ヤツメウナギの吸血口が怖すぎる!栄養豊富なので蒲焼でどうぞ

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日本国内でのヤツメウナギ料理をご紹介、代表は蒲焼

主な文化圏

日本海沿岸は島根県より、太平洋沿岸は関東地方より北側に生息地が分布する「ヤツメウナギ」です、また東京や北陸・東北・北海道などには老舗の専門店があるなど、日本の文化に深く溶け込んでいることがよくわかります。

初めて食べる方にはクセが少ない「蒲焼」がおススメ

蒲焼

代表的な調理法は「ウナギ」と名を冠することからもうかがい知れるように「蒲焼」が挙げられます、しかしその食感は「ウナギ」とは異なり、コリコリとした歯ごたえを楽しむことができますが、人によつては「獣臭」や「泥臭さ」が気になる事もあるとか。

刺身

またお刺身や、フライ・唐揚げ・柳川鍋風もお店で出されています、また東北では「かやき」という「みそ」や「醤油」で味を調えた、鍋風の郷土料理もあるとのこと、古くは貝殻を鍋にしていたので、「貝焼き」というそうです。

栄養満点!栄養剤・薬にヤツメウナギの実力

実際にはどんな栄養価が高いの?

生命力が高く栄養満点なヤツメウナギですが、実は本家ウナギよりも栄養価が高い部分もあり、レチノールは5倍以上、ビタミンB2は13倍もあります、そのため栄養剤や薬として珍重され、視力回復やいろんなものが元気になる効果があるとのことです。

ちなみにレチノールは高いエイジング・美容に、ビタミンB2は元気になる効果があるといわれており、Amazonや楽天といった通販サイトでも気軽に購入することができます、視力や体力の衰えが目立ってきた世代にはうってつけの一品ではないでしょう。

肝油

世界のヤツメウナギ料理

ヤツメウナギの食べ過ぎで他界した(かもしれない)ヘンリー1世

イングランド王ヘンリー1世、その死因がヤツメウナギの食べ過ぎではないか?と言われています、調理法は「ヤツメウナギパイ」で中世では美食家の大好物だったと伝わっています、原因としてはヤツメウナギに含有するビタミンAの過剰摂取が疑われており、何事も過剰摂取はよくないということでしょうか。

イギリス:ヤツメウナギパイ(lamprey pie)

ちなみにこのヤツメウナギパイ、お祝いごとのたびに王室に献上される風習があったようですが、徐々にすたれていき、1950年代までは200年近く途絶えていた文化だそうですが、現在は復活しており「現エリザベス女王」にカナダ産のヤツメウナギパイが献上されているとのことです。

ボルドー地方で愛されている、ヤツメウナギの赤ワイン煮込み

牛のリブロースステーキ・子羊のロースト・セーブ茸の炒め物に並び、フランスはボルドー地方の名物料理に数えられるのが「ヤツメウナギの赤ワイン煮込み」です、煮込みに使った赤ワインと同じワインで食すのがこのましいそうです。

フランス:ボルドー風赤ワイン煮込み(Lamproie a la bordelaise

その他の国での伝統料理

ロシア・ドイツ・ポルトガルにもヤツメウナギを主材にした伝統料理が存在し、栄養価が高く滋養強壮に効果があり、中世においては美食家たちに愛好され庶民からあこがれの料理だったことが調べていくうちにわかりました。

まとめ

在来種の保護とヤツメウナギ

見た目からして「愛らしさ」と「狂暴」さが同居する「ヤツメウナギ」ですが、近年は国内で個体の減少と縮小化が進み、食用やイベントの為に、十分な数の確保ができなくなりつつあるとのことです。

上記の映像は千歳水族館でカワヤツメの産卵が記録されたものですが、現時点で養殖ができず人工的に増やすことが困難な「ヤツメウナギ」、海外では大繁殖で漁業や生態系に被害が出ている事実もありますが、日本の文化が誇る在来種が絶滅に向かっている事実は否めません。環境の破壊など様々な要素は考えられるかと思いますが「ヤツメウナギ」という一つの文化がこれからも継承されていくことを祈りつつ、まとめの文章としたいと考えます、最後まで読んでいただきありがとうございました。