実に様々な模様と大きさ、そして個性的なキャラクターが魅力のプレコたち。ブッシープレコやセイルフィンプレコなどはホームセンターで販売されていることもあり飼育初心者の人も手を出しやすい魚です。ここではそんなプレコの飼育についてお話します。
プレコの飼育は難しい?
熱帯魚を飼ったことがない人には実にハードルが高く感じるアクアリウムですが、プレコ飼育は熱帯魚の中でも比較的簡単です。小型サイズの種類を選べば水槽も大きいものを買う必要はなく、ほかの魚との混泳も可能です。
プレコの飼育に必要なモノ
飼育に必要なものは何といってもまずは水槽です。小型種であれば30センチ四方のキューブ型の水槽でも十分可能です。次に必要なものは水を循環させてろ過するポンプとろ過機、あとは熱帯の魚なのでヒーターがあると安心です。
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プレコの飼育の注意点
急激な温度の変化には弱いのでサーモスタット機能が付いたヒーターをつけておけば水温が保たれて安心ですが、様々なところにへばりつく習性を持つプレコがヒーターに張り付いてやけどしてしまわないようにヒーターカバーはつけておきましょう。流木や岩を隠れ場所にしてあげるといいでしょう。
プレコの飼育に関する記事はこちら。
プレコを動画で見てみよう
実際に泳いでいる姿が見れる動画をご紹介します。一つ目は家庭で飼育されている様子で、飼い方や水槽レイアウトが参考になります。2つ目はアマゾン河の野生での様子、3つ目は沖縄で野生化してしまったものの様子です。
きれいなプレコ水槽
インペリアルゼブラプレコをはじめとした珍しいプレコをたくさん見ることができます。このレイアウトの面白いところはプレコ土管を組み合わせてまるでマンションの様にしている点です。水流もきちんと作られており、プレコたちにとってとても住みやすい環境となっています。。
アマゾン川のプレコ
アマゾン河流域・タミシャコ村で撮影された野生のプレコが泳ぐ様子を撮影したものです。黒い体に浮かび上がる白い斑点が美しいです。野生の環境において水流が想像以上に速いのがお分かりいただけたと思います。
沖縄の川のプレコの大群
最後は飼いきれなくなった人が放流した結果、温暖な沖縄で野生化してしまったケースです。本来住んでいた環境でない場所にプレコを放ってしまうだけでなく底に存在している在来種たちの生態系をいとも簡単に壊してしまうことになります。命を飼った以上は最後まで責任をもちましょう。
学名って何のためにあるの?
図鑑を開くと学名として何やら読みにくいアルファベットで書かれています。これは1758年にスウェーデンの生物学者リンネによって提案された二(命)名法によってつけられています。ラテン語で属名と種名が示されるルールが設定されたのです。これがあれば全世界共通に同じ生物の話をすることができるのです。もちろんプレコにも学名があり、そのおかげで世界中の人たちが同じ認識の元で話がができるようになっています。
プレコの「Lナンバー」
プレコは種を渡って総称として呼ばれており実に種類も様々。そのため学名が明確についていないものだって存在します。このようなときに利用されるのが「Lナンバー」です。二名法だけでは分類しきれていないものを明確に共通で認識できるように市場で利用されているのです。
多種多様なプレコはやっぱりカワイイ!!
実に多種多様な彼らの姿はおもしろかったでしょうか。愛嬌のある姿とその美しい模様、個性ある生態と分類学的にも非常に興味深い存在の彼ら。かわいらしいフォルムにパクパク動く吸盤状の口はとっても癒されます。興味を持った方はアクアリムを始めてみてはいかかですか?