プレコってどんな魚?
プレコはナマズの仲間でプレコストムス (Plecostomus)の略称でプレコが通称になっています。ただし厳密に生物学的に分類された名称ではありません。数種類にまたがって存在する観賞用のナマズをまとめてプレコと呼んでいます。
ナマズの仲間
ナマズの仲間だけあって、大きさは10センチ以下の小さなものから1メートル以上になるものも存在します。身体は外敵に襲われても簡単には傷つけられることのないような強靭な表皮に覆われており、ヒレにはトゲをもつものもあります。
流れのある場所を好むため、体形は強い水の流れでも泳げるように流線型をしています。またナマズの仲間に共通するポイントとして口が吸盤状になり、地面に接するような形で発達しているので水底を這うように泳ぎ回っています。
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実は日本にも住んでいた!
プレコはそもそもは南アメリカのアマゾンを中心に生息している種ですが近年の熱帯魚ブームにより日本にも多く輸入されています。プレコの中にはとても大きく成長する種類も存在しており、アグアプレコなどはプレコの中でも最大級に大きくなる種で成魚となると100センチを超えます。
大きくなること知らずに飼った結果、想像を超えて大きくなってしまった成魚を放流し、沖縄などの温暖な地域ではそのまま野生化してしまうものも存在します。このプレコたちに罪はありませんが在来種の生存を脅かしてしまっているという現状があります。
プレコの魅力!
ナマズの仲間なんてかわいいのかな?なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は彼らは見れば見るほど愛嬌のある顔と姿をしておりアクアリウムを愛する人たちから人気のある品種なんです。
様々な柄やサイズ
プレコの魅力は種類によってまったく違う柄を持っておりサイズもバリエーションがあります。比較的最近発見されて人気のあるインペリアルゼブラと呼ばれる種類は名前の通り白と黒の鮮やかなゼブラ模様をしています。他にもヒョウやパンダのような水玉模様のものからグラデーションになっているものと実に様々。希少性があるものも存在します。
さらにはサイズも10センチ程度のものから1メートルを超えるものまで多岐に渡りますので自分の持つ水槽に合わせてプレコ飼育を楽しむ人はは大勢います。個性的な模様と愛嬌ある姿が楽しませてくれます。
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水槽のお掃除屋さん
観賞用のお魚として私たちを楽しませてくれるだけでなく、彼らは水槽のコケを食べてきれいにしてくれるという役割も果たしてくれます。口が体の下についており貪欲な食欲でかつ雑食のプレコたちは水槽のガラス面やや底にひかれた砂についたコケも食べてくれるんです。
熱帯魚や海水魚を飼育するアクアリウムといえば水槽のコケ取りが大変な仕事になるのですが、それを助けてくれるかわいい水槽のお掃除屋さんという一面が彼らにはあるんです。これがプレコの人気を支える大きな理由の一つになります。
プレコの餌はこれだけじゃダメ!
かわいい見た目、そして掃除屋さんとして働いてくれるプレコの本来の餌はなんなのでしょうか?コケを食べてくれるなら何も上げなくていいの?コケをいっぱい食べてほしいから餌は少なめにしようかな、なんて思うかもしれません。でもそれだけではダメなんです。