鮎について
食用としても人気の鮎ですが、釣りに行く前に基本的な知識を身につけておくと、ポイントなどが分かりやすくなり釣果もアップすることでしょう。詳細をご紹介します。
鮎は渓流の代表的な魚
串焼きにして食べるととてもおいしい魚です。鮎はだいたい30cmほどにまで成長します。特徴は、灰緑色の体に黒の背びれ、胸びれには大きな黄色の斑点があります。初夏の味覚として代表的な鮎ですが、出回る時期も限られており、今や高級食材とされています。
鮎の生態
日本では、北海道より以南の地域の河川に生息しています。産卵期は北国で8月〜9月、南では10月〜12月と開きがあります。小エビなどの甲殻類や、藻などを食べますが、自分の縄張りに入ってきた鮎を食べてしまう習性を持っています。
鮎釣りをしよう
鮎を楽しむ釣るためにベストシーズンや釣れる地域などを知っておきましょう。禁漁期間もあるので、事前に情報収集も必要なことを忘れないようにしてください。
鮎釣りの時期は6~9月
ベストシーズンは6月〜9月と言われています。この時期になると鮎が活発になり、食いつきも良く30cmの大物も釣れます。日本では、鮎は貴重な水産資源のため、禁漁期間が設けられている魚種です。
鮎釣りは北海道以外の川で行う
北海道で鮎はあまり釣れないため、それより以南の地域で釣りをするのがベストです。寒すぎるところでは生息しにくいので、やはり地元の釣り師や釣り具店でどのポイントが良いか聞いてみると良いでしょう。またネットなどで釣果情報をゲットするのも良いです。
鮎釣りの仕掛けをご紹介
さて、どんな釣法で捕ることができるのか、代表的な釣り方をご紹介します。自分にあったものを選んで、どれが釣りやすいのか探りながら鮎釣りを楽しみましょう。次項からは、「友釣り」「どぶ釣り」「エサ釣り」「転がし釣り」についてご紹介します。鮎だけでなく、川釣りの仕掛けについての記事はこちらでまとめていますのでご参考ください。
鮎釣りの仕掛けを知ろう!①友釣り
アユを釣ってみたいけどやったことがないし、難しそう、と思いがちですが、案外シンプルな仕掛けで楽しめてしまいます。代表的なものからご紹介します。
友釣りは鮎釣りの代表!
囮の鮎を泳がせて、それに寄ってくる鮎の習性を狙った釣法です。縄張りに侵入してきた敵と見せかけるためにできるだけ自然に泳がせることがポイントです。
友釣りの魅力
囮になっている鮎をうまく泳がせることで警戒心なく食いつかせる駆け引きが必要な釣りで、ゲーム感覚で楽しめます。かかった後に川の流れの抵抗と、鮎が抵抗する動きが合わさって強い衝撃があり飽きることがありません。
友釣りの作り方
仕掛けの内容は、天井糸、水中糸、ハナカン、中ハリス、針ハリス、掛け針の構成で作られます。全て自作で一つずつ結んでいっても良いですが最近ではセットになったものも売られているので、そちらが便利です。
友釣りの結び方
全てセットになったものも販売されていますが、仕掛けを自分で作る場合内容が細かいので動画を使用して説明します。
カツイチハッキリ解る!鮎友釣り仕掛け講座
仕掛けを作る場合には仕掛け台があると便利です。動画の9:50から基本の8の字結び、8の字3回ひねり、ダブル8の字3回ひねりの説明をしています。それぞれの天井糸の接続などについては14:00から説明しているので自作する場合は真似しながらゆっくり作ってみると良いでしょう。
鮎釣りの仕掛けを知ろう!②どぶ釣り
毛鉤を使って鮎をするドブ釣りも人気の釣法です。囮の鮎を使用せずに、毛鉤を使用して引っ掛けるため初心者や女性にもオススメの釣り方です。
どぶ釣りは奥が深い!
川の淵や淀に毛鉤を沈めて釣ります。江戸時代末期から沈め釣りと言われ親しまれた伝統的な釣法です。上流から下流へ扇形に竿を移動させながら釣ります。
どぶ釣りの魅力
比較的静かに座り込んで釣りができ、海の堤防釣りのように周りの景色を楽しみながらゆったりと釣りができるところが魅力で初心者には優しい釣り方です。
どぶ釣りの作り方
竿は、長ければ長いほど広く探ることができるので10〜11mほどの長めのものが良いです。道糸はナイロンの0.8〜1号。水深によって長さを変えられる調整器をつけると良いです。毛鉤の後に天秤と4〜8号のオモリつけて完成です。
どぶ釣りの結び方
仕掛けを作る際に使用する結び方を動画で説明します。動画を見ながら、実際にやってみましょう。
ダブルチチワ結び
竿に道糸を結ぶ時、ハリス止めの取り付けをする時にこの結び方を使用します。糸を折り返しながら重ねて、束ねてコブ結びで出来上がりです。
枝ス結び
たて糸と毛鉤を取り付ける際は、枝ス結びを使用します。ハリス位置を決めて8の字結びをしたら、その輪にハリスを通します。8の字を締めてハリス位置を調整し、最後結んで止めて完成です。
鮎釣りの仕掛けを知ろう!③エサ釣り
鮎が活発に動き回る6月の初めと、産卵期を過ぎた9月は、餌釣りが適しています。こちらも、簡単な仕掛けなので初心者でも楽しめる釣法です。
エサ釣りは初心者の方におすすめ
海のサビキ釣りのようなイメージで、しらすなどをコマセにして周辺に撒き、寄ってきた魚を複数の針で引っ掛ける釣り方です。ピーク時には一気に連続して鮎を釣り上げることも可能です。
エサ釣りの魅力
磯釣りよりも、簡単に釣ることができ、鮎がたくさん釣れることがあります。仕掛けもシンプルなので、初心者でもハードルが低く、初めての鮎釣りにはもってこいです。
エサ釣りの作り方
竿は清流、渓流竿のもので4m前後のものがオススメです。ミチイトには0.6号、カミツブシオモリやガン玉の3〜2Bのものを使用します。中通しウキ、ハリは0.7〜1.5号のもので試しましょう。エサは一般的にはシラスを使います。
エサ釣りの結び方
竿に道糸をつける時の結び方などは、他の釣り方で動画を載せているものを参考にしてください。先の針の部分についてはオススメがあるので、ご紹介します。
おすすめの結び方
先端の針の結び方は、このやり方が丈夫かつ簡単でオススメです。糸を輪っかにさせて、糸の重なった部分に下から針を重ねます。輪っかに指を入れて、糸を8回ぐらい巻き端の糸を噛んで元の糸を引っ張ったら完成です。
鮎釣りの仕掛けを知ろう!④転がし釣り
川で泳いでいる魚をがっつり捕まえる釣法として、ワイルドなこの釣り方があります。ただし、他の魚の体を傷つけたり、仕掛けが飛びやすいので、年々制限されているところが多くなっています。