実は美味しいシイラの刺身!気になる味やさばき方、おすすめレシピまで

またオスが獲れるとその後を追うようにメスが船を付いて回ることや、すぐに釣り上げられるということから夫婦和合の象徴とされることもあります。こうしたことから高知県では干物にしたものを結納に使う地域もあるほどです。

悪いイメージからついた名前

まずシイラの名の由来は粃(シイナ)という米でいう結実しないモミを意味する言葉が語源となって命名されたという説が有力です。昔の人は皮が硬くて身も薄いというイメージを抱いていたということを表しています。

また死人や葬式など「死」を絡めた呼び名も多く「死人旗」といった葬式の時に使用する三角の旗に似ていることで付いた名前や、動物の死体など漂流物に群がる習性から「死人食」などおぞましい名で呼ぶ地域もあります。

シイラは刺身でも食べられる?

ネットで検索するとチラチラ見える食中毒などの文字。果たして生で食べられるのだろうかと不安を抱く人も多いと思いますが、結論から言うと問題なく生で食べることが出来る魚です。ここではその味や他の食べ方などを簡潔にまとめてみました。

シイラの刺身の味は?

赤身魚ですが刺身にしてもそこまで赤くはなく白身魚寄りに見えます。脂肪分は少なく味も淡白なので非常に食べやすいのが特徴です。しかし単にさっぱりしているだけではありません。味の骨格でもある旨味や甘味もしっかりしており充実の味わいがあります。

シイラは火を入れてもおいしい!

火を入れても身離れがとても良いのが特徴です。パサパサすることがなく、ふんわりとした食感に好感を持てます。脂質があまりないので煮るよりも油を使って調理されることが圧倒的に多く、ソテーやフライがよく合います。

シイラは日本各地でも食べられている!

高知県がご当地食材として外に向けて発信しています。フライをパテに見立てたハンバーガーや、シイラから出汁をとり、さらに上にフレーク加工したものを乗せたスープなど食材としてのPRを盛り上げています。また熊本県では煮浸しにして食す郷土料理が今も受け継がれています。

シイラの味は何に似ている?

生で食べた場合、同じ赤身魚としてカジキマグロやビンナガマグロに似ているという人や、その一方でカツオやブリなどにそっくりという声もあり、いろいろな受け取り方があります。また火を通すとガラッと系統が変わりスズキやタラなど白身魚として感じる方が非常に多くいます。

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