バンコンのおすすめ16選!種類別の人気車種と魅力をご紹介!

バンコンは年々注目度を増すキャンピングカーショーの中でも人気上昇中です。ハイエースなどの箱バンを改造したバンコンは、通常の車のような乗り回しのしやすさが魅力です。今回はバンコンのメリット・デメリットを含めてその魅力をお伝えしていきます。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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バンコンとは?

キャンピングカーといわれて多くの方が思い浮かべるのは、トラックのような大きな車体のものではないでしょうか。バンコンはそれよりも少し小さいコンパクトサイズで、運転のしやすさや適度な室内空間の広さが魅力のキャンピングカーです。

コンは「コンバージョン」の略

「バンコン」という名前は「コンバージョン(conversion)したバン(van)」の略です。コンバージョンというのは、つまり改造したということ。一般的に、ハイエースやキャラバンなどといったバンタイプの車種を、ビルダー(バンの改造業者のこと)が改造したものをこのように呼びます。

皆さんが「キャンピングカー」と聞いたときに思い浮かべるのはおそらく上の画像のようなタイプではないでしょうか。このようなタイプのものは、「キャブコン」と呼ばれます。こちらは、トラックの運転席部分(キャブ)を改造して作られていることから名前が付けられています。

バンコンのナンバー

また、バンコンのスペックを確認している際に、「登録番号』というものがあるのに気づくと思います。一口にバンコンといっても、実はそれぞれの規格によって、レイアウトや装備などに影響が出てくるのです。

3ナンバー

ワゴン車として3ナンバー登録するための要件として、10人以上の乗車が可能であるというものが代表的です。規格によってシートベルトやブレーキの基準が変わるので、8ナンバー車とはレイアウトに違いが出てきます。

たとえば、2017年の法改正によって、3ナンバー車は「車の進行方向に対して横向きのシート設置ができない」ことになっています。一方で、8ナンバーでは義務付けられている設備などの設置が必要ない場合もあるので、必要なものに的を絞って設置することもできます。

8ナンバー

こちらは、いわゆる「キャンピングカー」として使うための条件となります。乗車定員に対する1/3以上の人数が就寝できること、10L以上の貯水が可能であるなど、様々な要件があります。また、それにともなって、ギャレースペースや就寝設備などに制約がかかります。

バンコンのベース車両は?

バンコンを選ぶ際に重要な項目の一つが、ベースとなっている車両の種類です。というのも、バンコンは改造バンなので、ベースの車両の種類がわかっていれば、基本的な性能やサイズ感を把握することができるからです。自分がどのようにバンコンを利用するかのイメージがつかめていれば、そのイメージに合うベース車にあらかじめ的を絞っておくことで適切な選択ができます。

トヨタ ハイエース

ハイエースは、バンコンのベース車両としては最も一般的な車種です。車体が長いロングバンタイプや車幅の広いワイドタイプ、ルーフが高いハイルーフタイプなどサイズ展開があるため、好みのサイズをベースにしているバンコンに絞れば、ある程度自分の希望に合わせたものを選ぶことができます。

トヨタ ライトエース

上記のハイエースよりも全体的なサイズが一回り小さいので取り回しがしやすいということが大きな魅力です。小回りが利くため、通常のハイエースよりも運転の制限が小さくなるので、ライトエースベースのタイプも増えているようです。

日産 キャラバン

ハイエースよりもわずかに車高が高いこと以外はサイズの違いはないです。ハイエースと同様にサイズの選択肢が多い車種です。また、エマージェンシーブレーキを搭載しているモデルが登場したことによって、遠出をするキャンパーには好まれる仕様になっています。

日産 バネット

ライトエースと比較すると高さが少し低いバネットは、キャンピングカーのベースとして使われるのはまだ比較的歴史が浅い車種です。ライトエースと似た特徴を持つバネットですが、こちらは前輪駆動タイプで、燃費が良いことが魅力です。

三菱 デリカD:5

キャラバンと同サイズのデリカD:5はキャンピングカーベースとしては珍しい車種ですが、4輪駆動車ならではの走破性の高さが最大の魅力です。悪路でも問題なく走ることができるため、比較的ラフな地面を走る必要があるアウトドアでも使用することができます。

バンコンのオプション

バンコンをはじめ、キャンピングカーの装備には、標準装備のものとオプション装備のものがあります。沢山あってややこしいオプションですが、中には、居住性の確保のために非常に重要なものもあるので、オプションにはこだわるというキャンパーも多いそうですよ。ここでは、そんな便利なオプションの一部をご紹介します。

冷蔵庫

中長期の旅をするならぜひ装備しておきたいアイテムの代表が冷蔵庫です。長時間の運転の休憩中に飲む飲み物を冷やしたりするのにも非常に便利ですし、キャンピングカーをベースにキャンプを楽しむなら、食材を冷やして置ける冷蔵庫は是非装備しておきたいですね。

FFヒーター

車のエンジンをかけずとも、少量の燃料と電気で車内を温めることのできるヒーターです。アイドリングせずとも使用することができるので、就寝中でも使いやすく、一酸化炭素中毒の心配もないので安心です。

サブバッテリー

主に車の稼働に使われるメインバッテリーとは別に装備することのできるバッテリーです。電化製品を多く使う場合には電源確保のために必要になってきますので、標準装備されているものであっても、場合によって増設するとよいでしょう。

走行充電

走行中の動力を使って発電し、サブバッテリーに充電することのできる装置です。車の動力として発電された電気のうち、メインバッテリーに充電した後のあまりがサブバッテリーに充電されます。そのため、サブバッテリーを装備する場合には必須の装備となります。

インバーター

車で発電される電気を、直流12Vから家庭用電子機器で使える交流100Vに変換するための装置です。家庭用の電子機器を使用する際には装備する必要があります。また、使用する電子機器によって必要なワット数が異なるので、購入の際に確認するとよいでしょう。

サイドオーニング

車体のサイドにせり出して屋根として使うことができる装備です。キャンプサイトでは、タープを設置するよりも圧倒的に楽なので、こちらを装備しておくのもアリです。

ソーラーパネル

走行充電により十分な電力が得られなかった場合は、電源が確保できないサイトなどで活躍するソーラーパネルです。日中電気を発電して、ため込んだ電気を夜に使用することができるので天気さえ良ければ、安定して電源を確保することができるのが魅力です。

バンコン以外のキャンピングカーのタイプ

キャンピングカーのタイプは大きく分けて4種類です。それぞれのタイプをさらに細かく区分することも可能なのですが、大まかなサイズ、運転性、居住性などの違いは以下の通りです。

軽キャンピングカー

バンコンと比べてさらにコンパクトな、軽自動車をベースにカスタマイズを加えている軽キャンピングカーは、より手軽な価格帯で求められるのが大きな魅力です。また、扱いとしては軽自動車なので維持費や保険、税金などのコストを抑えることができるのも人気の理由です。当然室内空間などは相応に狭くなりますが、コンパクトで取り回しやすいため操縦しやすいことが特徴です。

キャブコン

いわゆるキャンピングカーの代表格という印象のキャブコンは、居住性の良さが最大の魅力です。「走る家」といっても差し支えないほどに居住性が高いため、長期の旅でもストレスなく過ごすことができるため、快適な旅を実現するための強い味方です。

ただし、トラックベースという性質上、どうしても取り回しにくさはつきものです。車幅や車体の長さを考慮した運転をする必要があるため、駐車の際なども隣の車を選ぶ必要があったり、運転に自信がある方でなければ、バンコンや軽キャンピングカーと比較して運転時にかかるストレスは大きくなるかもしれません。

バスコン

バスの車体をベースとしているバスコンは、圧倒的な居住スペースの広さや装備の快適さが魅力です。ボディサイズが大きくなる分、当然居住性も格段に向上しますので、旅の中でも居住性を犠牲にしたくないという方に。人を運搬することを前提としたバスベースなので走行性能にも優れていますが、運転にはかなりの経験値が必要です。

手軽にキャンピングカーを楽しむなら軽キャンパーもおすすめ

バンコンでキャンプに出掛けるメリット

アメリカやオーストラリアなどの海外では、キャンピングカーを使ったキャンプが主流ですよね。日本ではあまりなじみのないキャンピングカーかもしれませんが、実際にキャンプに取り入れているキャンパーさんも増えています。

キャブコンのような大型車でなく、バンコンであればコンパクトに乗り回すことができますし、コストも低くて済みますので、キャンピングカーデビューにはぴったりですね。

車中での休憩が快適

キャンプに限らず、車での長旅の際には、長時間の運転がつきものです。車の運転に慣れている人でも、休憩をとらずに長時間連続で運転するのは危険です。車中泊などに適したバンコンなら、パーキングエリアなどの駐車スペースがあれば、休憩をとるのにも便利。シートに腰かけながら休憩するのより圧倒的に快適に休憩をとることができます。

キャンプ場で電源を確保できる

AC電源が供給されているキャンプサイトであれば、サブバッテリーなどに電気を給電することが可能です。キャンピングカーで家電器具が使用できるか否かは居住性に大きくかかわるところなので、気兼ねなく電気を使うことができるのはうれしいですね。

テントがなくても就寝場所を確保できる

キャンプサイトでテントやタープを張る、荷下ろしをしてサイトを設営するのが面倒だという人は、テントの設営などが必要ないキャンピングカーでの宿泊がおすすめです。サイトについた後色々と面倒な手間が減るので、時間を長く使うことができ、車中で快適に睡眠をとることができます。

バンコンと軽キャンピングカーの比較

コンパクトな車体で日本の路地環境にもあっているバンコンと軽キャンピングカー。比べてみると細かいところで違いはたくさんあります。一つ一つ見てみましょう。

バンコンの方が室内空間が広い

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