幻の深海魚メガマウスとはどんなサメ?気になる生態&地震との関係をご紹介

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メガマウスはどこで見ることができる?

実物を見るには、泳いで生き生きしているものを展示している水族館はありません。深海にすんでいるため地上ではすぐ弱ってしまい、生かすことは困難です。見るには死んだ生体標本を展示している施設(水族館など)で見ます。

メガマウスは日本で一番目撃されている

メガマウスは世界中の熱帯や亜熱帯で生息しているようで、発見や打ち上げの事例が100件を超えるほどあり、発見例は極めて少ないです。その中でも、日本は20件以上の世界のなかでは1国で多い珍しい事例があります。

メガマウスは水族館で見ることができる

生きたまま展示している水族館は現在のところありません。それは、地上に上がってくると、深海とは気圧が違って順応出来なくなって弱ってしまい、生きていることが出来ません。ですが、水揚げされたメガマウスを解剖した剥製を展示している水族館はあります。以下に水族館を紹介します。

メガマウスを見ることができる水族館

メガマウスが展示されている水族館は、日本では6か所ほどあります。各水族館は、剥製を展示しているところ、ホルマリン漬けを展示しているところ、解剖の際取り出した、脳・心臓・胃と内容物・腸・鰓・歯なども一緒に展示しているところもあります。各水族館の見所など含めて紹介します。

①神奈川県 京急油壺マリンパーク

年間を通して営業をしています。ただし、1月は休館日もあります。ちなみに、2019年は1月15~18日は休館でした。営業時間は9:00から17:00で季節によって多少の変更もあります。料金は、おとな1700円、中学生1300円、小学生850円、幼児(3歳以上)450円、ペットの入場もOKで要手続きで500円です。

展示されているメガマウスは、世界で37番目に発見された、体長5,7m、体重1,2tの雌の剥製で、骨格標本や、学術解剖のドキュメンタリー映像と共に展示されています。印象的なのは名前からも来ている大きな口の迫力に驚きます。

②福岡県 海の中道マリンワールド

営業時間は、3~11月9:30~17:30, 12~2月10:00~17:00, GW9:30~21:30、夏休み9:00~21:30、クリスマス10:00~21:00で、休館日は変更もあります。料金は、おとな・高校生2300円(シニア1840円)、中学生1200円、小学生1000円、幼児(4歳以上)600円です。

展示されているメガマウスは、1994年11月に水族館の近くで座礁していたサメで、数少ない発見されたものの1体でした。体長は、4,7mで、体重780㎏でマリンワールドの個体はまだ発見されたことのない雌でした。関係者は、メガマウス学術研究会を作り、解剖やシンポジウムを行いました。

③沖縄県 美ら海水族館

営業時間は、10~12月は8:30~18:30, 3~9月は8:30~20:00, 休園日は12月の第一水曜日とその翌日です。料金は、おとな1850円、中人(高校生)1230円、小人(小・中学生)610円、6歳未満無料です。

中ら海水族館では、茨城県で2007年に水揚げされた個体を液浸標本にして展示しています。裏側からは内臓などの構造が見えます。顔の正面から見ると、度肝を抜かれるほどの大きさです。ちょっと恐ろしい顔をしていますが、他のサメとは違って凶暴ではないそうです。

④静岡県 東海大海洋科学博物館

営業時間は、年間を通じ9:00~17:00, 休館日は毎週火曜日と年末(詳しい日程は営業日カレンダーを見て下さい)です。料金は、おとな(高校生以上)1800円、小人(4歳以上)900円、シニア(65歳以上)900円です。

 東海大海洋科学博物館では、メガマウスの剥製は世界で始めて展示されました。2003年に駿河湾で水揚げされた4,6mのオスで、後にメスも展示され、雄雌同時に見れるのここだけです。また、解剖の際採取した脳神経や脊椎骨、胃の内容物なども展示されています。

⑤三重県 鳥羽水族館

営業時間は、年中無休で9:00~17:00(但し、7月20日~8月31日は8:30~17:30)5月・10月は学生の団体が多く混み合う場合があります。料金は、おとな2500円、小人(小・中学生)1250円、幼児(3歳以上)630円、シニア(65歳以上)2100円です。

鳥羽水族館も剥製が展示されていて、2005年に三重県度会郡紀勢町錦沖にて巻き網で捕獲された5m28cmのメスの個体です。実に1年半の時をかけて完成された剥製です。解剖の際採取した、脳・心臓・胃と内容物・腸・鰓・歯などを一緒に展示しています。

メガマウスの和名とは【豆知識①】

メガマウスとは和名です。以前は、オオクチザメと言われたらしいですが、サメの研究者が放送で言ったことがきっかけになり、現在も使われています。外国の名前かと思われる人も多いと思いますが。以外にも和名だったのです。

メガマウスは美味しい?【豆知識②】

メガマウスは食べられるのでしょうか?数年前フィリピンで捕獲された時、地元の人がココナッツミルクのソースで料理して食べています。また、日本でも、仲谷教授という方が解剖をされた時食べたそうで、味はまずかったそうです。天ぷら・ムニエル・唐揚げにしたところ、水っぽくて、肉に締まりもなく、味はしなかったようです。

メガマウスは果たして地震と関連あるのか?

これまで、いろいろ紹介してきました記事内容から推測されるのは、現在のところ、深海の土壌に近いところで住んでいるメガマウスは、地磁気を利用してソナーの様なものを備えて行動しているようです。

また、地震による波動を敏感に取り込むことが出来ていると思われ、地震との因果関係ははっきり証明されてはいないのです。まだまだ、未知の生態ですが、どんどん研究されて明らかになって行くでしょう。

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