死体農場の衝撃!朽ちていく遺体は凶悪犯罪解明に欠かせない研究施設だった!?

死体農場というパワーワードから多くの人が想像力をかき乱されているが死体農場の実態はグロテスクな内容とはかけ離れた超大真面目の研究施設だった。死体農場はなぜできたのか、その研究意義とはそして気になる死体農場では実際に何が行われているのかを詳細に解説します。

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マインドをざわつかせる「死体農場」とは?

日本ではあまり耳馴染みがありませんが、死体農場という単語に衝撃を受ける人も多いのではないでしょうか。その全貌を明らかにする為に、死体農場の隠された真実を見ていきましょう。そもそも死体農場とは一体何なのか?といった疑問から実態まで、詳しくご紹介します。

多数の死体が転がる土地

死体農場は広大な面積があり、その敷地内には常にたくさんの遺体が野ざらし状態で放置されています。数日ごとに新しい死体が加わっている為、死体の数が尽きることはありません。死体の年齢も幅広く、6ヶ月目の赤ん坊から100歳を超えるご老体まであらゆる条件下にある死体が転がっています。

カルト集団との関係?

死体と農場を組み合わせるという衝撃的なワードですので、猟奇殺人やカルト集団で使用されている施設なのでは、と考える人も多いのではないでしょうか。シリアルキラーやサイコパス、カルト集団といった猟奇的な印象を抱いてしまいがちです。

れっきとした人類学研究施設

実際には、死体農場とは国が認可したれっきとした人類学研究施設なのです。決してその単語からイメージされるような、反社会的施設ではありません。腐敗状況や分解過程を明らかにするといった研究目的を持ち、これらの研究結果は様々な事件や事故の解明に役立てられています。

死体農場の場所

研究施設とはいえ多数の死体が転がる場所ですから、さぞかしおぞましい施設に違いないと考える人もいるでしょう。ここでは、死体農場がどのような場所なのかという疑問を解消するべく、設立者の情報等も含めてご説明します。

テネシー大学人類学研究施設

世界で初めて作られた死体農場は、テネシー大学人類研究施設です。アメリカ・テネシー州にある大学の敷地内に研究所を構えており、その広さはなんとテニスコート約38面分もあります。この研究所内で死体をあらゆる環境下にさらして、腐敗状況などの変化を日々研究しています。

死体農場の市長「ビル・バス」

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研究施設の設立者であるビル・バス氏は、アメリカの法人類学研究における伝説的な存在として知られています。仲間内からは「死体農場の市長」と冗談交じりに呼ばれ、親しまれています。ビル氏の元で学んだ人々は、アメリカ中で検死官や法医学者として活躍しています。

1981年設立

設立されたのは1981年です。それまでは豚の死骸などを使って疑似的に状況を再現していましたが、人間の遺体を使用することが可能になったことで、より一層正確な研究データの採取が可能になりました。これらの研究データは、現在も法医学や犯罪捜査といった分野で大きく活用されています。

死体農場の中身

研究施設とはいえ、本物の人間の遺体が放置されている場所です。死体はありとあらゆる環境下にさらし続けられ、そこには常人の想像を絶する世界が広がっています。そんな死体農場の恐ろしい真実について、具体的にご紹介します。

遺棄された様々な遺体

遺棄された遺体の中には、単純に野ざらし状態で放置されているだけではなく、乱雑にごみ袋へ詰め込まれていたり、浅い墓穴に埋められていたりと、一見無慈悲で残酷に思える手段が使われています。ふと周りを見渡せば人の死体がたくさん転がっているという、恐ろしい光景です。

腐り虫がわく死体

死体を放置して数日経つと、肉体が腐敗して死臭を出します。腐った臭いにつられるようにして、たくさんのハエが集まります。集まったハエが死体に卵を産み付けることによって、大量のウジ虫がわくのです。

散乱した白骨

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人間が白骨化していく過程を観察する目的のために、死後数週間から数ヶ月以上も経った白骨死体が散乱しています。肉体は腐敗と乾燥を終えると、臓器等も朽ち果てて骨だけを残します。散乱した白骨死体には、故人の面影など一切残っていません。

腐っていく死体の様子

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研究のためとはいえ、たくさんの死体が腐敗していく様子を日々観察するのは、専門家以外には耐えがたいことでしょう。専門家ではなく普通に暮らしている人々には、決して日常では目にすることのない光景です。

死体が腐敗する理由

生ものを放置していると腐るのと同じように、人間の死体も常温で放置すると腐敗が始まります。腐敗の原因となるのは、体内に菌が存在しているからです。生きている内は免疫作用によって菌が増殖することはありませんが、死を迎えると免疫がなくなりますので途端に菌が増殖し、およそ死後2・3日程度で腐敗が始まります。

死臭がする

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腐敗が始まると、生ものが腐った時と同様に腐い臭いが発生します。死臭とも呼ばれる悪臭です。死臭に含まれる揮発性脂肪酸や硫黄化合物といった成分は人間にとっては悪臭でしかありませんが、ハエにとっては餌の良い匂いです。匂いに引き寄せられるようにして、無数のハエが群がってきます。

死体からウジ虫がわいている訳ではない

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群がったハエのメスは、死体を食べると共に産卵します。ハエは一生で500個程の卵を産むと言われていますが、エサの傍に産み付けることで多くの子供を残せると知っているのか、1回で最大150個程の卵を産み付けます。

卵は産卵から1日経たない内にふ化して、7日程でウジ虫へと成長します。ウジ虫はサナギになるために大量の栄養を摂取する必要がありますので、死体の内部まで貧欲に食べ進めていきます。腐った死体からウジ虫がわいているように思われがちですが、実際にはそうではありません。

半年程で死体はミイラのようになる

野ざらしにされた死体が死臭を放つのは、意外にも数週間程しかありません。腐敗した死体は次第に皮膚が乾燥していき、目玉が失われて、まるでミイラのような姿へと変わります。この頃になれば死臭を放つことはなくなって、顔を判別することもできなくなります。

死体農場に置かれた死体の出どころ

研究対象となっている死体は、全て本物の人間です。常に複数の死体を保持していて、さらに数日おきに追加されている死体ですが、一体どのようにして入手しているのでしょうか。死体の出どころについて、詳しく見ていきましょう。

有志の献体

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一つ目は、生前から死体農場での研究に賛同する人々からの献体です。彼らは死後の肉体に何が起ころうと問題ではないと考え、誰かの役に立てるならばという意志の元で自ら献体を希望します。故人の遺志による献体は、遺族にとっても誇り高い行為と考える人が多いです。

遺族からの献体

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一方で、故人の意思とは関係なく提供される死体も数多く存在します。そのほとんどは、金銭的な理由から故人の葬儀を行うことができないといった理由や、葬儀そのものが面倒であるといった理由によって、遺族から献体されています。

十分すぎる研究材料

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本物の人間の死体を使用していることもあり、一見すると研究材料の入手が困難なように思えます。しかし実際には、故人や遺族の強い意志によって十分すぎるほど献体が存在しているという驚きの事実があるのです。

動物と死体の関係

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人体の腐敗状況の過程を研究する上で、動物との関係は切っても切り離せません。単純に野ざらし状態で放置された場合と、動物が関与した場合とでは、腐敗状況に大きな差が生じてくるためです。動物と死体の関係について、ポイントを絞ってご説明します。

遺体処理に重要な役割のある肉食獣

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腐敗した遺体を獣が食べることによって実際の死亡状況等が変わってしまうので、どのような動物が死体に群がるかといった研究のために、監視モニターを設置します。死体農場に姿を現す動物には、ヒメコンドルやキツネ、アライグマといった肉食獣が存在します。

研究施設で人肉を喰らうハゲタカ

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監視モニターを使用した実験では、放置された死体に群がって食い散らかしていくハゲタカの姿も確認されています。この実験によって、ハゲタカが人体で眼球を最初に食べ始める習性や、1時間程あれば死体を骨にできるといった獰猛さが確認できました。

ハゲタカは生きた人間は食べない

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