火災旋風とは?遭遇した場合の逃げ方や対処法を紹介!

何故火災旋風が起こるのか。未だ解明されていない点もありますが、原因として分かっている事もあります。実際、過去に大きな被害を出した火災旋風には共通している点があり、それは「広範囲の火災」と、もう一つ。原因となったのは「強い風」でした。

火災旋風が発生する原因は?

火災によってなぜ旋風が起こるかについては、いろいろと研究されていますが、今までに分かったものとして、
●火災で発生した大量の熱気が上昇し、冷気と混じり合うこと
●風の走りを助長する滑らかな面、例えば水面や広場が存在すること
●適当な風速があること(ただし、10メートル以上の強風では発生しないといわれている)
が、火災旋風発生要因として挙げられています。

(引用:東京消防庁<消防マメ知識><消防雑学事典>)

こちらに書かれている通り、火災旋風には火災による熱気と広い空間、適度な風が必要となるようです。実際、地震や空襲による火災で起きた火災旋風では「強い風が吹いていた」という証言が残されています。

火災旋風が起きやすい場所は?

火災旋風は大きな火災が起きたのなら何処ででも発生する可能性があります。先程述べたカリフォルニア州の山火事のように、自然豊かな場所は火災が広範囲に広がって火災旋風が発生した例があります。逆に街中だと、ビル風により火災旋風の発生率が上がると言われています。

火災旋風の発生は回避できる?

火災旋風の発生を防ぐのは、残念ながら個人の力では難しいです。原因として広範囲の火災がありますので、まず「火災を起こさない事」が必要となります。地震等で避難する際は必ずガス栓を閉める。火災に気づいたらすぐに消火活動をするか、通報して消防隊に来てもらう。個人で出来る事はこの位でしょう。もし大きな火災に遭遇したら、火災旋風が発生しても巻き込まれないように、とにかく遠く離れた所まで逃げましょう。

火災旋風に遭遇した場合の対策

もし火災旋風に遭遇してしまったら、どうすれば良いのか。知っていて損はないでしょう。関東大震災で火災旋風に遭遇し、生き残った人の話も交えつつ、対処法を説明していきたいと思います。

火災旋風が発生した場合はどこに逃げれば良い?

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火災旋風を見かけた際の対処法は、竜巻と同様です。旋風の進行方向に対して垂直に移動し、その進路上に入らないようにしましょう。ただし、火災旋風は不規則な動きをする場合もありますので、しっかりと動きを見て適宜逃げる方角を変更しましょう。

火災旋風が発生した場合の避難方法は?

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火災旋風が発生した場合、迅速な避難が求められます。速さなら車での移動が一番ですが、火災やその前に起きた地震により道が寸断されていたり、瓦礫で埋まっている場合もあるので注意が必要です。その場合、自転車やバイクの方が融通が利く事もあります。かつての震災で火災旋風に遭遇した人の中には、旋風から離れるように走り回り、無事逃げ切った人もいたようです。状況によって移動方法を変更しましょう。

自転車での災害対策については、こちらの記事でも少し触れています。

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