うなぎは絶滅危惧種?現状と完全養殖化、噂の絶滅キャンペーンまで解説

現在ではまだ完全養殖は実用化されておらず、稚魚を成長させます。通常出荷されるまでに1〜2年かかりますが、早いものでは半年から出荷されます。養殖業者から出荷され、養殖漁業組合、産地問屋、地元問屋、デパートなどのルートで流通され私たちの食卓に並びます。

シラスウナギは密漁が多い

稚魚をとるには、自治体の発行する「特別採捕許可証」が必要で、漁期も12月〜4月頃と決められています。その漁期を過ぎても漁を行っていたりする密猟者がたくさんいます。養殖池に入れられた量と採捕された量にも解離があり、自治体への無報告や出所がわからないものがあるのも現状です。

うなぎと絶滅危惧種②日本うなぎ

ここからは日本うなぎ(ニホンウナギ)について説明していきたいと思います。様々な種類がありますが、日本うなぎは北海道より南の日本各地からアジアの中国、朝鮮半島、台湾などに生息しています。

日本うなぎは日本に生息するうなぎ

以前までは、日本で養殖したものは日本うなぎでしたが、近年稚魚の採捕量の減少と高騰を受け、海外種を導入する養殖業者も増えてきています。つまり、市販で「国産」として売られていても日本うなぎとは限らず、ルーツは海外のものも多いということです。

日本うなぎの代用

代用として知られているのが、ヨーロッパウナギやアメリカウナギ、東南アジアのビカーラ種です。安いものは、実は中国で養鰻されているヨーロッパウナギです。このうなぎはコンビニや牛丼チェーン店などでも提供されています。アメリカウナギもヨーロッパウナギも絶滅危惧種でビカーラ種も準絶滅危惧種に指定されています。

うなぎと絶滅危惧種③キャンペーン

様々な種類が絶滅もしくは準絶滅危惧種に指定されていることを説明しました。絶滅してしまうとうなぎ料理が食べられなくなってしまいますよね。そんな中、絶滅を応援するキャンペーンというものが噂になっています。ここからは、絶滅を応援するキャンペーンについて詳しく説明していきたいと思います。

うなぎの絶滅を応援するキャンペーン?

SNS上に「うなぎ絶滅キャンペーン」を名乗るアカウントがあります。そのアカウントが登場してからは「うなぎを大量に食べつくしましょう!」と呼びかけています。周りの人の反応は様々で、単なる悪ふざけと言う人もいれば、関心を持ってもらうことが狙いと考えている人もいます。

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