体の大きさが決まります。長ければ大きく短ければ小さくなるので、用途に合わせて選ぶと良いです。園芸用の棒やパイプなどで代用可能ですが、木が一番家に馴染みやすいです。本数は4~6本程度が安定します。
次に布ですが、材質は毛布やフリーカバーなど何でも良いです。大きさは棒の大きさに合わせて選ぶと良いですが、サイズが合ってなくても切ったり縫い合わせたりすることができるので適当で大丈夫です。紐はロープのような丈夫で縛りやすいものなら何でも良いです。それと滑り止めを棒と床の間に挟むと、滑り止めと同時に床が傷つかずに済みます。
何でも揃うホームセンター
前述した材料をどこで揃えるかですが、手段が複数あり揃えやすいです。まずはホームセンターで揃える場合ですが値段が、木の棒が18mm×18mm×910mm1本で198円、布がマルチカバー150cm×225cmで1,188円、ロープ198円です。あくまで目安になりますが既製品を買うよりもはるかに安く済みます。
ダイソー(百均)もチェック
実は100円ショップでも揃えることができ、100円~200円の間ですべて揃ってしまいます。と言っても棒とロープに関しては大きな差はありません。布に関しては安くなる分、質などが気になるという場合は布だけ別のところで購入するのでも良いです。
テント生地の柄もお好みで
布の柄や質は自分の好みや部屋の雰囲気に合ったものをお好みで選べます。布に限ってはホームセンターや100円ショップよりもニトリや無印などの方が品揃えが良いため、木の棒やロープと一緒に揃えてしまうのではなく、他のお店も見てみるとより自分好みのものが見つかるかもしれません。値段はフリーカバー180cm×250cmで2,769円です。
ティピーテントの作り方
材料についてご紹介したので、次は作り方を具体的に説明していきます。これからご紹介するのは基本的な方法なので、自分なりにアレンジや工夫をしても良いです。
骨組みをしっかり組む
まずは基礎となる骨組みの手順になります。棒の本数に決まりはありませんが4~6本がちょうど良いです。棒が4本なら四角形6本なら六角形になるように広げて、床に全ての棒が着くように調節しながら紐できつく縛っていきます。縛るときは交差するようにすると安定しやすいです。ドリルなどで穴をあけられる場合は、穴にひもを通しつつ縛るとより頑丈になります。
布を被せて固定する
あとはできた骨組みに布を被せるだけで完成ですが、ただ掛けただけでは落ちてしまうので固定する必要があります。洗濯バサミやクリップで挟んだり、紐で棒に結んだり、家庭にあるものだけで固定することができます。