タマカイの刺身は、寝かせるほどに旨味が増して美味しく頂けます。3~5日ほど熟成させるのがベストのようです。ハタ同様に質の良い白身で後味がよく、また食感もしっかりあります。
◆鍋物
タマカイの身は熱で締まることなくフワッとしているので、鍋物でも美味しく頂けます。皮もゼラチン質で、食感も楽しめます。タマカイは身からはもちろん骨からも美味しい出汁がとれるので、雑炊にしても最後の最後まで楽しめます。鍋も、味噌仕立ての鍋、トマト鍋など、どのような楽しみ方もできます。ちなみに先述の、高知で水揚げされた208キロのタマカイは、鍋にすると600人前になるそうです。
◆塩焼き
シンプルに塩で焼く塩焼きにしてもタマカイは美味しいです。ただ、塩が浸透しにくいので、塩をふって半日ほど置くと塩が馴染んでより美味しく頂けます。調理法がシンプルな分、身のおいしさが際立ちます。
◆沖縄風マース煮(塩煮)
沖縄では、泡盛と塩で炊いたマース煮という伝統料理もあります。用意するものは泡盛と塩、島豆腐、そしてタマカイです。お好みでシークヮーサーやショウガなども使用します。沖縄の方言で塩のことをマースと言います。身はふっくらとして、プルプルの皮の食感も楽しめる逸品となります。