ビミニツイストとは
ビミニツイストとは、高強度なダブルライン構成方法の一つです。ナイロンライン・フロロカーボンライン・PEライン等をショックリーダーと結束するラインシステムに多く用いられます。通常太さの違う糸を使って結束する場合、ライン強度が下がってしまうがビミニツイストはほぼ100%のライン強度を保持する事が出来るのが大きな特徴です。
ビミ二ツイストの歴史
バハマ西端のビミニ諸島が発祥の高強度のダブルライン構成方法です。90年代後半に普及したPEラインは部位ごとの強度の違いによりメインラインとショックリーダーとの結び目部分が切れることが多くありました。そこで、弱点である結び目の弱さを克服する為にライン強度がほぼ100%あるビミニツイストが多く用いられました。
ビミニツイストの魅力
ビミニツイストは初心者の方でも覚えさえすれば簡単にライン結束ができるようになります。また、ラインの種類を問わずに高強度のラインシステムを組むことが可能なので覚えておくと実際に釣りを行う時に大変役立ちます。高強度と言う特性を生かして大物との対決を楽しむことができるのも魅了の一つです。
現在のビミニツイスト
90年代後半からPEラインの弱点の補う事が出来る事から重宝されてきたビミニツイストでしたが、2000年代に入るとPEラインの品質が良いものが登場し、部位ごとの強度の不一致を克服した物が比較的安価で購入できるようになりビミニツイストの使用機会に変化が起こりました。
PEライン
PEラインとは素材のポリエステル繊維から来ています。ナイロンラインやフロロカーボンラインの様な単線ラインとは違い、PEラインは極細のポリエステルの繊維を4~8本編み込んで1本のラインを形成しています。PEラインに関してはこちらの記事を参考にして下さい。
摩擦系ノット
PEラインの品質向上にともないFGノットやPRノットなどを用いた、メインラインとショックリーダーの編み込みによる摩擦抵抗で結び目のすっぽ抜けを防止した摩擦系ノットが登場しました。摩擦系ノットは結び目が一つしかなく結び目も小さいことからビミニツイストを用いたライン編成は少なくなってきました。
ビミニツイストを使った主な釣り
ビミニツイストを用いた複雑なライン構成も使用目的によって効果的な場面があります。ショックリーダーをメインライと結束する場合、2つの糸の太さの差異から生まれる強度の低下を抑える事が出来ます。ショックリーダーが太くなる事の多い大物釣りなどで第一線で活躍しています。
バス釣り
バスとはブラックバスの略称で淡水に生息し、近場に川や沼などバスの生息している淡水のスポットがあれば手軽に始めることが出来ます。その中でも50㎝オーバーの大物ともなれば引きが豪快で独特な興奮と満足感が得られます。バス釣りに関してはこちらの記事を参考にして下さい。
雷魚釣り
雷魚は淡水魚の中でも最大クラスで、小さいものでも50㎝程度と比較的大きい魚です。環境にもよりますが大きいものだと1mを超える大物もいます。そして、雷魚の魅力はなんといってもその凄まじい引きで、一度でも雷魚の大物と対決したらその手ごたえが癖になってしまします。雷魚釣りに関してはこちらの記事を参考にして下さい。
ビミニツイストの結束方法
ビミニツイストは一見すると複雑そうに見えてしまいますが、手順さえ覚えてしまえば誰でも簡単に結ぶことができます。結束方法をいくつかの手順に分けて解説を行っています。一つ一つしっかりと覚えていけば簡単にをマスターすることが出来ます。
ビミニツイストの結束方法 動画
ビミニツイストは糸にヨリをかける事によって糸の強度を上げるダブルラインの結束方法です。こちらの動画を参考にしながら、以下の記事で紹介する手順の解説の通りに練習すれば、初心者でもビミニツイストを上手く結べるようになります。また、動画では紹介されていない手順の補足やコツなどを以下の記事でまとめています。
ビミニツイストの結束手順① 輪を作る
リールからガイドを通しながら糸を伸ばしていきます。伸ばした糸の先を手の甲に引っ掛けて糸を折り返します。手の甲を経由して伸ばした糸を50~60cmくらい位置でクロスさせて糸の輪を作ります。糸をクロスさせて輪を作ったら、クロスしている部分を使っていない方の手で押さえます。
手順①のコツ
輪の長さは慣れてくるまではある程度長めにして作ると失敗せずに上手く作れる様になります。また、輪を作った位置から先端までの余り部分も長めに確保します。この余りの部分は後の紹介する手順で使うのである程度の長さがあると楽にできます。
ビミニツイストの結束手順② ヨリをかける
手の甲に引っ掛けて作った輪にヨリをかけていきます。左手でクロス部分をしっかり押さえたら、両手で糸を軽く引っ張って糸が張った状態にします。右手を回転させて約20~30回ほど回転させてヨリをかけていきます。
手順②のコツ
ヨリをかける時は左手で糸をしっかり押さえて右手で糸を引く様な意識で回転をかけていくと上手くヨリをかける事ができます。右手を回転させる時は手首を上下に回転させて手のひらと手の甲を糸の端が沿うようにヨリをかけると綺麗に仕上がります。