太刀魚釣りの仕掛けを攻略!おすすめの仕掛けから釣り方のコツまで

食卓にも登場する魚「太刀魚」ですが、自分でも釣り上げることができます。太刀魚釣りは時間帯や釣る場所によってさまざまな釣り方や仕掛けがあります。太刀魚の生態や特徴、さらに釣り方やおすすめの仕掛けを詳しくご紹介します。皆さんもこの記事を読んで太刀魚釣りを楽しんでみてください。

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魚全般が好きで釣りも時々しますが、もっぱら食べる専門です。魚の知識をもっと深めていきたいです。

太刀魚とはどんな魚?

太刀魚といっても食卓で出てくる太刀魚はすでに切り身になっていて、その全体を見ることはあまりありません。太刀魚はその漢字の通り「太刀」に似ていることや立って泳ぐ姿から太刀魚と名付けられました。その太刀魚とはいったいどんな魚でどのような生態なのでしょうか。詳しくご紹介します。

海のギャング~太刀魚~

海のギャングは太刀魚だけでなくウツボも同じよう呼ばれており、漁師が仕事の妨げになる生物を「海のギャング」と呼んだことがきっかけとなっています。太刀魚には鋭い歯がついており網を傷つけたりするためそう呼ばれています。最近ではダイバーが遭遇してはいけない生物も海のギャングと呼んでいます。

とてもおいしい魚

海のギャングと呼ばれている太刀魚ですが、その身はとてもおいしいです。旬は長く、夏の太刀魚は特に安定して脂がのっていてとてもおいしいです。太刀魚はうろこのかわりにグアニンでおおわれており、無味無臭。骨も柔らかく見切れもよい。塩焼きやソテーなどで食べるととてもおいしく食べられます。

泳ぐ太刀魚を見てみよう

太刀魚が立って泳いでいるのが分かりますよね。なぜ立って泳ぐのかというと、餌を狙うために立って泳いでいます。その為太刀魚が立ち泳ぎをしている海域は、餌の小魚が集まりやすい流れが緩やかな場所が多く、海流が早い場所ではほかの魚と同じように泳いでいます。

太刀魚の生態

太刀魚は世界中に分布ており、日本でもほぼ全国で生息しています。太刀魚は水深約400mの泥底辺りに群れをなして生息していますが、時々河口など汽水域まで来たりします。産卵期は6月から10月と長いためよくメスの太刀魚が釣れます。太刀魚の寿命は5年から7年でオスよりメスのほうが大きいです。

太刀魚の分類

太刀魚はスズキ目サバ亜目タチウオ科に属しており、回遊魚です。大きいもので全長200m超、重さ5kgのサイズもあがっており、鋭く発達した歯があります。体はとても平たくて日本刀のように細長いです。また太刀魚にはうろこがなく、「グアニン」という銀色の色素で覆われています。このグアニンは指で触っただけですぐに取れてしまいます。

太刀魚の生息地

太刀魚は世界中の熱帯、温帯の地域に分布しており、日本では北海道から九州までほぼ全域に生息しています。産卵期は6月~10月でこの時期の太刀魚は脂ものっており、その身はとても美味しいです。幼魚のころは甲殻類のプランクトンや小さな魚を捕食しており、大きくなると鋭い歯で小魚を捕食するが、時にはイカや甲殻類までも捕食します。

太刀魚の習性

太刀魚は回遊魚で夜行性、アジやイワシといった小魚を食い荒らす「フィッシュイーター」といった習性があります。太刀魚は日中、沖の深い水域に潜んでおり、日が暮れてくると浅瀬に移動し、暗くなるといったんその場の深いところへ潜りますが、明け方になってくると再び浅瀬に移動してきます。

太刀魚の特徴

太刀魚の特徴といえば日本刀のような細い体でうろこがなく、鋭い歯を持ち小魚を立ち泳ぎで捕食します。他の魚では見られない立ち泳ぎをするので太刀魚は自分よりも上にあるルアーなどに興味を持ちます。また太刀魚には太刀魚に似た「テンジュクタチウオ」という魚もいます。

立ち泳ぎで捕食する

太刀魚は日本刀のような体でタチウオと呼ばれているほかに、「立って泳ぐ」という意味でも太刀魚とも呼ばれています。頭を上に、尻尾を下にして泳ぎながら獲物を待ちます。獲物を見つけたら狙いを定め、勢いよく獲物を鋭い歯でかぶりつきます。泳いでいる姿はとても優雅ですが捕食シーンは狂暴です。

見た目も怖い鋭い歯

太刀魚は立って泳ぐほかにも鋭い歯を持つのも有名です。その鋭い歯で噛まれたらケガをするのは間違いないので、釣り上げた太刀魚を持つ際は注意が必要です。素手で持つのは控えて、太刀魚専用の「太刀魚バサミ」などを使うことをお勧めします。手袋などを付けて背中側から首辺りをつかむように持ちましょう。

テンジクタチウオとの違い

太刀魚に似た「テンジクタチウオ」という魚がいます。テンジクタチウオは太刀魚よりも「天竺」(熱帯域)の水域に生息しており、日本では屋久島南部や奄美大島北部近海、沖縄、宮崎などに生息しています。太刀魚との違いは、口の下の部分、舌のようなところが太刀魚は黒っぽく、背びれや目の色が透明です。

それに比べてテンジクタチウオは淡い色合いで背びれや目の色が黄緑がかっています。どちらも味は変わらず美味しく、スーパーではどちらも太刀魚として売られているので、気が付かないこともあります。ですが築地などでは太刀魚よりも高値で取引されています。知っている人は好んで選んでいる方もいます。

太刀魚を美味しく食べよう

夏に旬を迎える太刀魚は脂ものってとてもおいしく食べることができます。釣ってすぐに締めて持ち帰れば家庭でも美味しく食べれます。刺身はもちろん、塩焼き、煮付けなど食べ方は様々あります。今回はおすすめの太刀魚レシピをご紹介します。

太刀魚の塩焼き

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