リール塗装って何?
リールやロッドなど各種アイテムを買い揃えていく中で「誰しも」が1度は思うこと、それが「オリジナリティの追求」です。
「友達や仲間たちとは一風変わったアイテムにしたい!」
釣りを始めてから、中級者に差し掛かる頃になるとこんな「欲求」が出てくることは少なくありません。そんな「カスタム心」を最も「くすぐる」もの、それがリールの塗装です。それではそんな「リール塗装」についてまずは簡単に説明をしていきたいと思います。
リール塗装とは?
リール塗装とはその名の通り「リールに色を塗る」ことを指します。リール塗装はメーカー発売のカラーバリエのみにとどまらず、それ以外の様々なカラーで「自分好み」のかっこいいカラーを生み出してくれる、いわゆる「リールカスタム」の第1歩ともいえる方法です。
さらにリールの塗装は本体に付いたキズの修復にも効果的あり、ハードでヘビーなアクションを共に乗り越えてきた「相棒」とも呼べるお気に入りのリールを「長持ち」させてくれる、メンテナンスとしての側面も合わせもっています。
リール塗装の魅力
リール塗装の最大魅力は「オリジナル」の実現にあります。メーカーによる純正カラーはその販売戦略上、どうしても「一般受け」に向きやすく、ブラックやブルーそしてレッドなどマジョリティなカラーばかりです。
しかしリールを塗装すれば定番カラー以外の、例えば「ゴールド」や「ラメ入り」などのオリジナルカラーにすることも可能であり、「自分だけの」そして「自分好み」のマイノリティなカラーに仕上げることができるのです。
リール塗装の種類
リールを塗装する方法には、大きく2つの方法があります。ひとつ目が「ショップへの委託」という方法。ふたつ目が「自分でする」という方法です。そのどちらの方法にも適切な手順ややり方があり、それぞれに「良いところ悪いところ」があります。
リール塗装をショップに委託する
まずひとつ目の方法が「リール塗装をショップに委託する」方法です。ショップへの委託の魅力はなんといってもその「仕上がりの良さ」があげられます。
専門店ならではの丁寧な作業と蓄積された経験による「塗装作業」はまさにプロフェッショナルであり、キレイで美しいカラーリングに仕上げてくれます。
細部に渡る丁寧な塗装は、自分のお気に入りのリールを「さらに気に入るリール」へとカスタマイズしてくれることは間違いないでしょう。
リール塗装を自分でする
ふたつ目の方法、それが「リール塗装を自分でする」方法です。この「自分でする」ことの最大の魅力はコストパフォーマンスの良さにあります。
後に紹介しますが、リール塗装の作業に必要な道具類も数多くの種類が販売されています。これらを買い揃えて「自分」でやればショップへの委託よりは「安く」仕上げることも可能です。
しかし「自分でする」ということは、当然ですがカラーリングの技術も必要になってきます。又リールのパーツをバラしたり組み直したりする技術も必要になるので、完成度の高い塗装をしたい人には不安が残る方法ともいえるでしょう。
リール塗装それぞれのメリットデメリット
リール塗装をする場合「ショップに委託する」場合にしても「自分でする」場合にしてもそれぞれにメリットやデメリットがあります。
ショップに委託する:メリット・デメリット
先述しましたが、ショップに委託する最大のメリットは「仕上がりの良さ」です。プロの技術によるプロの道具での塗装作業は細かいディティールにまでこだわった見事な仕上がりを実現してくれます。
あえてデメリットをあげるとすれば「価格面」でしょうか。どんな作業も同じですが、プロの仕事には必ず「技術料」がかかります。車やバイクでいうところの「工賃」です。「キレイには仕上がるけど自分でするよりは割高」といった感じでしょう。
自分でする:メリット・デメリット
「自分でする」最大のメリット、それは「コストパフォーマンスの良さ」です。「自分でする」ということは、塗装にかかるは費用は塗料代と道具代のみです。当たり前ですがショップ委託のような「技術料」はかかりません。
デメリットは「自分でやると、どうしても仕上がりが雑になりやすい」といったところでしょうか。手先が器用な人やプラモデルのカラーリングなどが得意な人はそれほど問題はありません。
しかし不器用な人や手先の作業が苦手な人にとってはこの「自分でするリール塗装」のリスクは比較的高いものになってくるでしょう。
リール塗装をショップに委託する│料金の相場
リール塗装をショップに委託すると考えた時にまず気になること、それが料金です。プロによる高い技術を駆使した「リール塗装」は完成度は期待できるものの、費用面を考慮すると「手を出す」にはなかなかの勇気が必要になってきます。
一見「手を出しにくい」リール塗装。その相場は一体どれくらいの金額で出来るものなのでしょうか。
リール塗装の料金の相場
リール塗装の一般的な相場は地域や希望するクオリティにもよりますが、全体塗装で約10000円から可能なショップもあります。しかし平均してみると15000~20000円前後の相場感は否めず余裕をみても、おおよそ20000~25000円くらいの費用捻出は覚悟しておきたいところです。
ハンドルノブなどの「パーツのみ」の塗装は2500円~3000円くらいがだいたいの相場といったところでしょうか。
いずれにしても「求めるクオリティ」によってもその上限にはバラつきがあり、一般的な感覚としてはけっして「安くはない」しかしそれほど「高額でもない」相場となっています。
リール塗装のショップの選び方
車やバイクのカスタムショップと同じようにリール塗装のショップにもそれぞれの「売り」があります。基本的なカラー塗装からラメ入り塗装、さらにはアニメキャラクターをモチーフにしたデザイン塗装までショップごとにその「売り」は様々なものになっています。
「一体自分はどのような塗装にしたいのか?」
「求める塗装のイメージ」をしっかりと固めた上でのショップリサーチと選定が大切になってきます。
リール塗装をショップに委託する│関東でおすすめのショップ
それではリール塗装をショップに委託するとした場合、実際にはどんなショップがあるのでしょうか。まずは関東及び東日本でリール塗装のサービスを展開するショップをいくつか紹介したいと思います。
関東でおすすめのリール塗装のショップ│プロショップオオツカ熊谷店
埼玉県熊谷市にある釣り具の専門ショップです。埼玉県内には熊谷店の他にも川越店があり、さらに群馬県高崎市や千葉県旭市など他県の店舗を含め合計9店舗の実店舗を展開しています。ネット通販にも対応しており、その販売網は全国規模のものとなっています。
リール塗装の料金│プロショップオオツカ熊谷店
料金は店舗によって多少違いはあるようですが熊谷店のスタッフブログにも15000円~とありますので、その料金体系は世間相場とほぼ同様の金額設定といえるでしょう。(2019.2月現在)
所在地│プロショップオオツカ熊谷店
所在地は埼玉県熊谷市新島261-1。営業時間は11:00~21:00となっています。毎週火曜日が定休日。
関東でおすすめのリール塗装のショップ│ZEST
静岡県にある釣り具専門のプロショップで豊富なアイテム展開が魅力のZEST。カスタマイズ関連もかなり充実しておりリール塗装の他にもルアー塗装やリペアリングを積極的に行っているプロショップです。
リール塗装の料金│ZEST
オシャレなデザイン塗装からユニークなおもしろ塗装まで、その守備範囲の広さとそれを実現する高い技術力に驚かされるショップです。バラエティに富んだデザイン展開のため料金は「個別問い合わせ」の上、確認してみると良いでしょう。
所在地│ZEST
所在地は静岡県静岡市葵区牧ヶ谷2084。電話番号は054ー276ー0222です。
関東でおすすめのリール塗装のショップ│Ai-Craft
「関東でおすすめのリール塗装ショップ」最後は関東よりさらに北上した秋田県にある「Ai-Craft」というショップです。ロッドビルデングの専門工房として、リール塗装の他にロッドの塗装も行っている「カスタマイズ」に特化したショップです。
リール塗装の料金│Ai-Craft
料金は分解洗浄作業込みでベイトリールが12000円から、スピニングリールが14000からとなっています。パーツ各種の塗装はベイト、スピニングを問わず2500円。いずれも税別の価格となっています。(2019年2月現在)
所在地│Ai-Craft
所在地は秋田県秋田市手形田中9-18。電話番号は018-874-7662です。
リール塗装をショップに委託する│関西でおすすめのショップ
次は関西です。関西にはバス釣りの本場ともいえる琵琶湖もあり、その土地柄からか有名ショップも数多く存在しています。そんな関西地方のおすすめショップがこちらです。
関西でおすすめのリール塗装のショップ│リップラップ riplap
琵琶湖の近くにある有名ショップで多くの釣り愛好家に人気のショップです。既製品の品揃えはもちろんのこと、リールのリペイントやメンテナンスにも積極的に取り組んでいる、まさにプロ中のプロショップといえます。
リール塗装の料金│リップラップ riplap
リペイントメインの塗装サービスのため可能色には限りはあるもののその料金体系は世間相場とほぼ同じ金額設定になっています。単色のノーマルブラックが14000円。ツヤ消しブラックが15000円。2色のグラデーションカラーリングが20000円。いずれも税別の金額となっています。(2019.2月現在)
所在地│リップラップ riplap
所在地は滋賀県草津市下物町74-6。琵琶湖の近くにあります。
関西でおすすめのリール塗装のショップ│ディケイドワークス
オシャレでかっこいいカスタム塗装で有名なのがディケイドワークスです。卓越した塗装技術とハイクオリティな仕上がりで多くのファンを持つショップです。念入りな打ち合わせによるオーダー受付により満足度の高いサービスを提供しています。
リール塗装の料金│ディケイドワークス
自由度の高いリール塗装に対応しているショップのため料金は「個別打ち合わせ」により異なるケースが多いようです。ディケイドワークスだからこそ出来るクオリティの高いオシャレリール。その価値を決めるのは「自分自身」ともいえるでしょう。
所在地│ディケイドワークス
所在地は岐阜県多治見市幸町8丁目32-1です。
関西でおすすめのリール塗装のショップ│リール屋 ピカレスク
大阪で個人でリールのメンテナンス業を営んでいるのがリール屋 ピカレスクさんです。リール塗装のオーダーも受け付けており、メーカーや年式を問わず対応してくれるようです。
リール塗装の料金│リール屋 ピカレスク
オーバーホールを含めたリペイントを行っています。料金はオーダー内容によって異なりますが、おおよそ世間相場と同様の料金体系で受け付けているようです。
所在地│リール屋 ピカレスク
所在地は大阪府佐野市大西1-6-3。電話番号は072ー462ー0163。定休日は火曜日となっています。南海本線泉佐野駅下車徒歩3分。
リール塗装をショップに委託する│注意点
リール塗装をショップに委託する場合、注意しておきたいことがいくつかあります。プロフェッショナルな塗装が期待できる「ショップへの委託」には一体どんな注意点があるのでしょうか。
リール塗装をショップに委託する時の注意点①│予算
リール塗装をショップに注文する場合にまず注意をしたいこと、それは「予算」です。相場としてはだいたい15000~20000円前後での塗装料金が一般的ではありますが、オーダーの内容によってはさらに高額になるケースもあります。
自分が希望するオーダー内容と一般的な世間相場を十分に考えた上での「予算」を立てることが必要になってきます。数店舗から見積もりをとり、「料金の比較」をした上でのショップ選定が大切になってくる場合もあるでしょう。
リール塗装をショップに委託する時の注意点②│自分の完成イメージとの違い
「ショップ委託」の最大の注意点ともいえるのが「自分の完成イメージ」と「実際の完成」とのミスマッチです。
どんなことでも同じですが、相手に対して「自分のイメージ」を正確に伝えることはとても難しいことです。注文の際に事細かに説明をしたつもりでもショップ側が捉えるイメージが自分と同じイメージとは限りません。自分の要望とショップ側が描く「完成イメージ」を十分にすり合わせる必要があります。
リール塗装を自分でする│リール塗装に必要な道具
当然のことですが「自分で塗装をする」場合に必要になってくるもの、それが「塗装の道具」です。さてここからはリール塗装に「必要な道具」そして「あると便利」な塗装グッズまで、様々な道具やグッズを紹介をしていきます。