殺人クラゲ・キロネックスが日本に!絶命的な猛毒に警戒を!

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大抵クラゲに刺されてしまったという時には、料理の調味料にも使用されるお酢を患部にかけることが有効な対処法とされています。しかしこれだけで安全といえるわけではなく、現在は毒に対する血清も作られていますので直ちにこれを処方する必要があります。ですので、一刻も早く救急車を呼び病院へ向かう必要があります。

天敵は意外なあの動物!

ここまではご紹介している個体がどんな毒性を持っているのかなどいかに恐ろしいのかについてをご紹介してきました。間違いなく人間にとって有害な生物といえますが、しかし自然界もそこまで甘くはなくこのキロネックスにも天敵といえる存在がいるのです。一体どんな生物なのでしょうか。

ウミガメには毒針が効かない

その生物というのが、ウミガメです。これほどに強力な毒を持っているのに天敵が人間にとって無害なウミガメとはどういうことなのかと思われるかもしれませんが、人間にとって非常に危険な毒でも使用したところでウミガメには通用することなどなく、普通に食べる対象として見ているのです。

眼が進化したのはウミガメから逃げるため!?

ご紹介している個体は、のちの見出しで詳しくご紹介しますように目がすごく進化していて視力が良いのです。なんと24もの目を持っているのですが、一説としてこれだけの目を持っているのはご紹介した天敵であるカメから逃れるためなのではないかともいわれています。しかし目はあっても脳みそが無いので、本当にそうなのかは定かではないです。

進化した目で敵を捕らえている?

天敵の見出しでご紹介しました通り、このクラゲは目が進化を遂げています。24個もの目でもって海の中を見ることができ、しかも自分の側から獲物となる小さな魚を狙いに行ったりしているのだそうです。強い毒に加えて目まで進化しているとなると、天敵さえいなければ無敵といえるのではないかと思えます。

ただし、クラゲに共通しているのは目はあるとしても脳みそが無いということです。ご紹介している生物もその例にもれず脳が無いために、このたくさんの目で得られた事柄をどうやって理解しているのかは研究こそされていますが現状定かにはなっていないのです。目が沢山あるのに知覚する機能が無いというのは、不思議なことです。

高速で動き回る透明なクラゲ

クラゲというと皆さんは水の中でふわふわと漂っている姿を思い浮かべるかと思われます。事実大半の種類のクラゲはそのイメージ通り水の中で自分から泳ぐということはほぼなく流れに任せているような感じなので自分から同行することはあまりないのですが、ご紹介しているクラゲはそうではありません。

なんと、毎秒1.5メートルから2メートル前後の早さで水中を移動しています。分かりやすく時速に換算すると時速10キロメートルということで自動車で考えてみると全然スピードが出ていない速度ではありますが、水中での時速10キロメートルは中々の速度で、しかも体も長いためかなりの早さに感じます。

透明で見つけにくい!

クラゲの中でも珍しく自分から動いているだけでもびっくりですが、これに加えてクラゲ特有の透明な体を持っているというのも忘れてはならない点なのです。地上で半透明というのはまだ判別ができますが、水中で同じ条件だと非常に見つけにくく、被害に遭う際も近くにいることに気づかないままということもありえます。

防御策はパンスト?

毒性を持っており非常に危険なクラゲとして今回取り上げているキロネックスですが、触手にある大量の毒針から身を守るために有効な対策として衣類を着用することで水中で自分の肌をさらさなければ、被害を防ぐことができるとご紹介しました。そこで役に立てることができるのがパンストです。

何度もご紹介していますとおり数分で人間を死に至らしめることのできる凶悪な毒を持っているのですが、しかし硬く尖っていて貫通力があるというわけではなくよっぽど薄すぎるものでない限り袖のある衣服であれば刺される心配はなくなるのです。実際に生息地域であるオーストラリアのライフセーバーは対策としてパンストを着用しています。

キロネックスは非常に危険なクラゲだった!

今回取り上げた種のクラゲについてどんな特徴を持っているのかや生息している地域、そして人間への危険性がどれほどなのかなどについてご紹介しました。人間を数分、早ければ1分で死に至らしめるような毒を持っている生物は世界でもそうそういないため、どれだけこのクラゲの持っている毒が強力な毒なのかということがよく分かるでしょう。

クラゲにしては珍しく時速10キロで泳げてしかも目が沢山あり視力も良いと敵なしのような生物ではあるのですが、実際はウミガメに持ち前の毒が効かずに食べられてしまったり人間でもパンストなどの衣類を身に着ければ刺されずに済むなど対処は意外と簡単でした。とはいえ危険生物には変わりないので、万が一の遭遇もしたくありませんね。

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