沖縄の県魚グルクン(タカサゴ)とは
グルクンは正式名「タカサゴ(高砂)」の事です。タカサゴは東京、神奈川周辺での呼び名で、グルクンという呼び方は沖縄の方言です。スズキ目タカサゴ科に属する魚で、沖縄県の県魚にもなっており、釣りはもちろん、安くて美味しいと親しまれています。他の地方ではアカムロ(高知)、メンタイ、アカメンタイ(和歌山)、チャムロ(三重)などとも呼ばれています。
グルクンの生態、特徴
生態
浅い海のサンゴ礁域や岩礁いきで群れをなし、俊敏に泳ぎ回ります。食性は雑食性で小動物やプランクトンを食べます。産卵期は5月から7月で1500尾ほどの大きな群れ上下運動を繰り返しながら、産卵・放精を行います。稚魚は沿岸から外洋周辺を浮遊するが、幼魚期以降はサンゴ礁域や岩礁域に生息するようになります。
特徴
成魚の全長は30㎝ほどで、体は前後に細長い紡錘形をしています。グルクンは水中では鮮やかな青色で、背中と体側に黄色い帯が2本あり非常に美しいです。また、尾びれが大きく分かれていて、上下の先端は黒くなっています。また、体側の帯が側線より下にあることで同属のニセタカサゴと区別できます。
色が変わる??
海の中や釣り上げたとき、図鑑などでは青緑色をしているのですが、水揚げされて死んでしまったときや、休息時、釣り上げられて興奮している時は赤味がかった体色に変わるという特徴も持っています。極端に色が変化するので、グルクンは赤色をした魚と認識している人もいる様です。
グルクンの分布
インド洋の熱帯域、日本南部からオーストラリア、ニューカレドニアまでの西太平洋の熱帯域の沿岸部に広く分布する。日本での種な分布域は、奄美諸島、琉球列島、および小笠原諸島、伊豆諸島南部などに分布しています。ただし日本では、稚魚や若魚暖流に乗って本州南部大平洋岸まで出現することがあります。
グルクンが釣れる場所
狙う場所
グルクンはサンゴ礁の周りを群れで泳ぐため、海底がサンゴ礁になっているところが狙い目。水深は30メートルから60メートルくらいです。夏の暑い時期は水深20メートルほどでも釣れるところもあります。
ポイント
沖縄ではチービシとやばれる場所が有名です。グルクンのポイントは他の地域でもそうなのですがほとんど同じです。なので、一度ポイントがわかってしまえば、ポイントを探すことはなく、ほとんど同じ場所で釣れます。
グルクンの釣り方
サビキ釣り
使用するタックルは長さは役2メートル。リールは小から中型の両軸。仕掛は市販のグルクン用サビキを使用し、その上下どちらかにコマセカゴをセットします。(図は下側)水深15メーチルから40メートルぐらいを狙うのが主流です。釣り方はアジ釣りなどと同様に、底ダナ付近でコマセを振りアタリを待ちます。
グルクン釣りの道具 その1
ロッド
グルクン釣りは100回近くも仕掛けを上下させるため、ロッドが重い途中でへばってしまい釣りがおろそかになってしまいます。材質は好みもあると思いますが、カーボン製が軽くて強度もありおすすめです。
グルクン釣りの道具 その2
リール
リールは両軸受のものを使用します。画像の「ダイワ ライトゲームX ICV 150H」は、小物釣りを幅広くカバーする万能コンパクトリール。ハンドルはアルミラウンドノブを採用しており、パワフルな巻き上げを可能としています。