即身仏とは?その過酷すぎる修行内容をご紹介!失敗もあったって本当?

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山形県の鶴岡市にある瀧水寺大日坊には、真如海上人が祀られています。拝観の前にご祈祷と詳しい講話を聞くことができます。こちらも定休日以外は拝観可能です。もう2体あった即身仏は残念ながら明治8年に火災にあった際に焼失してしまいました。

  • 湯殿山総本寺瀧水寺大日坊
  • 所在地 : 山形県鶴岡市大網字入道11
  • 電話番号: 0235-54-6301
  • Website : http://www.dainichibou.or.jp/

即身仏を参拝できる寺院③南岳寺

同じく山形県の鶴岡市にある南岳寺には鉄竜海上人が祀られています。昭和31年に一度火災にあっており、その際に建物は焼け落ちましたが即身仏は燃えることなく無事だったという神秘さがあります。また、曰く付き?の男根も展示されています。

 

即身仏が東北に集中する理由

18体の分布を見てみると(上記地図には神奈川県横浜市鶴見区の總持寺が抜けています)圧倒的に東北地方、中でも山形県の即身仏の多さに気が付きます。現在祀られている寺ですので中には移動した即身仏もいますが、やはり東北地方を移動しています。

この時代、最上氏が治める庄内藩では年々年貢の取り立てが厳しくなっていました。その結果、逃亡する者や餓死するものも出て悲惨な状況でした。また追い打ちをかけるように天候による飢饉も襲い、そんな農民たちの心を自ら食を拒み命を断った即身仏へ尊敬の念があったためと考えられます。

山形の出羽三山の争い

特に即身仏の多い山形県には「出羽三山」と呼ばれる修験道の山があります。羽黒山、月山、湯殿山の3つです。元々は三山全て真言宗の修験山でした。その後の対立の影に即身仏への願いが垣間見えます。

160年にも及ぶ対立

江戸時代に羽黒山と月山は天台宗に改宗しましたが湯殿山は改宗しませんでした。しかし、羽黒山は元々湯殿山は羽黒山の末寺であると主張し、湯殿山が改宗しないことに対して幕府に講義しました。その後、160年にも及ぶ訴訟や争いとなりました。

三山の中で湯殿山だけ

実は山形県でも、羽黒山や月山では即身仏は残されていません。羽黒山が湯殿山を末寺と主張したことに対し、湯殿山は自分達は空海の支流であることを主張しました。初めに紹介したようにその頃には空海の即身仏になった話が有名になっていたため、空海の流れを汲む真言宗であることを証明するために行ったという説もあるのです。

即身仏とミイラの違い

ミイラの日本版が即身仏なのでしょうか?どちらも信仰の対象ですし、朽ち果てない身体と共通点も多いですが全く同じものと捉えてしまうのはちょっと乱暴です。二つの言葉が持つ違いを説明していきます。

内臓と脳がそのまま残る即身仏

一般的にミイラは腐りやすい内臓や脳を死後取り出して作られます。一方で即身仏は厳しい修行の末に体内から脂肪や水分を落とし、腐敗雑菌の発生を防ぎ朽ちない身となり土の中に入って自ら断食死し、その後数年後に掘り出されたものを言います。

死後に処理されるミイラ

上の文章でも少し触れましたが、ミイラはあくまで死んだあとに処理されます。ちなみに取り出したあとの臓器は一つ一つ包み直してまた体におさめ直します。そして腐敗処理のため、樹脂等を使い防腐処理をしたり体内に薬草を詰め込んだり包帯を巻いたりします。

即身仏と違ってミイラに厳しい修行はない

ミイラと即身仏の一番の違いは修行の有無です。ミイラは誰でも死後なることができます。もっとも防腐処理がうまくいかないと後世まで残り続けるのは難しいですが…。即身仏が自分の為よりみんなのためになるのに対し、ミイラは周りの人が死者の為に行うという意味合いが強いです。

ミイラが埋め込まれた仏像の謎

「仏像の中に何かが見える!」驚きのニュースが飛び込みました。なんと中国から持ち込まれた仏像をCTスキャンしたところ、中に即身仏と見られる遺体が入っていたというのです。一体なぜ?果たしてその正体は?気になるニュースを解説します。

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