釣り餌と糸のみを使用し、ウキを使用しない釣りの仕方です。基本的には撒き餌を行うことで魚を引き寄せ、針に刺した釣り餌に魚を喰いつかせます。簡単に入れ食い状態を作り出せるので、釣りやすい環境で釣りを行えます。
フカセ釣り仕掛けに必要な道具
フカセ釣りは糸と針、餌があれば可能です。ただし、ウキが無い状態だと、釣りが行える範囲が竿の長さ分までしか把握できません。デメリットを補うために、ウキフカセというフカセ釣り用のウキを使用すれば、かなりの広範囲を探ることが出来ます。ウキを使用することで、魚の位置に仕掛けを合わせやすくなります。
フカセ釣りで釣れる魚
流れが穏やかで広い場所で行えるので、下流域が適しており、オイカワやフナなどが釣れます。狙う魚の動き予測や、竿の精密な操作が出来れば、より釣り易くなるので、初心者だけでなく、中級者から上級者も楽しめる釣り方です。
フカセ釣りのおすすめセット
バランスのいいウカセ用のウキです。安定感がしっかりしているのと、場所を選ばないで使えます。値段も比較的低価格なので、コスパも良く、初心者向きです。別のウキと合わせて予備としてもっていても損はないモデルです。
Contents
川釣りの仕掛け別に解説⑤:ルアー
川釣りに限らず、海で釣る際にも応用できるのがルアーを用いた釣りです。種類が豊富で、色々なギミックも仕掛けられています。色や動きによって喰いついてくる魚の種類が変わってくるので、何種類か持っていれば、様々な状況に対応した釣りが行えます。
ルアー釣りの仕掛け
魚を模した仕掛けのルアーで魚をおびき寄せ、釣り上げるのがルアー釣りです。魚の習性に合わせた多種多様なルアーがあります。手首を素早く返す、しゃくりの動作によって、ルアーを動かします。ルアーに施されたギミックによって、動き方も変わって来ます。川釣りで主に使用するルアーはスプーン、ミノー、スピナーの3種類です。
ルアー釣り仕掛けに必要な道具
ルアー釣りに必要なのは、ラインとルアーが基本になります。ラインはヨレが起こりにくいPEライン、サイズは0.9号から1.2号までが最適です。合わせてスナップもあれば、ラインとルアーの接続がワンタッチで出来るようになるので、スナップも揃えておくと快適に釣りが出来ます。
ルアー釣りで釣れる魚
ルアーはどの流域でも使用でき、多くの魚種が釣れます。管理釣り場では、ルアー釣りのみの指定がある場所も多いです。釣れる魚種は上流の方ではイワナやニジマス、中流域、下流域ではバスやウグイ、ナマズなどが良く釣れます。
ルアー釣りのおすすめセット
川釣り初心者に特にオススメのルアーがスピナーです。仕掛けを投げて巻き上げていると、自動で回転してくれるので、魚がおびき寄せられやすいです。特にこのハイピッチャー小振りサイズで巻き取るだけでしっかりと魚を引き付けてくれるので、大量ゲットも狙える優秀なルアーです。
川釣りの仕掛け別に解説⑥:毛ばり・フライ
欧米地域で昔から行われているフライフィッシングという釣りがあります。貴族の遊びとして広がった釣りですが、魚によっては狙い撃ちのように釣ることが出来る仕掛けです。流れの読みや細かい操作が必須になってくる、中級から上級者向けの釣り方です。
毛ばり・フライ釣りの仕掛け
水面付近を移動する水棲昆虫や小魚を模した仕掛けを動かし、喰いついた魚を水面から引き上げる釣りです。昔は水棲昆虫の形しかありませんでしたが、海釣りや川釣りでも使用するため、小魚や小エビなどの形も作られるようになりました。毛ばりに勢いよく魚が喰いつき、水面から引き出されて跳ねる様子はとても迫力があります。
毛ばり・フライ仕掛けに必要な道具
仕掛けには毛ばりフライと、重量の思い専用のフライラインを使用します。毛バリ自体は通常使用するルアーなどの釣具に比べて非常に軽く、毛ばりだけだと全く遠くまで飛ばせません。その為、重たい糸の力で引っ張り遠くまで飛ばします。
毛ばり・フライ釣りで釣れる魚
毛ばり仕掛けのメインターゲットは鮎です。他にもオイカワや、流域のバスやブルーギル釣りにも向いています。コツを掴むまでは中々扱いずらい仕掛けではありますが、爆釣りも十分狙える仕掛けです。管理釣り場では使用禁止にされている場所もあります。
毛ばり・フライ釣りのおすすめセット
初めて毛ばりで川釣りに挑戦する際、このセットは種類が豊富で低コストなので、初心者はもちろん上級者にもおすすめできます。パターンによる使い分けも出来るうえ、複数の毛ばりを使用して行う鮎のどぶ釣りにも使用できるので、1セットは持っておきたいところです。
川釣りの仕掛け別に解説⑦:その他の仕掛け
川釣りに適した仕掛けをいくつか紹介して来ましたが、実際釣りに行くと、狙いたい魚によっては仕掛けが上手く作用してくれない時も大いにあります。そんな時は、特定の魚に特化した仕掛けも使ってみましょう。
鯉の吸い込み
鯉は特徴的な食事の仕方をします。餌と周囲の水を纏めて吸い込むような形で食事を行います。この習性を生かして、団子状にした餌の中に釣り針を複数仕込んで行う、鯉の吸い込み釣りがあります。
複数の針が一度に鯉にヒットし、尚且つ針抜けが起こりにくいので、初心者でも80cmサイズの大物ゲットが可能です。餌を、付ける際、針先が様々な方向を向くよう意識すると、よりヒットしやすくなります。
鯉の釣りについて詳しく解説
吸い込んで餌を食べる特性のある鯉は、吸い込み釣り等の専用の仕掛けが作られています。下記の記事にて鯉釣りについて詳しく解説しています。川釣りで鯉を狙いたいならば、こちらの記事も是非参考にしてみて下さい。
アユの友釣り
鮎釣りで日本古来から行われているのが、鮎の友釣り漁法です。鮎は自身の縄張り内に入り込んだ相手の鮎を、体当たりなどをして追い出す習性があります。この習性を利用し、生き餌にされた鮎が体当たりされた際に、仕込んでた針が相手の鮎にかかり、釣り上げる仕組みになっています。
バスの泳がせ釣り
ターゲットとなるブラックバスは、フィッシュイーターとも呼ばられる肉食の魚です。最も食べられている魚がブルーギルです。バスの泳がせ釣りとは、ブルーギルを生き餌にして、大型のバスを釣り上げる方法です。バス以外はヒットしませんが、反対に言えば、大型のバスをヒットさせやすいやり方になります。
ナマズのポッカン釣り
雷魚、ナマズを釣る際に昔から行われていたのが、ポッカン釣りです。ポカン釣りとも言います。餌に生きたカエルを使用し、水面で跳ねさせてナマズを食いつかせる変わった釣りになります。これは、雷魚やナマズが水面で動くものに強い反応を示す性質を利用した釣りです。
川釣りと一緒にキャンプも楽しめるオススメスポット
川釣りの際に、一緒にバーベキューなんかも楽しめたら嬉しいですよね。実は、川釣りもキャンプも両方とも楽しめる場所があるんです。今回は、関西と関東それぞれでオススメの場所を紹介します。
関西:朽木渓流魚センターバーベキューハウス
滋賀県高島市にある「朽木渓流魚センターバーベキューハウス」は、オールシーズン楽しめる様々な魚種が揃った管理釣り場でありながら、持ち込み可能なバーベキューも楽しめる、関西一オススメの場所です。関西圏でイトウが釣れる唯一の釣り場でもあります。
関東:奥秩父源流中津川渓流釣場
埼玉県秩父市に位置する「奥秩父源流中津川渓流釣場」は、最大150名まで利用出来る大型の釣り場です。動画の貸し出しも行なっているため、釣りはもちろん、バーベキューも手ぶらで参加できちゃいます。大人数で利用したい時や、気軽に釣りをしてみたいとかにオススメです。
川魚をその場で食べよう!鮎の塩焼きのコツを伝授!
釣れたての鮮度抜群の魚をその場で味わえたらいいですよね。よくイメージされるのは鮎の塩焼きですが、実際に作る際どのようなことに気をつければいいのか、意外と知られてない方も多くおられます。鮎の塩焼きのポイントをきっちり抑えていきましょう。
流水でしっかりと洗い、ぬめりを取る
まず早く前にしっかりと水道水で洗い流しましょう。川から揚げた鮎の身体には、川の水に含まれている微生物や寄生虫が付着しています。食中毒の予防の為にも念入りに洗っておきましょう。次に包丁とまな板を用意し、鮎の頭を押さえ、包丁の刃先を使ってぬめりを取り除きます。包丁は垂直に構え、頭側から尾の方へ動かします。
はらわたを取り除く
鮮度が良い場合、魚の内臓も十分食べられるという意見もありますが、野鮎の場合は内臓内に寄生虫が潜んでいる場合もあり、そのままだと食中毒の危険があります。出来れば内臓は取り除いておきましょう。鮎の尾の方、肛門当たりから刃先を入れてお腹を開き、はらわたを取り出しましょう。取り出したのちも、しっかりと水道水で洗っておきます。
粗塩をまんべんなくまぶし、串を通す
両手に粗塩をつけ、鮎の身体にしっかりと塩を擦りつけます。殺菌と、味をしっかりと付けるために、開いたお腹の内側にもつけます。ここまでの処理が終われば、鮎の身体に串を通し、しっかりと焼いていきます。串うちのやり方を動画で解説しているので、こちらを参考にして下さい。
川釣りの仕掛けを知って釣りを楽しもう
様々な仕掛けや魚の釣りを楽しめる川釣りは、釣り初心者が取り組みやすいのはもちろん、上級者の人もやり込み要素の多い魅力的な釣りです。釣りたい魚に合った仕掛けを用いて、是非自分の手で魚を釣り上げる達成感を体感しましょう。お休みを利用して、家族で、友達同士で、あるいは一人で気ままに赴いてみてはいかがでしょう。