火起こしの道具おすすめ14選&キリモミ式など3種の火起こし術を完全解説

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天然着火剤は天然のもので「傘の開いた松ぼっくりを探す」という手もありますが、木々の環境で見つからない場合が時々あります。そこで市販の「着火剤」が役立ちます。固体状のものや使いやすい「ゼリー状」のものまで色々なタイプのものがあります。即で着火剤を3点あげてみました。

①ブッシュクラフト ティンダーウッド

Bush Craft(ブッシュクラフト) ティンダーウッド(着火剤) 06-03-orti-0004 300g

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ゼリー状の着火剤もいいけどやはりウッドタイプの着火剤の方が臨場感がありますね。300グラムというのも使うのにたっぷり感があって安心です。また燃焼する時のにおいがたまらなく良くてくせになりそうです。

レトロな感じのウッドタイプです

小さく割いてあるので使用するときに扱いやすい商品です。人によっては燃焼の時の香りが良いと感じる方もおられるようです。遊び心のある作りが人気のウッドです。

 詳細

  • ファイヤースチールで着火可能
  • 何もしなくても、マッチ一本で着火可能
  • 優れた防水性
  • 松脂成分の効果で腐らない

②LIGHTMYFIRE ティンダーオンアロープ

出典:Amazon

自然な素材から作られたこのウッドは環境にも配慮されている商品です。油が濃度が高いので少々濡れても平気です。また火もがついてるのは他の木材とまぎわらしいから、見分けがつきやすいようにするためです。

ちょっと粋なカントリー風

このウッドには実際に脂がしみ込ませてあってその成分は80%です。木はでかくて、気軽に持ち歩くという感じではありませんが適量を削って使用できるので無駄がありません。

 詳細

  • サイズ:約15×2.2×2.2cm
  • 重量:約50-70g
  • 材質:松

サバイバル火起こし道具「キリモミ式」のやり方

キリモミ式は正式な名称は「回転摩擦式発火法」というややこしい名前がついており、字の並びからある程度想像がつきそうですね。木材の板に木の擦り棒のようなものをたて、それを下方に圧力をかけながら回転させることにより発火させる方法のことです。大昔からの仕様の記録があることで有名です。

①材料

まず初めに用意するのは「すぎいた」です。漢字で書くと。「杉板」です。この板は「ヒキリ板」と呼べれています。そこには食い込みの型を彫ります。この板は太古から存在し、「空木」うつぎと呼ばれる中に空間がある木をごしごし擦って火をつけます。後は着火剤の「硫黄」と熱を加えるための「ろうそく」等を用意しましょう。

②始める前の準備

なくてはいけないことは、彫刻をする時の彫刻刀やノのこ切りで木に食い込みを作ります。そのあと滑らかになる様に半円形に削るのです。ここは燃える物質が溜まるところなので丁寧に彫りましょう。

③手順①火種をつくる

空洞がある「ヒキリ」棒を押し付けながら擦っていきますと、溝のところに木の屑が落ちて溜まっていき、さらに回転による摩擦の結果おきる「摩擦熱」が作用して、火がつきます。「火種」の完成です。この擦るというところが「回転=キリモミ」が加わる部分になります。

④手順②息をふきかける

摩擦熱が功を制して「種火」が付いたら、い硫黄に茶化して火を大きくします。その時に息を吹きかけるとより確実に火を保持することができます。この場合「硫黄」に移すことや「ろうそく」に火を移して火を確実にするという手もあります。

火起こし器不要!「煙突着火」のやり方

煙突着火は七輪を使います。そして火皿の上に茶着火剤である「ファイヤースターター」なるものを置いて、その上に「煙突」を置きます。その煙突に炭を入れていきます。この方法は「煙突効果」によりとても着実で速攻で発火させる方法です。

①必要なもの

まずは何といっても「煙突」は必要です。次に「着火剤」。火が付いた炭でもいいですが面倒なので用意しましょう。そして「着火マン」と「火ばさみ」それに着火マンの上にのせる「スタンド」は用意しましょう。

②手順①煙突状に組もう

煙突上に組みますと下の方から空気が入ってきて筒の中を通りよく燃えます。穴が開いてないなどの場合は石などを置いて隙間を作りましょう。専用の「煙突効果」を狙った商品などもありますが、どれもよくかんがえられていて使い良いです。

③手順②着火剤を入れる

着火剤には非常に多くの商品があります。木材を小さく割言えて使うもの、ゼリー状の柔らかいタイプ、そしてご四隣をしみ込ませて作ったものなど多種多様です。キューブ上のタイプもあります。使いやすくたくさん入っているので長いキャンプの時には安心です。それぞれの特性を生かした使用法で利用しましょう。着火剤は炭を入れる前に入れます。スタンドは確実な着火のために必ず使用しましょう。

便利!火起こし器を使った焚き火の作り方

「火起こし器」という名前がつく場合、一定のコンセプトが見られます。それは「煙突」「空気の上昇」「温められた空気の上昇」「着火剤」というようなことができる機能が一つになった製品ということです。「火起こし」という定義はある程度の幅はありますが、大体そのような機能を持ったものと考えるとよいでしょう。

手順①炭を詰める

実際は炭を詰める前に着火剤を下に置くところから始まります。スタンドなどを置いて着火剤がつきやすいようにしますが上のように燃えやすいものを引き詰めるという手もあります。

手順②焚き火台に火をつける

焚火台は色々なものがありますが、土台のしっかりしたものを選びましょう。おこした炭を焚火台に入れて火をつけます。焚火台の燃料は主に小枝です。キャンプ場によっては燃やすものの内容も自然保護の観点から決められているところもありますので、施設の案内をよく読みましょう。枝は長い物からおいて上の方はV字のさかさまにおいて空気の通りをよくします。

手順③10分ぐらいで火起こし完了

大体火が勢いよく熾るまで、慣れればすぐ火起こしができますが、始めは10分程度かかります。焦らないでじっくりやりましょう。焚火の色は概して「赤色」です。これは家のガス火とは違って、「温度が低い」ことと、もう一つは「すすの生成」を伴うということを意味しています。焚火の用途にかかわりますが、何かを調理するときは温度の違いなどを考慮しましょう。

火起こししよう!気を付けたい注意点

やけどに注意

火起こしするときに注意したいのが「やけど」です。普段家ではしないような作業も伴いますので不慣れなことも往々にしてあります。特に着火剤や炭の扱いに注意しましょう。また火起こし器や焚火台は高温になりますので、不用意な接触には気をつけましょう。

山火事に注意

stevepb / Pixabay

またキャンプが終わった後はすべての火種が消火されているか確認しましょう。ちょっとした不注意で「山火事」をひきおこし、多くの人を命の危険にさらすのは、楽しんだ後の代償としてあまりに大きすぎます。いくつもの山が消失する危険すらあります。キャンプする者の責任として十分な注意は払うようにしましょう。

雨の場合タープは高く張ろう

テントのタープのタイプは、ヘキサタープとスクリーン型のタープの2つがあります。大雨が予想される場合は後者の方が有利です。まあ雨の日の場合は「タープ」はしっかりと高い目に張りましょう。雨の重さでタープが下がり特にやむを得ず調理をテントなどで行うときはコンロの熱がテントに移らないようにしっかりと「タープ」を張る必要があります。

焚火の原理を知ろう!

昔、中学校の頃「理科」の授業では物が燃える原理なるものを習いました。その時はなんとなく聞いていましたが大人になって「焚火」をするようになって初めてその大切さを知りました。

燃焼の原理

焚火をするのに火が燃えるということの原理を知ることは大切なことです。火をつける時にも、消火をする時にも役に立つことではないでしょうか。「燃える」という子田は、そこには3つのものが働いています。

それは、「燃える物質」「酸素」そして「熱」です。そのどれもがかけても「燃焼」はありえません」ですから火がつかないときは、どれが足りないかを考えましょう。逆に消火の時には3つの原理をすべて断ち切ったか考えるというのも良いやり方です。

良く燃えるために

焚火が良く燃えるためにも、3つの原則に照らし考察すると解り易いです。燃焼するものは色々な大きさの小枝などを集め、燃えやすい隙間などの条件を作ります。「酸素」においては、対流の原理を使いうまく巻きに送ってやることが大切です。

その為の「煙突効果」の利用につながります。熱についてはガスが引火するための温度は250℃、木材が自然発火して山火事なんかが発生する時の温度が450℃ですから燃えるときはその程度の熱がいるということです。

焚火の他の利用法

焚火をただ作るのでは面白くありません。そこでこんな焚火があるというところを見てゆきましょう。アメリカ大陸の現地民にとっては「焚火」死活問題だったようです。

かまどを作る

ただ焚火を作るのではなく調理に特化した「かまど」を作るのも賢い選択です。石を環状に並べて夕食の準備が容易にできる「かまど作り」は楽しいですよ。夜のキャンプファイヤーの準備とは別に作業ができるのでとても便利です。

インディアンの焚火

インディアンの焚火は「テントの中」というのが原則です。テントのてっぺんに小さな穴をあけて細く煙が静かに立ち上る様を映画で見たような気がします。実際は少し穴を掘り草木を目立たぬように燃やしていたようですが、それは夜の寒さに耐えるものだったようです。他にも生きていくための色々な工夫がしてあったようで、究極は焚火の後を隠すために生草を植えてカモフラージュしたというから驚きです。

火起こし道具を使ってアウトドアを楽しもう!

キャンプ等で火を熾す場合、「松ぼっくり」を着火剤の代わりに使ったり、原始的な道具に挑戦したりするのもサバイバルの楽しみの一つでしょうが、今日ではそれらの火おこしを簡単にできて、安全に処理できる優秀な火起こし器がたくさん製品化されています。

そんなに高くないコスパで安全で容易なものがあるのですから、どんどん利用して、キャンプを楽しく有意義なものにしましょう。上手く使いこなせば、家族や仲間のヒーローになること間違いなしです。

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