アイナメ料理12選をご紹介!旬の時期やさばき方まで徹底解説!

サクッとした衣にふんわりした上品な白身のコントラストが絶妙な食感を生み出します。旨味の強い白身なのでフライのような存在感の強い衣にも力負けすることありません。普段、ナマモノや煮魚など定番な魚料理が苦手なお子さんにも大人気メニューです。

材料

  • 切り身
  • コショウ
  • 小麦粉
  • パン粉
  • レモン

料理のレシピ

  1. 切り身に塩を振って15分ほど置きます
  2. 表面に出た水分をしっかり拭き取ります
  3. 切り身にコショウをふります
  4. 小麦粉、卵、パン粉の順で衣付けします
  5. 180度の油で揚げます

調理のポイント

鮮度が良ければ火の通りに神経質になる必要はありません。少し早いくらいのタイミングで油からあげて絶妙な揚げ具合を楽しみましょう。逆に火を入れすぎてしまうと身がパサつきやすくなります。揚げ音が小さくなった頃が火の通りのサインです。聞き逃さないようにしましょう。

アイナメの竜田揚げ

揚げたてはもちろん、冷めても美味しい竜田揚げで調理してみましょう。生姜やニンニクを効かせた調味液に漬ければ風味も豊かになり、上品で淡白な白身に力強さが加わります。鶏肉のようなずっしりした食べ応えはありませんが軽い口当たりでパクパク食べられます。大皿に豪快に盛り付ければその日一番のおかずになること間違いありません。

材料

  • 一口大にカットした切り身
  • みりん
  • 醤油
  • 片栗粉
  • ニンニク
  • 生姜

料理のレシピ

  1. 切り身に塩を振り10分ほど置きます
  2. 水分を拭き取り一口大にカットします(そのままでもオッケーです)
  3. 醤油、酒、みりんを合わせ、そこにすり下ろした生姜とニンニクを加えます
  4. 切り身を調味液に入れ5分〜10分ほど寝かせます
  5. 片栗粉をまぶして180度の油で揚げます

調理のポイント

身が柔らかいので味の浸透が鶏肉などの引き締まった身よりも早いので漬ける時間は短めにします。また香味野菜も風味漬け程度の量が好ましいです。しかし、濃い味が好きな人やお弁当のおかずなど冷めたものを食べることを想定する場合は長めに漬けて、しっかりめの味付けに仕込みましょう。

アイナメの唐揚げ

竜田揚げと違ってシンプルに塩、コショウのみで下味をつけるため、じっくりと身の味を堪能したい場合にぴったりです。一口目には潮の香りが広がり、噛めば薄い衣が吸った油が白身の旨味を引き立てます。ほんのりレモンを絞って食べると心地よい酸味も加わりさっぱり食べることができます。

材料

  • 一口大にカットした切り身
  • コショウ
  • 片栗粉
  • レモン

料理のレシピ

  1. 塩、コショウをふり10分ほど置きます
  2. 水分を拭き取り一口大にカットします(そのままでもオッケー)
  3. 片栗粉をまぶして180度の油で揚げます

調理のポイント

火を通した時に立ち上がる魚の香りが苦手な人は下味をつける前に酒を霧吹きなどで軽く吹きかけると匂いが軽減されます。また風味も良くなるので一味違った仕上がりを求める人は試してみてください。またシンプルな味付けなのでタルタルソースなど味の強いソースに合わせてもバランス良く食べることができます。

アイナメのおすすめ料理:汁物

汁物をオススメできる理由は2つあります。1つは白身界の頂点に君臨する存在感は汁物でも薄れてしまうことなく存分に堪能できるから。もう1つはアラから取れる出汁は濃厚なので捨てるのではなくぜひ料理に活用して欲しいからです。ぜひとも椀でもその美味しさを実感してみてください。

アイナメのアラの潮汁

3枚おろしにして余ったアラは汁にしてしまうのが一番手っ取り早いです。味噌ベースでもいいのですが、今回は出汁に出る脂の甘みや磯の風味を感じやすい潮汁仕立てを紹介します。ストレートに味わいたい方にオススメなレシピです。

材料

  • アラ
  • 薄口醤油
  • ねぎ

料理のレシピ

  1. アラは霜降りをして血合いなどを取り除きます
  2. 鍋に水と酒、アラを入れて火にかけます
  3. 沸いたらアクを取り除き、以後沸かさないような火加減で煮ます
  4. 塩を入れて味をつけ、風味づけ程度に薄口醤油を入れます
  5. 椀に盛ったらネギを振りかけます

調理のポイント

とても単純な味付けなので霜降りの加減で味が大きく左右されます。きちんと血合いを処理しましょう。また、大根などの野菜も良く合いますが野菜からも出汁が出るので純粋に魚の出汁を楽しみたい人はアラのみで調理しましょう。

アイナメのおすすめ料理5選:その他のおすすめレシピ

定番の刺身や煮付け、揚げ物を紹介してきましたが、ここではそれらに属しつつも一歩凝った料理や別の調理法の食べ方を紹介します。何度も言うようにとにかく素材がいいのでどれも試してみる価値大有りなものばかり。中にはレストランで定番なおしゃれなメニューも!もっともっとアイナメを楽しみましょう。

アイナメの姿揚げ野菜あんかけ

姿揚げは一見レベルの高そうですが、切り身にしているか否かの違いだけです。言い方を変えればそのまま揚げてしまうのでカットする手間も省けます。あんかけには野菜の具材もたっぷりで栄養価も高く、食べ応えも十分。インパクトも十分なので食卓の賑やかしにもなります。初心者の人は20センチほどのサイズでやると楽に揚げやすいです。

材料

  • アイナメ丸1匹
  • 片栗粉
  • 黄パプリカ
  • たまねぎ
  • きのこ(エリンギやシメジなど)
  • にんじん
  • 醤油
  • 砂糖
  • ごま油

料理のレシピ

  1. 魚はエラと内臓を処理して腹の中を含め全体に軽めに塩をまぶします
  2. 野菜を食べやすい大きさにカットします
  3. 醤油、酢、砂糖をボールで混ぜます
  4. 180度の油で魚、野菜の順に揚げします
  5. 魚は皿に盛り、素揚げした野菜はごま油を引いたフライパンに入れ軽く炒めます
  6. 軽く塩をしたら酒を入れます
  7. 3で作った調味液をフライパンに入れ煮詰めます
  8. 煮詰まったところに水溶き片栗粉を入れ味を整えます
  9. 揚げた魚に餡をかけて完成です

調理のポイント

骨までしっかり食べたい時は2度揚げすることでカリッと中骨まで食べられるようになります。その際は1度目の油の温度を160度まで落としてまずはじっくり弱火で揚げます。きつね色になったくらいに取り出し触れるくらいに冷めたら次は180度くらいで揚げます。揚げ色が濃くなり始めた頃が上げ時です。

アイナメのムニエル

ムニエルの最高食材として有名な舌平目にも引けを取らないふくよかな身が特徴です。溶かしたバターを吸うことで品の良い白身の質がさらにアップします。もちろんバターの風味との相性も抜群です。判りやすい味付けにすることで魚本来の持ち味が十分に発揮されます。

材料

  • 切り身
  • コショウ
  • 小麦粉
  • オリーブオイル
  • 無塩バター
  • レモン

料理のレシピ

  1. 切り身の両面に塩、コショウをふります
  2. 小麦粉をまぶして余分な粉を落とします
  3. フライパンにオリーブオイルを引き切り身を入れます
  4. 両面に軽く焼き色がついたらバターを入れます
  5. バターがゆっくり泡立ち始めたら火を少し弱めます
  6. バターを回しかけながら仕上げます

調理のポイント

皮付きで調理しても構いません。その際は皮面に気持ち強めに下味をつけ、皮面から焼くのがコツです。ムニエルに限って言えば、柔らかい白身に比べると皮は若干歯ごたえのある仕上がりになるので好みは分かれるところです。また磯臭さが苦手な人は下味をつける前に牛乳に漬けるか、ハーブをまぶすと臭い消しになります。

アイナメの塩焼き

単純に塩をまぶしてグリルに入れるだけですが、侮ってはいけません。旬のものだと皮下にある脂が多いのでジューシーな食感を体験できます。その味は良質なホッケに劣らないほどの完成度です。醤油を垂らした大根おろしを付け合わせでいただきたい一品です。

材料

  • 丸1匹
  • 大根
  • 醤油

料理のレシピ

  1. 内臓処理をして全体に塩をふります
  2. グリルに入れて焼きます
  3. 大根はおろして添えます

調理のポイント

大きいサイズを丸ごと焼く場合は十字に飾包丁を入れると火の通りが良く生焼けを防げます。また比較的水分の多い身なので塩を振って半日ほど寝かせると余計な水分が抜け旨味がぎゅっと凝縮されます。身が引き締まるため若干柔らかさでは劣りますが、ふり塩ですぐ焼くよりもまた違った食感と味を楽しめます。

アイナメのカルパッチョ

本場イタリアでは牛肉が使われることが多いこのメニュー、魚肉を用い始めたのは日本が始まりと言われています。要するに洋風刺身になるわけですが、シコシコした食感と甘みたっぷりの身はオイルと塩だけでも存分に美味しくいただけまし、皮付きを炙って仕上げてもオッケーです。

材料

  • 刺身用サク
  • オリーブオイル

料理のレシピ

  1. 刺身用にカットする
  2. 皿に盛り付ける
  3. オリーブオイルと塩を振りかける

調理のポイント

元々はシンプルに素材本来の味を楽しむ料理。使用する食材のポテンシャルが高いほど適している調理法です。がしかし、サラダのように野菜をふんだんに盛りつけたり、ソースにドレッシングを使ったりと、自由にアレンジができるのも魅力的です。見た目も良くパーティーなど人が多く集まる時にも活用できます。

アイナメのなめろう

元は房総半島で始まった郷土料理ですが、最近では当たり前のように飲食店でも見かけるようになりました。多くは青魚が使用されることが多いのですが、魚の強い匂いが苦手で敬遠していた人はぜひ白身魚で試してください。叩くことにより旨味がまとまります。ぜひ濃厚な味を薬味とともにどうぞ。

材料 (1〜2人分)

  • 刺身 150g
  • 味噌    25g
  • みりん  小さじ1
  • 大葉 適量
  • 刻みネギ 適量
  • 生姜 適量
  • 白ごま 適量

料理のレシピ

  1. 野菜、刺身をそれぞれぶつ切りにします
  2. 調味料は全て合わせます
  3. 具材と調味料を混ぜ、包丁で叩きます
  4. 粘り気がしっかり出たら完成です

調理のポイント

味噌の量は多く入れると修正できないので少しずつ入れて味見をするようにしましょう。夏が旬の魚なので夏野菜であるミョウガを加えてもいいでしょう。熱を加えても匂いが立ちにくいのでお茶漬けの具材にも適しています。青魚の場合と比べてクセがなくさらっといただけます。

アイナメの料理法を知っておいしくいただこう!

一昔前は釣り人など一部にのみ知られていたアイナメも、その美味しさによって今やメジャーな魚になりました。旬を迎えると釣り以外でも出会える機会が多くなります。今回紹介したレシピを参考にして、ぜひ高級魚の部類に属する品のいい白身をご自身の舌で味わってみてください。なお、こちらもおすすめなのでぜひ一読してみてください。

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