イカの足の数は8本だった
何度数えても10本だという方もたくさんいると思いますが、イカをよく観察してみると、2本だけ長いものがあることに気付くでしょう。これは、足ではなく、腕なのです。触腕(しょくわん)と呼ばれています。
イカの足の本数は10本ではなかった
見かけ上10本に見えるため、10本足と一般的には言われていますが、生物学上、腕が2本と足が8本が正解です。物を捕らえたり、運んだりする役割をする触腕は我々と同じ腕と同じ役割を担っています。
足の数は8本
上記でもお話したとおり、イカの足の本数は8本であり、残りの2本は腕なので、タコと同じ8本足です。動物学的に物を運んだり捕らえたりする働きは腕と区別しています。我々人間も4本足ですが、前足とは言わないのと同じです。イカの二本の腕は、獲物を捕らえるために使われているため紛れもなく腕といえるのです。
残りの2本はイカの腕
「触腕」と呼ばれる2本
2本の腕、触腕と呼ばれていますが、役割は獲物を捕らえたり、運んだりするために使われています。足の役割とは異なります。餌を見つけると素早く腕を伸ばして、餌をつかみ取ります。交尾の際メスをつかまえるためにも使われます。
伸び縮みするイカの腕
自由自在に伸び縮みさせることができる腕は、他の足の長さと変わらないことがあり、すぐに見つけることができないこともあります。胴の中に隠していることもあり、いつでも腕が長い状態とは限りません。瞬時に自由に伸び縮みさせることができ、目の前の獲物を素早く捕まえることができます。腕があるということは、唯一の大きな特徴であると言って良いでしょう。
イカの腕の見た目
さて、腕と足の見分け方はあるのでしょうか。先ほど長さの違いにも触れましたが、もっと詳しく見てみると、足と腕の吸盤の付き方にも違いがあることがわかります。足の内側には全体に吸盤がついていますが、腕は長く人間の指のようなイメージで先端の内側にのみしか吸盤が付いていません。