最大の難関は夏場です。冷却装置を設置しても5℃下げるくらいですので、水温を15℃程度に保つのが難しいのです。そのため、夏場は冷蔵庫で飼う人も多いようです。環境を整えるのが難しく、初心が飼育するにはハードルが高いといえましょう。
水槽内の環境を整えるために…
水槽でお魚を飼育するとき、隠れる場所を作ってあげることが大切です。底砂を敷き詰めて、隠れる場所を考えて水草を入れましょう。水槽の温度が15℃程度になるように冷却装置を設置します。温度を確認するために温度計が必要です。
水槽内のバクテリアが定着し、水質が安定するまで1か月はかかるといわれています。飼育するまでに、まず水槽の環境を整えましょう。吸盤で何かにくっつく習性があるので、隠れ家となるフジツボの殻やライブロックなどを入れてあげましょう。ライブロックにはバクテリアが付いているので、おすすめです。
ダンゴウオの飼育方法
環境を整えるのがまず大変なです。特に夏場の水温を15℃程度に保つのが難関です。可愛いからと安易に買ってすぐに死なせてしまっては可哀想なので、知識を得てから飼うことをおすすめします。ダンゴウオは夜行性なので暗くすると動くのが見られます。
水槽の準備方法
水槽を買って環境が整ってからお魚を水槽に入れるために準備が必要です。まず、お魚を水槽に迎える1週間くらい前に水槽の準備をします。フィルター、ヒーターが作動しているか。冷却装置の設置、エアーポンプ、エアーチューブ、サーモスタット、水温計、カルキ抜き剤、バクテリアの素などなど。
水槽の移し方
必ず水合わせをしましょう。いきなり新しい水質にお魚を入れると大きな負担をかけてしまいます。水槽の水をポリタンクなどに入れて水温が下がらないように気を付けてください。水合わせをしっかりやらなければ、お魚が弱って最悪の場合は死んでしまうので、お魚の引っ越しは慎重に行いましょう。
エサはどんなものを食べるの?
見た目の可愛らしさとは裏腹に実は肉食魚でよく食べます。自然界では甲殻類やゴカイなどを食べていますので、飼育するときのエサも生餌やブラインシュリンプなどが好ましいです。海水魚の専門店やネット通販などを探してみましょう。最近はダンゴウオの人口フードも市販されているようです。
春夏秋冬…徹底したい温度管理
ダンゴウオを飼育するためには1年を通して15℃程度に保つという温度管理が最大の難関だと分かりました。ダンゴウオは丈夫なお魚なので、この条件がクリアできれば孵化に成功し増やすこともできるようです。
水換えはどうしたらいいの?
水換えは、あまり頻繁にやり過ぎずに1週間おきに半分換えたり様子をみることが大切です。毎日水換えするのは、バクテリアを捨てることになり、お魚にも負担を与えます。ダンゴウオは海水魚なので水換えも必ず海水で行ってください。人工海水がおすすめです。
気を付けたほうがいい病気とかはあるの?
ダンゴウオを飼うには水温を15℃程度に保つなど気を付けることが難しいですが、丈夫なお魚なので、それほど神経質になることはありません。寿命は短いですが、かかりやすい病気はないそうです。肉食なので生餌かランプシュリンプを与えてください。慣れると人口のエサも食べるようになります。水温の管理が長生きの秘訣となります。
ダンゴウオの仲間ナメダンゴ
ダンゴウオの仲間「ナメダンゴ」は知床の海に棲む、なんともユニークなお魚です。「ナメダンゴ」という名前も面白いけれど、表情も面白い愛嬌のあるお魚です。知床の海というと「クリオネ」が有名ですが、いつかきっと「ナメダンゴ」の時代が来ると思いました。
「ナメダンゴ」はお魚なのに泳ぎがへたくそで、お腹の吸盤を使って少し泳いでは岩や昆布などに必死に張り付いていました。危なげな泳ぎでハラハラするくらいですが、くっついた物と同じ色になる得意技を持っています。カメレオンのように天敵から身を守るために身体の色を変えられる「ナメダンゴ」は、したたかなお魚です。
ダンゴウオの仲間ホテイウオ
函館市の恵山は昆布が有名でそこに棲むお魚が魅力です。12月から2月に捕れる「ごっこ」。ホテイウオという名前が付いていますが、ぷっくりと太って、まるまるとした黒いお魚です。アンコウのように深海魚で食感も似ています。コラーゲンたっぷりプチプチとしたタマゴが最高に美味しい「ごっこ汁」は函館を代表する郷土料理です。
郷土料理「ごっこ汁」
北海道のスーパーでは、タマゴがお腹にいっぱい入った大きな「ごっこ」が2月頃に並びます。しかも1尾1,000円以下と格安なのです。吸盤と口以外は食べられるのですが、熱湯に入れて滑りを取り除くと弾力のある可愛い顔をしたお魚が現れ、食べるのを躊躇するほどです。なるほどマスコットになっているのも頷けます!
ダンゴウオに会いに行くか、家で飼うか?選択肢はいろいろ
ダンゴウオを飼うのは環境を整えるのが大変なので、初心者にはあまりおすすめしません。どうしても飼いたい人は、事前によく調べてから飼いましょう。上手に育てると増やすことも可能ですよ。ダンゴウオに会う選択肢は色々ありますが、是非ご自分に合う方法をみつけてダンゴウオに会ってください。