魚には寄生虫がいることが多いですが、この生き物はどうなのでしょうか。寄生虫についての真実を知ると、ウワサの真実も見えてくるので続いては寄生虫についてご説明していこうと思うのでぜひ参考にしてください。
マンボウの寄生虫について
この生き物の体表・体内には、約40種類の寄生虫がいると言われています。他の生き物たちが周りに集まってきて、自分についた寄生虫を落とす作業をします。そこで寄生虫の数が増えてしまうことが多いようです。
マンボウの体の寄生虫を食べる小魚
この動画を見ると小魚たちが寄生虫を食べるために体をつついているのがわかります。また、マンボウもゆったりと泳ぎながら寄生虫を食べられるのを少しも嫌がっていないのがわかります。このように食べてもらうことで自分の健康を保っています。
マンボウは寄生虫を落とすためにジャンプするのか
この生き物は数十㎝から数mジャンプしますが、ジャンプする理由はまだ解明されていません。寄生虫を取るためにジャンプしているというのが一般的な考えですが、ジャンプ後に死亡したという例は現在ありません。
マンボウの寄生虫から分かるウワサの真相
ここまでの説明から、ウワサである「寄生虫を落とすためにジャンプして水面にあたって死亡」は真実ではないことがわかります。寄生虫を落とすためにジャンプをしている可能性はありますが、死亡した事例はないので真実ではないです。
Contents
マンボウの死因を検証⑤マンボウが浮いているのは何故なのか?
この生き物は様々な場所を泳ぎますが、海面近くでも発見されることがあります。海面近くで浮いているのが発見されていますが、なぜこのような行動をとるのでしょうか。実際は、浮いている理由ははっきりわかっておらず、今回ご紹介するのも説になります。
体温を上げるため
普段海面近くから深海まで泳いでいるこの生き物は、体温の差が激しくなります。水温が低い深海に長時間いると体温も下がってきます。そこで体を温めるために日光浴をしているという説があります。この説が最も有力だと言われています。
日光で殺菌している
生活していて体についた寄生虫を殺菌するために浮いているという説もあります。実際に、体表にはたくさんの菌が付着しているのでこの可能性も否定できません。しかし、この説も真偽は分かっていません。
浮いている理由から分かるウワサの真相
ここまでの説明で、「水が冷たすぎて死亡」、「鳥につつかれて死亡」、「寝ていたら陸に打ち上げられ死亡」、「朝日が強すぎて死亡」というウワサが真実ではないことがわかります。深海にも行くことがあるので水温が低くて死ぬことはありません。
また、浮いているときは日光浴や寄生虫を殺菌している状態なので寝ている訳ではありません。そこで陸に打ち上げられることもありません。そして、日光浴をしているほどなので朝日が強すぎて死ぬということもありません。
マンボウの死因を検証⑥水族館で死んでいくマンボウの死因は?
マンボウを飼育している水族館は数多くあります。しかし、飼育していく中でやはり死んでしまう個体もいるようです。整った環境で飼育されている生き物がなぜ死んでしまうのでしょうか。その謎に迫っていきます。
死因の原因は分かっていない
様々な死に方をしますが、その度に解剖してみたりと調査を行う水族館が多いです。しかし、なかなか追及できず死因は解明されないことが多いです。水族館では壁にぶつからないようにネットを張ったりと対策をしていますが、その中でも死んでしまうのです。
海と水族館の環境の違いや寿命、輸送中の体力低下などが考えられています。解剖しても死因が特定できないので、ウワサされているような死因も本当のことではないということがわかります。
マンボウの知られざる生態もご紹介!
まだまだ謎の多い生き物ですが、少しずつ分かってきている部分もあるので、あまり知られていない生態をご紹介していきます。この生き物について詳しくなりたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
マンボウは3億個の卵を産む
マンボウは卵を3億個産むと言われています。しかし、実際には3億個以上を数回に分けて産んでいるのではないかと考えられています。3億個も産んでいても実際に生き残り成魚になるのは、一握りだと言われています。
マンボウの稚魚はトゲだらけ
少し前にマンボウにはトゲトゲしたウロコがあるとご説明しましたが、このウロコは、マンボウの稚魚時代の形に関係しているのではないかと言われています。マンボウの稚魚は、成魚の様子からは考えられないような形をしています。稚魚は全身にトゲがある形をしており外敵から身を守ります。
マンボウが群れで泳ぐことがある
マンボウは成魚になると最大333㎝、体重2.3トンになりますが、40㎝程度の若い個体が群れを作ることがわかっています。数匹から数十匹のマンボウがゆったりと泳ぐ姿が目撃されています。
マンボウが最強というウワサの真相は?
海の生き物ではサメが最強と思っていませんか?実は、マンボウは最強というウワサもあります。サメなどの生き物がいるのに、なぜマンボウが最強と言われているのでしょうか。次は、その謎に迫っていきたいと思います。
マンボウに天敵はいるのか
稚魚のときは天敵だらけです。稚魚は小さく弱いので他の大きい魚に狙われます。産んだ後子育て等はせずに、海を漂っているのでその間にマグロやカツオなどの回遊魚に食べられることがわかっています。そのためたくさんの卵を産んでも過剰に繁殖はできないようになっています。
マンボウがサメに襲われない理由
人間をも襲うサメがなぜマンボウを襲わないのか不思議だと思います。以前説明した通り、マンボウの体には40種類程度の寄生虫がいます。マンボウを食べてしまうと体内に寄生虫も一緒に取り込んでしまうという理由で襲わないと言われています。
マンボウを主役にしたゲームがある?!
最近じわじわと話題を集めているのがこちらのゲームです。このゲームは、マンボウを育成していくものです。様々な死因のウワサを盛り込んだゲームになっており、このようなゲームの死因から様々なウワサが広がっています。
ゲームの死因はリアルなマンボウには関係ない
ゲーム内では、マンボウが死ぬことを快感だと言っている人や、悲しんでいる人など様々です。突然死することもあるようですが、海に住んでいるリアルなマンボウの死因には関係ありません。あくまでゲームとして楽しむことをおすすめします。
マンボウは謎が多いからウワサも多い!!
ここまでマンボウについて様々なことをご紹介してきましたが、まだまだ謎の多い生き物です。だからこそ、その魅力に魅了され好きになる方も多く、「こうではないか」というウワサが多く出回っています。本当のことではないウワサに惑わさずに、これからもマンボウの良さを追求していきましょう。