そもそも磯竿とは?
名前の通り磯からのウキ釣りを目的に作られた釣竿ですが海の万能竿としても使用出来ます。胴部分(下の写真の黒の竿の部分)が、しっかりしているので竿全体で魚の引きをうまく吸収でき、非常にオールマイティに活躍しています。
ウキフカセ釣りでの使用に特化された竿
ウキフカセ釣りとは、リール(糸を引き出したり、巻き取ったりするところ)と竿、ウキを使った釣りの仕方です。魚が食いついた時にウキが動いて分かる仕組みになっています。磯竿は細くて、柔らかく長いので磯や障害物の多い所で行うウキフカセ釣りに向いています。
トータルバランスの高さで幅広く活用が可能
磯竿は堤防釣り(磯、砂浜、防波堤などで釣ること)で行うほとんどの釣りの方法に対応でき、初心者の方にお勧めの竿です。そのため、幅広い使用方法に対応しているため汎用性の高い竿と言えます。
磯竿の号数の定義とは?
磯竿の号数は、竿に最適なハリス(下の写真の針のついている糸の部分)の太さを表しています。糸にはハリスと呼ばれる先糸と、ハリスに結んで使う道糸があります。ハリスの太さが大きくなるほど、オモリの重さを重く出来ます(これをオモリ号数といいます)。一般的に号数がの大きさは、狙う獲物の大きさに比例します。
もともとは, 適合ラインの太さの基準だった
釣り糸の号数はナイロン繊維の登場により規格化されました。登場当時ナイロンライン(ナイロン釣り糸)は、釣り糸の断面は太さにムラがあり、太いところもあれば細いところがありました。約150cmの重さが0.0375gあり、この時の直径が0.165mmありました。そこで、この直径0.165mmを1号と定めました。
科学技術の進歩で定義もあいまいになった
メーカーの公開データを見ると号数と直径は関係がないことが分かりました。先ほど、ハリスは太さを表していると言いましたが号数と直径には関係がないのであれば何に関係があるのでしょうか。結論から言いますと糸の号数は断面積に関係があります。断面積は糸の強度に関係がありますので糸の号数は強度に関係があると言えます。
竿全体のパワーの指標と考えるのが無難
号数は強度に関係があると言いましたが、イメージ的には竿全体のパワーを表していると思って頂けると良いです。また材質が変わっても号数と強度の関係はあります。そのため便宜上、材質を問わず号数の大きいものを使用すると竿全体のパワーは増加し、大物狙いに向いていると考えて良いです。
磯竿の選び方のポイントを解説!
磯竿は万能ではありますが、使用用途によって竿の長さや、メーカー、その他、竿に取り付ける物との相性によって選んでいった方が良いです。ここでは選び方のポイントを3つに分けて説明していきます。
磯竿の選び方のポイント① 号数
まずは、獲物に合わせて竿のパワーを最適にしましょう。例としてウキフカセ釣りだと堤防などでは1.2号から1.5号、沖磯に行くなら2号前後、離島に行くなら3号以上といったように釣る場所によって獲物の大きさが変わってきますので、しっかりと獲物のリサーチをして磯竿を選ぶようにしましょう。
ターゲットのパワーを考慮したい
ターゲットのパワーを考慮した号数の選定を心がけた方が良いです。 獲物のいる釣り場所を選ぶ場合、複数の種類の魚が生息していますので、その中で一番強い魚に合わせて号数を選定しておくと糸が切れたりする心配がないので安心です。
長さによって, パワーや使用感に差が生じる
竿は長さによって魚の引きに抵抗するパワー(タメ)が変わってきます。タメが効くと魚を引っ張る力が持続するため釣りやすくなります。また使用感も短いと操作性がよく、長いと操作性が悪くなります。しかし短いとタメが効かなくなるという欠点もあります。
初心者には1.5号がおすすめ
初心者には1.5号がおすすめです。なぜなら初心者が扱うにはオールマイティだからです。号数が小さいほどハリスが細くなり、竿がしなやかになり折れにくく釣りの臨場感を楽しむことが出来ます。また、手元が重く穂先が軽い「低重心設計」であれば同じ重さであっても疲れにくい傾向がありますので実際にお店で触ってみるのもアリだと思います。