アイナメの生態
アイナメはカサゴの仲間
アイナメとはカサゴ、カジカ、メバルなどと同じカサゴ目に分類されているカサゴの仲間で、正式な分類は「魚類カサゴ目アイナメ科の1種」です。ですが、ひれのとげが発達しない・背びれが1つに繋がっている・体高が高い・ウロコが細かいなどアイナメ科の魚にも共通する点がたくさんあります。
アイナメの見た目・近縁種との見分け方
アイナメの全長は大体30~40センチメートルです。稀に60センチメートルを超える個体もいます。体色は生息地の環境によって様々で、赤褐色、紫褐色などの色をしています。オスは繁殖期にのみ黄色の婚姻色が現れます。尾びれが三角形に角ばっており、その点でクジメと見分けることができます。また、側線が体側中央と腹びれ・背びれ・尻びれの根元と計5本あり、クジメには側線は体側の1本しかないのでその点でも見分けられます。
日本各地の沿岸に生息している
日本沿岸に広く生息しています(南西諸島と太平洋側の一部を除く)。比較的、塩分濃度の低い岩礁域を好む底生魚です。日本以外にも朝鮮半島と黄海沿岸にも生息しています。その生態は昼行性で、岩礁帯や防波堤、テトラポッドなどの陰に潜み、小魚・多毛類・甲殻類などを捕食します。
アイナメの釣り方
アイナメ釣りに必要な道具
必要な道具はまず竿ですが、投げ竿(4、5メートル程度)を使用します。リールはスピニングリール、それから道糸(リールに巻く糸)、仕掛けです。ポイントが近い場合は磯竿でもOKです。軽いものを選ぶようにしましょう。大型狙いのときは、太い道糸を巻くのに適している磯釣り用の両軸受けのリールを使用すると良いようです。
アイナメ釣りに最適な時期
アイナメ釣りの時期は低水温期である冬がねらい目、最適な時期です。北海道では一年中、東北地方では夏季以外がシーズンとされており、その他の地域は秋から春にかけての11~4月がアイナメのシーズンです。産卵の為に秋から冬にかけて接岸します。産卵前のアイナメは食欲旺盛なため荒食いシーズンと言えます。
アイナメ釣りに最適な場所
産卵のため秋から冬に接岸するため、アイナメ釣りに最適な場所というのは堤防周辺や沖のテトラポット付近ということになります。障害物の間に隠れているため、隠れ潜んでいそうなポイントを探しましょう。足を使ってポイントをさぐる探り釣りも有効です。初心者の方は滑りやすいテトラポット等には十分注意して下さい。また水深が3メートル以上あるところを選びましょう。この水深が意外と重要です。昼行性ですので日中、昼時に狙うようにしましょう。防波堤での釣りに関してはこちらの記事がおすすめです。
アイナメの釣り方を動画で紹介
初心者の方は探り釣りから
アイナメの釣り方ですが初心者の方におすすめなのは探り釣りです。その方法というのは市販の仕掛けに餌をつけ、落として上下に探るだけです。とっても簡単です。アイナメ釣りの動画を是非参照してください。初心者の方は、穴釣り用の仕掛け、餌は岩ゴカイを付けるのがおすすめですが、その日の状況で当たりエサは変わるのでアオイソメ、オキアミなども用意しておくとより良いでしょう。