ヘラブナってどんな魚?気になる生態やレシピをチェックしよう

ヘラブナって知ってますか?ヘラブナとはゲンゴロウブナを改良した「カワチブナ」の別称なんです。コイ目コイ科コイ亜科フナ属の淡水魚です。釣り人からはヘラ・ヘラブナと呼ばれています。そんなヘラブナについて生態や釣り方、食べ方等を紹介します。

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ヘラブナの特徴について

ヘラブナとは

ヘラブナとはフナの一変種で、ゲンゴロウブナを人工的に飼育したものです。漢字では「箆鮒」と書きます。大正期に、体高が異常に高いゲンゴロウブナの突然変異体が発見され、それを狭い水域でも養殖できる品種として改良されたものがヘラブナとなりました。

ヘラブナの見た目

ギンブナ等よりも体高がかなり高く、背中が盛り上がった、いわゆる鯛のような形になっています。成魚になると目と口の位置がほぼ同じような高さになります。大きさは2、30センチ~大きい個体は5、60センチになることもあります。

ヘラブナの名前の由来

呼び名の由来には諸説ありますが、体高が高く偏平しているその姿が箆(へら)に似ていることから「ヘラブナ」と呼ばれるようになったと言われています。確かに、似ているような…似ていないような…という感じですね。

ギンブナとの違い

見分け方

パット見た感じはギンブナに似ていますが鰓耙(サイハ)数がギンブナの倍(ギンブナ50程、ヘラブナ100程)ほどあるのでこの点で区別できます。鰓耙とはエラの一部の濾過器官です。またギンブナは臀鰭(シリビレ)起点から体高が急に低くなる特徴があります。

体色の特徴

ヘラブナの体色は少し青みを帯びた銀白色ですが、これは住んでいる環境によって少し異なっていることもあるようです。そしてギンブナの体色ですが、背側と体側で違っており、体側は銀白色なのですが背側はくすんだ黄緑色を帯びたような褐色(暗い茶色)です。この点もヘラブナと見分ける一要素になりますね。

ヘラブナの生態

ヘラブナの繁殖時期

繁殖時期は4月から6月頃です。浅瀬の水草やアシの根等に卵を産み付けます。この頃に体を叩きつけるような激しい動きをし大きな水音を立てる習性があります。それを釣り人達は春の風物詩として親しんでおり、「ハタキ」「乗っ込み」などと呼ばれたりします。

ヘラブナの成長

他のフナ類よりも成長が早いという特性があります。たった3年ほどで約30cmにもなります。寿命も大変長く数十年生きる個体もいるそうで、そういった場合60cm以上になっていることもあるようです。

ヘラブナの主食

ヘラブナのエサは練りエサでその種類は多岐にわたり「麩」を原料にしたものから、マッシュポテトやグルテン、とろろやうどん、なんとタピオカまでも使用することがあるようです。しかし、ヘラブナの主食は植物性プランクトンです。エサとはかけ離れたものが主食なんですね。

ヘラブナの意外な英語名

ヘラブナの英語名

ヘラブナは英語でhera-crucian。crucianはフナという意味の英語です。ヘラはそのままheraなので大変わかりやすいです。ヘラブナは一変種であり、さらに「別称」なので日本語を元にした英名しかないのもうなずけます。ちなみに学名はCarassius cuvieriと言います。

ヘラブナの生息地・分布

ヘラブナの生息地は

主に湖、池や沼などの中層に生息しています。河川の下流域の淀みにも生息していることがあります。また季節によって、水温に影響されて移動します。活性も季節によって高いとき低いときがあるので、釣るために確実な居場所を推測するというのは大変難しい魚です。

ヘラブナの分布

本来は琵琶湖の固有種ですが現在は放流によって各地の湖・池沼に生息しています。大阪(河内)で盛んに養殖され、主に河川水流へ放されました。それがカワチブナと言う名の由来ともなっています。現在も養殖され全国に放流されています。

ヘラブナが釣れる時間帯

ヘラブナが釣れる時間帯とは?

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