土用の丑の日にうなぎを食べない人が増えています。理由は価格の高騰でなかなか購入できないや、単に好きでないなどあります。それでは土用の丑の日に何を食べるかというと、「う」の付く食べ物を食べます。「う」の付くものを食べると病気にならないとの言い伝えがあることから、うなぎ以外の「う」の付く食べ物を食べる人もいます。
うなぎと絶滅危惧種⑤完全養殖について
天然モノか稚魚を成長させる養殖モノの2つがあります。しかし、ここ最近では完全養殖の技術も進歩してきて、実用化も目前となっています。ここからは、そんな完全養殖について詳しく解説していきたいと思います。
完全養殖とは
稚魚を育てて産卵させ、人工孵化させた幼生のレプトケファルスのから稚魚に育て、成魚まで成長させることです。幼生から稚魚に育てるのが難しく、どう生存率を上げるかが課題となっています。民間業者が参加して実験も行われており、今後の為に有益な情報が得られるとされています。
完全養殖の魅力
今まで稚魚の採捕量で増減していたうなぎの量がある程度安定するというメリットがあります。そのことによって価格も高騰せず、比較的安価で手に入ることができるかもしれません。うなぎが普通の魚と同じように、頻繁に食卓に並ぶのも夢じゃありませんね。
うなぎと絶滅危惧種⑥今できること
仮に絶滅してしまい、うなぎ料理を食べられなくなったり、うなぎ専門店が無くなってしまうと困る人も大勢いると思います。また、生物が絶滅してしまうと大変なショックです。絶滅しない為に、私達で少しでもできることはあるのでしょうか?
①資源保護
資源保護は、日本の行政主導の非公式会議が東アジアの国々を巻き込み持たれるようになっています。日本うなぎは日本のみならず東アジア地域の水産資源のため、東アジアの国々が互いに協力し合ってうなぎという資源を管理する必要があります。こういった動きを続けて行く事が大切です。
②完全養殖
実用化するには、まだ実験と検証が必要になります。少しでも早く実用化するには、まだまだコストがかかっている為、そのコストをどう抑えていくかなどが必要となります。私たちにできることは、少しでも関心を持って生活していくことだと思います。
うなぎのアレンジレシピ
デパートやスーパーで売られているうなぎを使ったアレンジレシピを紹介していきたいと思います。うなぎ料理といったらうなぎの蒲焼やうな重などが一般的ですが、意外な食材と合わせてもとても美味しい料理になります。是非、作ってみてください。うなぎの捌き方はこちらを参考にして下さい。
うなぎの春巻き
1つ目に説明するレシピは「うなぎの春巻き」です。うなぎの蒲焼を材料として使いますが、うなぎの蒲焼とチーズが相性抜群です。うなぎが好きな人も春巻きが好きな人にもおすすめできるレシピです。是非、参考にしてください。
材料
「うなぎの蒲焼 1/2尾」「大葉 2枚」「プロセスチーズ 40g」「春巻きの皮 2枚」「小麦粉 小さじ2」「水 小さじ1」「揚げ油 適量」「塩 小さじ1」「粉山椒 少々」を用意してください。
料理レシピ
「1.ウナギ蒲焼は1cm幅に切ります。大葉は軸を除き、チーズは1cmに切って、小麦粉と水を合わせておきます。」「2.春巻きの皮の縁に小麦粉と水を混ぜたものを塗り、ウナギ、大葉、チーズを半分に分けて包み、油で揚げていきます。」「3.フライパンに塩を入れサラサラになるまで乾煎りし粉山椒を合わせお好みで付けてください。」
うなぎとゴーヤのスタミナ炒め
続いて紹介するのは「うなぎとゴーヤのスタミナ炒め」です。スタミナがつくうなぎと、栄養があるゴーヤの栄養満点レシピです。夏バテにもおすすめの料理ですので、是非一度作ってみてください。
材料
「うなぎの蒲焼 1/2尾」「ゴーヤ 1/2本」「厚揚げ 2個」「卵 2個」「にんにく ひとかけ」「日本酒 大さじ1/2」「砂糖 小さじ1」「塩 少々」「山椒粉 適量」「蒲焼のタレ 大さじ2」「焼肉のタレ 大さじ1」を用意してください。
料理レシピ
「1.ゴーヤーは3ミリ幅に切り、水晒しします。」「2.卵はボウルに割り入れ、塩ひとつまみと砂糖を加えて混ぜます。」「3.うなぎは1cm幅に切り、酒をかけてラップをつけ電子レンジ500wで1分加熱します。」「4.フライパンに油と卵を入れ一度取り出し、他全ての具材を炒め、火が通ったら卵を入れ調味料を加え完成です。」
うなぎはいつから食べられているの?
日本人がうなぎを食べ始めたのは新石器時代の古墳などから出土する多くの骨の中に、鰻の骨も出土する事から先史時代より食べられていたことが推測されます。うなぎが記録として登場するのは、「風土記」に初めて書かれ、次いで「万葉集」にも歌われていますが、調理法などは記されていません。
絶滅危惧種のうなぎを守ろう!
うなぎは日本の食文化に昔からあり、現在でも欠かせない存在になっています。そんなうなぎが絶滅してしまうとうなぎが食べられなくなってしまいます。土用の丑の日には、デパートなどにうなぎが並びますが、余ったうなぎは廃棄されるものも多くあります。食品ロスを無くすこともうなぎを守るために必要なことかもしれません。