カブトガニの血液は人類を救うのか?青い血に秘められた効果とその研究工場に迫る!

昆虫を使って培養

昆虫細胞によって作られるrFCは、タンパク質を組み換え培養することにより得られます。カブトガニの血液成分と極めて似た性質を持ち、代替試薬として使用することができます。代替試薬の発見、普及はカブトガニを守ることに直接繋がります。

カブトガニとHIVの関係  

HIVウイルスを抑制するカブトガニの血液の効果  

カブトガニの血液の中のタキプレシンは、毒性がある成分ですが、HIVウィルスが細胞に侵入することを防ぐため、エイズを発症することを防ぐ効果があることがわかり、発症抑制剤が開発されています。

HIVの死亡リスクが激減  

HIVに感染しただけで、すぐさま命を落とすわけではありません。HIVウィルスに免疫システムを破壊され、エイズを発症することで、様々なウィルスや細菌による日和見感染により命を落とすのです。カブトガニの血液成分で、HIVウィルスが細胞に侵入を防ぐことで、エイズの発症を防ぎ、寿命を全うすることができるのです。

太古の生物カブトガニを人間の手で絶滅させるな!

カブトガニを絶滅から守ろう

我々人類が、カブトガニから受けている恩恵は青色の血液より驚いたのではないでしょうか。絶滅から守るには、一人でも多くの人に乱獲により年々数を減らしているカブトガニの実態を知っていただくことがまず第一歩です。

カブトガニが絶滅すれば、人類にも大きな影響を与えます。検査から病気の治療まで役立つカブトガニですが、代替試薬の研究も同時に進み、代替試薬を早急に確立させることで絶滅の危機から守っていかなければなりません。命を搾取するばかりではなく、多くの種と共存していくことは、人類を守ることにも繋がっているのです。

絶滅危惧種の海の仲間に関する記事はこちら