ヘラブナってどんな魚?気になる生態やレシピをチェックしよう

パット見た感じはギンブナに似ていますが鰓耙(サイハ)数がギンブナの倍(ギンブナ50程、ヘラブナ100程)ほどあるのでこの点で区別できます。鰓耙とはエラの一部の濾過器官です。またギンブナは臀鰭(シリビレ)起点から体高が急に低くなる特徴があります。

体色の特徴

ヘラブナの体色は少し青みを帯びた銀白色ですが、これは住んでいる環境によって少し異なっていることもあるようです。そしてギンブナの体色ですが、背側と体側で違っており、体側は銀白色なのですが背側はくすんだ黄緑色を帯びたような褐色(暗い茶色)です。この点もヘラブナと見分ける一要素になりますね。

ヘラブナの生態

ヘラブナの繁殖時期

繁殖時期は4月から6月頃です。浅瀬の水草やアシの根等に卵を産み付けます。この頃に体を叩きつけるような激しい動きをし大きな水音を立てる習性があります。それを釣り人達は春の風物詩として親しんでおり、「ハタキ」「乗っ込み」などと呼ばれたりします。

ヘラブナの成長

他のフナ類よりも成長が早いという特性があります。たった3年ほどで約30cmにもなります。寿命も大変長く数十年生きる個体もいるそうで、そういった場合60cm以上になっていることもあるようです。

ヘラブナの主食

ヘラブナのエサは練りエサでその種類は多岐にわたり「麩」を原料にしたものから、マッシュポテトやグルテン、とろろやうどん、なんとタピオカまでも使用することがあるようです。しかし、ヘラブナの主食は植物性プランクトンです。エサとはかけ離れたものが主食なんですね。

ヘラブナの意外な英語名

ヘラブナの英語名

ヘラブナは英語でhera-crucian。crucianはフナという意味の英語です。ヘラはそのままheraなので大変わかりやすいです。ヘラブナは一変種であり、さらに「別称」なので日本語を元にした英名しかないのもうなずけます。ちなみに学名はCarassius cuvieriと言います。

ヘラブナの生息地・分布

NEXT ヘラブナの生息地は