タテゴトアザラシの赤ちゃんが可愛すぎる!気になる生態や生息地は?

毎年2月下旬~3月中旬までに約25万頭のタテゴトアザラシが繁殖のためにやって来るマドレーヌ島はセントローレンス湾に浮かぶ総面積200㎢ほどの小さな島です。この島では経済の伝統的なアザラシ漁が行われていましたが、現在では、個体数の減少から規制されています。

マドレーヌ諸島へのアクセス

日本からの直行便がないため、バンクーバーやトロント、ガスペなどの空港で乗り継ぎが必要となります。ガスペ、ケベックシティから1日1~2本の直行便が出ていますが、ガスペ以外は最低2日かかりますので、各都市での滞在するのが良いようです。

アザラシウォッチングだけでないマドレーヌ諸島の魅力

マドレーヌ島の楽しみはハープシール観察の他にアザラシインタープリテーションセンターやチーズ工房、スノーシューイング、星空観賞、日没鑑賞などのアクティビティーがあり、天候に合わせてアクティビティーが催行されます。

悲しい事実!タテゴトアザラシと人間との歴史

カナダの北極圏のイヌイットは生活のために食料や衣料としての猟をしていました。しかしながら、アザラシの良質な毛皮を求めて、残酷な商業狩猟の対象になっている悲しい現実があります。また、今でも一部地域では食料としているところもあることを皆さんはご存知ですか。タテゴトアザラシについて知っておきたいアザラシと人間の歴史を少しご紹介したいと思います。

タテゴトアザラシは狩猟の対象だった!?

タテゴトアザラシの赤ちゃんのホワイトコートと呼ばれる白く長いふわふわの毛は良質で、とても価値のある毛皮として特に珍重され、2世紀にわたり乱獲されてきました。アザラシの狩猟は主にノルウェー、ロシア、グリーンランドで盛んです。アザラシ猟は狩猟毛皮だけを取るための商業捕海豹とイヌイットの食料、燃料、衣料、工芸品とほぼ丸ごと利用する生活のための狩猟の2種類に分かれ、この2つはまったく異なる理由の猟となります。現在でも年間約17万頭が捕獲されています。

タテゴトアザラシの個体数が減っていることについて

生後数週間を氷の上で生活をするアザラシの赤ちゃんにとって、地球温暖化による氷の状態の悪さや、海氷の減少が子どもアザラシの減少に関係していると言われています。このことから、保護団体は狩猟中止を訴えていますが、カナダ政府は毎年アザラシの間引きを実施しており、狩猟が個体数を脅かすことはないとの見解を示してしています。2004年の調査結果では540万頭まで回復したと述べています。

一部地域では今でも伝統料理として食べられている

農耕の出来ない一部の地域では食料として捕獲して生活をしています。アザラシの肉や脂は彼らにとって貴重なタンパク質とカロリーを摂取するための食料となっており、生活していく上でかかせない栄養源となっています。また、カナダ東岸に位置するニューファンドランド島では、「フリッパーパイ」というハープシールのひれをパイにした伝統料理を復活祭に食べる習慣があります。

タテゴトアザラシが好きなら人生で一度は会ってみよう!

もふもふの赤ちゃんの姿は写真を見てるだけでも癒されます。写真だけではなく、生の赤ちゃんに会いに行ってみませんか。今回一部のツアーのご紹介をしましたが、他にも赤ちゃんに会えるツアーはありますのでツアーなどを利用して会いに行ってみてください。もふもふに癒されること間違いなしです。