マンチニールは世界で最も危険な木?死に至る?謎の木マンチニールに迫る!

マンチニールの木について詳しく説明!

恐ろしい毒性は伝わりましたでしょうか?ここからはもう少し詳しくこの木の原産地をはじめとした生息地域についてお話していきましょう。どれほどの強い毒なのか、どこに毒があるのかなど具体的にお話していきます。

マンチニールの木とは?

原産地は北アメリカおよび南アメリカとされています。英語ではManchineelまたはManchioneelと表されます。スペイン語のmanzanilla(小さな林檎)が由来となっています。事実、先ほどお伝えしたように「死の木(arbol de la muerte)」と今もスペイン語では呼ばれています。

おそろしい毒性

毒の組成は主にアルカロイド類で、果実中に主に存在するフィゾスチグミンをはじめヒポマニンやホルボールといった物質があります。他にも未だ同定に至っていない物質も多く含まれています。中でもヒポマニンはマウス試験において致死量はたった40-60mg/kgです。

この植物の毒を摂取すると人は代謝することのできないので強いショック症状を起こします。その上そこに存在する微生物が原因となる胃腸炎はもちろんのこと、強いアレルギー症状を引き起こし気道や口腔内の粘膜がはれ上がり、息ができなくなってしまいます。

毒は実にもある!

この強いアルカロイド類は樹木全体をめぐっていて、「小さな林檎」と言われる果実部分にも存在します。緑色から黄緑色をしたコロンとした林檎に似た小さな果実はとてもおいしそうに見えますが決して食べてはいけません。

マンチニールの実は別名ビーチアップル!

英語圏での通称は「beach apple」です。この植物は主に沿岸や汽水域の砂浜に広がるマングローブ林の中で成育しており、砂浜に小さな林檎のような実が転がって落ちいていることから「ビーチ」が定着したのでしょう。

実はとてもかわいい!

果実はとてもかわいらしい見た目をしています。スダチより少し大きく、砂浜にコロコロと転がっているとまさに小さい林檎のようでおいしそうに見えるので思わず手を出してしまいたくなりますが決して触れてはいけません。

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