オオウナギってどんな味?生態や料理、飼育方法に釣りまで総まとめ!

オオウナギは日本で最大級のウナギの仲間です。オオウナギは食用として食べられていたり、釣りの対象魚として楽しまれるなど、実は大変人とつながりのある魚です。しかし、地域によっては天然記念物に指定されているなど、知られていない情報もたくさんあります。詳しく紹介しましょう。

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オオウナギはどんな魚?

言葉を見ればほとんどの人が大きなウナギのことだろうと思うでしょう。もっと詳しく知りたいという人のために、まずは簡単にざっくりとした知識を紹介していきます。それによってさらに知識を深めていくときに飲み込みやすくなるでしょう。

ウナギの中では最大級

正確に言うとウナギは1匹の魚の名前ではなく、ウナギ科ウナギ属に属しているすべての魚のことを言います。世界的に見ても19種類ものウナギが確認され、そのうち食べ物として用いられているのは4種類あり、ウナギの中で一番大型の種類となります。

謎の多いその生態

一般のウナギは生態についての謎が多い魚でもあります。産卵する場所を特定したのもそこまで昔の話ではなく、川からどのルートを辿って産卵に向かうかも謎のままです。オオウナギもウナギと同様で謎が多く、特徴である大きさについても、何故そこまで大きくなるのかはわかっていません。

食べても釣りでも楽しめる

一般のウナギは食べることができますが、オオウナギの方はどうでしょうか?実はこちらの魚も食用として食べることができます。それも誰もが一度は見たことがある蒲焼きや白焼きといった料理で食べられるのです。釣りに関しては後の見出しで詳しく見ますが、とてもやりがいのある釣りができて楽しめます。

オオウナギの基礎知識

前に書いた大見出しの中では、どんな違いがあるのか?ということを非常に簡単ですが紹介していきました。こちらの見出しからは基礎知識ということで生息地、生態、見た目といったところをもう少し詳しく見ていきます。

分類

オオウナギはウナギ目ウナギ科に分類されている魚です。漢字で書くと「大鰻」とそのまま大きい鰻と書きますが、「鰻」という漢字が入っているにも関わらず、ウナギとは別種という少しややこしい分類をされています。

生息地と分布

オオウナギは主に暖かい場所で生活しています。日本の分布場所は東シナ海側だと長崎県から南の河川に、太平洋側となると利根川から西の河川に分布していて、国外で見るとインド洋や太平洋に広く分布しています。

生態や習性

オオウナギは夜行性の魚です。日中の場合は岩陰といった場所に隠れるか、木の根の近くで穴を掘ってそこに潜んでおとなしくしている生態があります。また習性に関しては謎が多く、幼生のときは平たく透明で細長いレプトケファルスという状態で漂っています。成長すると川を上り、産卵するために海に戻りますが詳しいことは謎のままです。

体長や体形

体の大きさや体つきを見てみましょう。全長は最大になると2メートルくらいになる個体もあってとても大きいです。また単に長いだけではありません。胴体も太い体形をしているので体重に関しては20キロに達する個体もあります。

オオウナギの特徴

ここまでで基礎である知識は知ることができたでしょう。この見出しからは特徴について見ていきます。ここでの特徴とは、どんなものを食べているのか?日本ではどのように扱われているのか?といったことです。

カニクイと呼ばれるhttps://www.instagram.com/p/BtKmtIVAunQ/?hl=jaその理由

カニクイとは地方で呼ばれる名前です。理由の前にまずは食性を見ていきましょう。食性は肉食のため小さい魚やカエル、さらには甲殻類を捕食していますが、甲殻類の中でもカニを好んで捕食すると言われています。そのため地方にはカニクイという名前があるのです。

天然記念物に指定されている

市町村によっては天然記念物に指定されている珍しい魚です。通常天然記念物は国から指定されているもののことを言いますが、市から指定されているものもあり、国の指定か市の指定かは各地によって違います。

体長1m67cm胴回り50cm?

こちらの数字は沖縄タイムスに掲載されていた数字です。沖縄タイムスとは沖縄県で発行されている新聞のことです。新聞には「特大サイズのオオウナギ」を捕らえた旨の記事が書いてあります。先ほど2メートルと紹介ましたがそれは海外での話であり、県内ではとても珍しい大きさなのです。

オオウナギの大きさを実感しよう

ただ単に体長が何メートルだの、胴回りが何センチだの、重さが何キロだのと数字を並べられても分かりにくいという人もいるでしょう。この見出しでは、オオウナギの大きさや重さをものに例えてもう少し分かりやすくしていきます。

1m67cmってどのくらい?

まずは体長から身近なものに例えましょう。今回は家の冷蔵庫に入っている2ℓのペットボトルに例えます。2ℓペットボトルは高さ約31cm。それを5本分並べると結構な高さになるはずですが、それでも31×5=1m55cmです。捕獲されたオオウナギはそれより12cmも高いことになります。

胴回り50cmってどのくらい?

続いては胴回りを例えてみましょう。今回はラグビーボールに例えます。誰でも持っているわけではありませんがイメージは湧きやすいはずです。ラグビーボールの外周が54cmほどなので、どれだけ太いかがわかるでしょう。ちなみに一般のウナギは片手で掴めるほどの太さです。

重さ20キロってどのくらい?

最後に重さについても例えてみましょう。こちらは体長と同じ2ℓのペットボトルで例えていきます。20キロとなると2ℓのペットボトル10本にもなります。よく箱で売られている6本入りでもずっしり重みがありますが、捕獲されたオオウナギはそれよりも8キロ重いということになるのです。

オオウナギはどんな味?

ここまでで外見についての紹介はおしまいです。「食べても釣りでも楽しめる」の見出しでは食べることができると書きました。ここからはそのことについてもう少し詳しくみていきます。というわけで一般的なウナギと比べたときの味の違いについての紹介です。

オオウナギとウナギどっちがおいしい?

一般的なウナギと比べるとなると、まず最初に気になるのがどちらの方がおいしいのか?ということでしょう。同じような魚で外見も大きさ以外はあまり変わらないため大きな差はないと思いがちですが、結果を言ってしまえば一般的なウナギの方がおいしいです。オオウナギの方がおいしさは劣ります。

オオウナギの味を紹介

そもそもウナギはなぜおいしく食べられるかをみましょう。その理由は脂が多く乗っているからです。一般的なものと比較するとオオウナギの身は脂の乗りが少なく筋肉質なので淡白な味がします。同じような魚でも味に関して言えば一般的なウナギとは別物です。

オオウナギの料理を紹介

残念ながら、脂の乗りが少ないために味が劣ることがわかりました。しかしオオウナギだっておいしく食べることはできます。ということでこちらの見出しはどんな料理があるのか、調理をする上での注意点といったものを見ていきましょう。

食べ方

一般的なウナギの食べ方というと、タレをつけながら焼く蒲焼き、そのまま素焼きにする白焼きが浮かぶでしょう。ですが先ほども紹介したようにオオウナギに関しては脂の乗りが少ないので、蒲焼きや白焼きでは食べれなくはないですが、一般的なウナギの同じようにおいしく食べることは難しいです。

調理方法

オオウナギを調理する際はヌメリをしっかりと取るようにしましょう。ヌメリのせいで泥臭くなってしまい作った料理の味に影響を与えてしまいます。ヌメリはさっとお湯を通して氷水に入れるとヌメリが冷えて白くなった状態になるので包丁でこそげ落すだけです。

注意点

捌くときには血に気をつけるようにしてください。血にはイクシオトキシンという有毒な物質が含まれているからです。致死性がある毒ではありませんが、目に入ると炎症を起こして失明することもあります。気をつけるようにしましょう。なおこの毒は熱を通すと無毒化することができます。

料理

この魚をおいしく食べるにはしっかり味を付けることがポイントです。そのためオススメの料理は煮付けでしょう。身は分厚くしっかりしているので身の中まで味が付きにくいからです。分厚い身にもしっかり味を付けるために煮付けがオススメです。

オオウナギの入手方法

前述の見出しの中では味や料理について紹介していきました。しかし、料理をするにしても手に入らなければ料理などできません。そこでこちらの見出しでは入手方法に焦点を当ててそれぞれ詳しく見ていきます。

スーパーで売っていることも

こちらはちょっと意外に思う人もいるでしょう。もちろん全国にあるすべてのスーパーではありませんが、沖縄県では比較的高い確率で売られているのです。また日本以外だと台湾でも食用として売られています。

捕まえる

もちろん素手ではなく罠を使って捕まえる方法です。一般的なウナギにも罠で捕まえる方法があり、ウナギ専用の罠がありますが、大きさが違うため使えません。ですが塩化ビニルパイプを使い罠を自作して捕まえることもできます。

釣って手に入れる

オオウナギの入手方法で一番最初に浮かぶのが釣ることでしょう。もしこの魚を狙った釣りを行うのであれば夜釣りが適しています。なぜなら生態や習性の見出しで述べたようにオオウナギは夜行性で夜になると活性が上がるからです。

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