イカの足は10本ではなく本当は8本!?残り2本は一体なに?

さて突然ですがクイズです!イカの足は何本でしょう?元気よく10本!と答えた方も多いでしょう。イカの足は「8本」が正解です。10本だと思われている理由は一体なぜなのでしょうか。足の数の秘密や、面白い生態についてご紹介します。

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アウトドア一家に生まれ、子供の頃からバーベキュー、キャンプ、釣りに親しむ。ついつい、道具も増えがちですが、子供も生まれたので、おしゃれにお手軽に自作する趣味も増えました。ランタンを見るとついつい手が伸びてしまいます。いきものがとにかく好き。小学校の頃はいきものががりでした。
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イカの足の数は8本だった

何度数えても10本だという方もたくさんいると思いますが、イカをよく観察してみると、2本だけ長いものがあることに気付くでしょう。これは、足ではなく、腕なのです。触腕(しょくわん)と呼ばれています。

イカの足の本数は10本ではなかった

見かけ上10本に見えるため、10本足と一般的には言われていますが、生物学上、腕が2本と足が8本が正解です。物を捕らえたり、運んだりする役割をする触腕は我々と同じ腕と同じ役割を担っています。

足の数は8本

上記でもお話したとおり、イカの足の本数は8本であり、残りの2本は腕なので、タコと同じ8本足です。動物学的に物を運んだり捕らえたりする働きは腕と区別しています。我々人間も4本足ですが、前足とは言わないのと同じです。イカの二本の腕は、獲物を捕らえるために使われているため紛れもなく腕といえるのです。

残りの2本はイカの腕

「触腕」と呼ばれる2本

2本の腕、触腕と呼ばれていますが、役割は獲物を捕らえたり、運んだりするために使われています。足の役割とは異なります。餌を見つけると素早く腕を伸ばして、餌をつかみ取ります。交尾の際メスをつかまえるためにも使われます。

伸び縮みするイカの腕

自由自在に伸び縮みさせることができる腕は、他の足の長さと変わらないことがあり、すぐに見つけることができないこともあります。胴の中に隠していることもあり、いつでも腕が長い状態とは限りません。瞬時に自由に伸び縮みさせることができ、目の前の獲物を素早く捕まえることができます。腕があるということは、唯一の大きな特徴であると言って良いでしょう。

イカの腕の見た目

さて、腕と足の見分け方はあるのでしょうか。先ほど長さの違いにも触れましたが、もっと詳しく見てみると、足と腕の吸盤の付き方にも違いがあることがわかります。足の内側には全体に吸盤がついていますが、腕は長く人間の指のようなイメージで先端の内側にのみしか吸盤が付いていません。

触腕を持たないイカもいる

8本足のみのヤツデイカやタコイカの仲間

ヤツデイカやタコイカの胴から下は8本しかありません。腕がなく、タコと同じ足の数であることから、タコイカの名前の由来でもあります。ヤツデイカは、深海にいるため、捕獲された例がほとんどないため、腕がない理由はわかっていません。

小さな子どもの間は触腕を持っていて10本足

産まれた時は10本足ですが、成体になる過程で、2本の腕を自ら切り落とし、8本の足になり成体になります。怪我や外敵に襲われることで腕を失うことがあっても再生しますが、成体になる過程で切り落とした腕は再生することはありません。

タコの足との違い

大きな違いは吸盤

タコもイカも生きていく上で重要な役割を持つ吸盤ですが、吸盤のメカニズムが全く違います。イカの吸盤にはフックのような爪の役目をする歯がついていて、マジックテープのようにひっかけることにより、物を捕らえます。タコは、吸盤の中を真空にして、物を吸い寄せる違いがあります。

タコの吸盤は柔らかいドーナツのような型

タコの吸盤は、プニプニととても柔らかいです。真ん中に穴のあいたドーナツのような形をしています。マスコットなどをガラス面に貼り付けるゴムなどで出来た吸盤と同じ原理で、吸盤の中を真空にさせ吸い寄せます。タコの吸盤の吸着面は、非常に消耗しやすく、表面を常に新しくしておくため何度も日常的に脱皮します。水族館でタコがいる水槽を見つけたら、ドーナツ状の薄い皮が浮いていないか探してみましょう。

イカの吸盤はお椀のような形で内側には歯がついている

イカの吸盤は、角質でできた輪の中にフックにような歯が生えており、ひっかけることで吸着します。吸盤はお椀型で付け根にはワイングラスのような脚がついています。ワイングラスのような脚のおかげで吸盤が獲物の動きに合わせてフレキシブルに動くので、動く獲物もしっかりキャッチすることができるのです。

死んだ後もひっつく吸盤

吸盤の歯は死後もそのまま残りますので、イカが死んだ後も足に触れると歯がひっかかり、足がついてきます。知らない人は調理の際にとても驚きます。タコは吸盤は筋肉で動かしているため、死後ひっつくことはありません。タコの吸盤は歯ごたえがよくシコシコとした食感が楽しめます。

マッコウクジラと闘うイカ

マッコウクジラはイカが大好物です。マッコウクジラには丸い傷や擦り傷が体にいっぱい付いています。死闘を繰り広げた時についた傷です。吸盤の歯の鋭さや、威力がわかります。

イカのゲソはどこの部位?

触腕を含めた足の部位をゲソと呼ぶことが多い

ゲソは、下足と書き、胴から下の部分全てを指します。イカは雑食性であることから、色々海の中でいろいろなものに触れているため、腕は切り落としてしまい食べない人もいます。

釣り上げたときに触腕の部分も含めて料理して食べる人もいる

ゲソはもちろん美味しく食べられますが、触腕の部分がむしろ美味しいと捨てないで一緒に食べる人もいます。腕も足も味に大差はなく美味しく食べることができます。

イカの足の食べる前の下処理方法

イカの足を食べる前には下処理をする事で美味しく食べることができます。処理の理由と下処理の方法をご紹介します。

もし釣り上げたときは食べる前に下処理が必要

吸盤についている歯は硬く、そのままにしておくと食べた時にゴリゴリと吸盤の歯が口にあたり食感がとても悪くなります。美味しく食べるためには、下処理が必要です。また、吸盤は複雑な形状のため、雑菌がつきやすいため、しっかりと処理をして食べましょう。

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