実は美味しいシイラの刺身!気になる味やさばき方、おすすめレシピまで

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多くの場合、締め段階で頭を落とすことはありません。がしかし今回は内臓を取り出してしまうので最初に頭を落としてしまいます。胸と腹のヒレを残すことを意識して落とします。頭部はとても硬いので力任せになりがちです。怪我に注意しながらやりましょう。

シイラの締め方:手順②内臓を取り出す

この締め方のもっとも肝となる部分です。アニサキスが潜伏している可能性が高い内臓を取り出します。こうすることで宿主の死後、活発に動いて身へ侵入しようとするアニサキスの行動をシャットアウトすることができるのです。

シイラの締め方:手順③綺麗に洗う

内臓を取り出したら腹の中をきれいに洗います。奥の血合いの部分もしっかり洗い流しましょう。指を使って掻き出すようにしてもいいですが、意外にも歯ブラシが活躍します。1本、専用に持っていくと便利です。

シイラの締め方:手順④袋に入れて氷漬け

クーラーボックスに入れる場合、他の魚と一緒くたに入れることは食中毒を防ぐためにも絶対に避けるようにします。どうしてもという際は厚手のビニール袋に入れて隔離させましょう。また、温度は高いと菌が増殖するので必ず氷水など冷やせる環境に保管します。

シイラの捌き方

丸ごと1匹で売られていることはほとんど見かけません。特に鮮度命の魚なので自分で釣り上げた時がもっともおいしい刺身を味わえるチャンスです。自分で捌ければその道はさらに近し!基本の3枚おろしなので難しくもありません。ぜひ自身の手で捌いてみましょう。

シイラの捌き方:手順①ウロコ取り〜頭を落とす

最初にウロコを取ります。次に頭を落とします。この時、胸と腹のヒレが頭側にくっついた状態に落とします。そのために包丁は斜めに入れて中骨を切るようにします。他の魚に比べて硬さがあるので必要であれば裏側から同様に包丁を入れると落としやすくなります。

 シイラの捌き方:手順②内臓を取り出す

肛門から包丁を入れて腹を捌き内臓を取り出します。包丁を使って取り出した際は包丁をしっかり洗浄することと、取り出した内臓は素早く破棄しまな板の上に放置しないようにしましょう。次に腹の中を流水でしっかり洗います。血合いは見逃しがちなのです。しっかり洗いましょう。

シイラの捌き方:手順③3枚に下ろす

中骨を常に意識することがきれいに仕上げるためのコツです。まず尻尾を左側にして腹から中骨に沿って包丁を入れていきます。次に尾の手前に包丁を入れて半回転し、背ヒレ部分から中骨に沿って身を剥がすイメージで捌いていきます。さらに半回転させ同様に中骨に包丁を沿わせれば片身の出来上がりです。

中骨付の半身は先ほどと同じ工程で捌きます。するともう一方の片身が出来上がるのでこれで3枚の状態になります。上手く捌けるようになると中骨の部位両面に身がほぼついていない美しい平面となります。

シイラの捌き方:手順④腹骨をそぐ

下身、上身にある腹骨を取る作業です。逆さ包丁で腹骨の付け根部分を外します。そこに今度は普通に包丁を入れ、下からすくい上げるようにして腹骨をすき取っていきます。途中で削いでいる部分を左手でめくり上げて剥いでいくとやりやすくなります。

シイラの捌き方手順⑤皮をはぐ

最後に皮を剥ぎ取ります。まず尾の方から身と皮の間に包丁を入れます。その後は包丁自体はほとんど動かしません。左手で皮の先端をつまんで引っ張ることで皮の上を包丁が滑っていき自然に身から剥がれていきます。

なお、捌き方に付いては動画を参考にするとさらに理解しやすいです。お手本のような動画があるのでこちらを見てイメージトレーニングをしてみましょう。手順さえ頭に入れたらあとは実践あるのみ。チャレンジしてみてください。

シイラの刺身おすすめレシピ6選をご紹介!

生で食すための処理には他の魚以上の神経を使いますが、一般的に手に入りにくいので機会あればぜひともそのまま味わってみたいものです。ここでは刺身を中心とした美味しく食べられるレシピを5つ、和風のほか、洋風も交えながら紹介します。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:刺身

脂身が少なめでとても淡白な味を特徴としています。赤身魚ですが味わいは白身魚そっくりです。あっさりとしており、クセも強くないので飽きることなく食べられます。わずかに感じることができるシコッとした食感も刺身ならではです。

材料

  • 刺身用のサク
  • 醤油
  • 好みの調味料

料理レシピ

  1. サクを刺身用に切ります
  2. 皿に盛りつけます

調理のポイント

刺身醤油の付け合せにはワサビ以外に山椒や豆板醤など刺激のあるものの方が食べ応えも増し、あっさりした身によく合います。またポン酢や醤油マヨネーズなどで試してみるのもおすすめです。クセがない分、従来の食べ方だと物足りないという人は主張が強めの調味料でバランスを取るといいでしょう。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:カルパッチョ

魚の生食で洋風といえばカルパッチョしかありません。野菜をたくさん盛り合わせてサラダ感覚で食べれば栄養バランスもバッチリなメニューです。味付けはオイルと塩のみや、市販のドレッシング、またアレンジを加えて中華風など、好みに合わせてどうぞ。

材料

  • 刺身用サク
  • オリーブオイル
  • ハーブソルト
  • レモン汁
  • ニンニク(すりおろし)

料理レシピ

  1. 刺身よりも薄めを意識してカットし皿に盛り付ける
  2. ハーブソルトを刺身にふりかける
  3. レモン汁、オイル、ニンニクを混ぜ合わせ上にかける

調理のポイント

淡白な身なので塩気や全体的な味付けは強めの方が食べやすいです。シンプルし過ぎると飽きてしまうという人はニンニクなど香味野菜で刺激のエッセンスを加えると箸が進みます。野菜はミニトマトや辛味を抜いたみじん切りの玉ねぎを加えるのが一般的です。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:なめろう

元は房総半島沿岸で誕生した郷土料理で主に青魚が使われることが多いのですが、最近では白身魚など刺身魚全般に用いられるレシピです。叩くことによって粘りが出ます。調味料や香味野菜と混ざることにより味に一体感が生まれます。漁師生まれの料理を豪快に作ってみましょう。

材料

  • 刺身用サク
  • 味噌
  • ねぎ
  • 青しそ
  • 生姜(すりおろし)

料理レシピ

  1. ねぎ、青しそはみじん切りに、生姜はすりおろします
  2. サクは薄くカットします
  3. 2本の包丁で身を細かく叩き切りにします
  4. 細かくなったらそこに香味野菜と味噌をのせます
  5. 何度か包丁を使って混ぜ、さらに叩きます
  6. ツヤや滑らかさ、粘りが出る頃が仕上がりの目安です

調理のポイント

しっかりまぜこまないと味にムラが出てしまうので注意しましょう。また叩いている途中で味見をして味噌の量を調整しましょう。多すぎるとしょっぱくなってしまうので少ないくらいで始めるといいです。野菜はミョウガもさっぱりして良く合います。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:漬け

調味液に漬けることで味が染み込み、ねっとりした食感になります。いつもと違った味わいになるため人気のあるレシピです。普段の刺身に飽きてしまった人や、少しでも長持ちさせたい人におすすめです。さっぱりした身が食感、味付けともに驚くほどにこってりします。

材料

  • 刺身用サク
  • 醤油
  • みりん

料理レシピ

  1. 刺身用にカットします
  2. 醤油とみりんを合わせた調味液に刺身を漬けます
  3. 3時間〜1日ほど漬けたら食べ頃です

調理のポイント

醤油とみりんは1対1がベストです。酒の香りに敏感な人は調味液を一度火にかけてアルコールを飛ばし、冷めてから漬けるようにするとと食べやすくなります。漬ける時間は身の厚さや、好みで分かれます。特に濃い味が好きな人は長めに漬けるとしっかりとした味付けに仕上がります。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:霜降り仕立て

刺身用のサクをさっと熱湯にくぐらせて表面に熱を通した食べ方です。中はレアになったままなので、外と中の食感の違いを楽しめます。カツオのタタキをイメージするとわかりやすいでしょうか。熱を加えることで脂が柔らかくなるので、若干ジューシーな口当たりも楽しめます。ポン酢との相性も抜群です。

材料

  • 刺身用サク

料理レシピ

  1. 刺身用サクをボールに入れます
  2. 熱湯を注ぎ、すぐにサクは氷水に冷やします
  3. 刺身の厚さにカットします

調理のポイント

余計に熱が通らないようにすぐに冷ましてあげることが大切です。カットの際は表面がボロボロ身崩れしやすいので必ず引切りをするようにしましょう。大根おろしを作りミゾレ和えにして食べると箸が進みます。醤油やポン酢を合わせてみてください。

シイラの刺身おすすめレシピ6選:マリネ仕立て

ビネガーをメインにしたマリネ液に野菜とともに漬け込んで食べる漬けの洋風ヴァージョンとも呼べるメニューです。カルパッチョよりも魚や野菜に味が染み込んでいるのでまとまりのある味を堪能できます。

材料

  • 刺身用サク
  • 白ワインビネガー
  • オリーブオイル
  • 砂糖
  • 塩、コショウ
  • 玉ねぎ

調理レシピ

  1. 白ワインビネガーとオリーブオイル、砂糖でマリネ液をつくります
  2. サクは刺身用にスライスします
  3. 玉ねぎは細切りにして、必要な時は辛味抜きをします
  4. 全てを一緒にして冷蔵庫へ入れ、味が馴染むまで待ちます

調理のポイント

もっと見栄えを意識したい場合はケッパーを入れるとグッと洋風な雰囲気が出ておしゃれな一皿になります。時々、口に入るケッパーのスパイシーな酸味もアクセントにもなります。色味を機にする際は盛り付けにミニトマトやイタリアンパセリを散らすと色鮮やかです。

シイラを刺身で食べてみよう

食中毒などの話題も盛り込んだので及び腰の人もいるかもしれませんが、きちんと処理や調理法などを誤らなければ刺身でも美味しく食べることができるので、特に活きのいい状態ものが手に入った時はぜひ試してみてください。またこちらには刺身以外のレシピも充実しているので興味ある方はどうぞ。

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