沖縄の県魚グルクンに迫る!釣り方から簡単レシピまでをご紹介

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アギヤー漁は糸満海人によって生み出された漁法です。アギヤーとは宮古島の方言で「網を揚げる」とう言う意味があり、言葉通り水深10メートルほどの海底に網を設置し行います。そこに海中で網に追い込んでいくという漁法です。

アギヤー漁の危機

1950から1960年ごろは100名ほどいたアギヤー漁師は、大幅に減少しており現在では15名ほどしかいない様です。現役のアギヤー漁師の平均年齢が65歳ほどと言われていて、後継者もいないためアギヤー漁自体がなくなってしまうという非常に危機的な問題となっております。

グルクンの旬の時期

グルクンは一年中釣ることができますが、初夏の6月頃の産卵前が最も美味しいと言われています。初夏の頃に釣り上げたグルクンは油ものっていて、刺身やから揚げで食べるのが人気です。また、煮る、焼くなど色々な食べ方もある様です。

グルクンの食べ方3選

唐揚げ

グルクンの定番料理といえば唐揚げ。沖縄の食堂などではグルクンの唐揚げ定食があるほどポピュラーなメニュー。水分が豊富でじっくりあげればサクサクとして余すとこなく食べられます。また、皮には独特の風味があり捨てがたい味わいと言われています。

塩焼き

グルクンに脂が乗っている冬の時期にお勧めです。水洗いをして切れ目を入れて塩を降ります。油が乗っている時期は1時間ほど寝かせるとより良いです。それからじっくり焼き上げます。脂がのっているものは中から脂が染み出してきて表面があげたように香ばしくなる様です。

刺身

3枚におろして皮を残した方が見た目が良くなります。皮はやや厚みがあり硬いので霜皮造りよりも皮を少し焼いた焼霜造りの方が余分の水分を飛ばせて身が引き締まります。皮目に独特な風味がり身には甘味があっていい味をしていると言われています。

グルクンから揚げの簡単レシピ

骨に沿って両側に切れ込みを入れて塩を振り小麦粉を適量つけます。両側を開いて180℃の油にゆっくり入れます。両側を開いていないとくっつくことがあるので注意。カリッとなったら油を切って出来上がりです。

グルクンの唐揚げが食べられる東京の沖縄料理店

ニライカナイ本家

東京の吉祥寺で一年中沖縄気分が味わえる、泡盛と沖縄料理のお店です。グルクンの唐揚げはもちろん、沖縄の定番料理「ラフテー」や「ゴーヤチャンプル」など他のお店では味わえない珍味も楽しめます。

南風花「はいばな」

お台場のアクアシティにある唯一の沖縄料理店。沖縄の民家をイメージした店内はやさしい光で居心地抜群です。小上がりの座敷席は宴会などに人気があります。テーブル席も用意されています。

壷家 TSUBOYA

東武東上線の下赤塚駅北口より徒歩2分。泡盛の古酒が並び、色鮮やかな沖縄らしい布で飾られている店内。2階には足を伸ばして広々とくつろげるので、家族でゆっくり楽しみたい方にもおすすめです。素材も本場のものに拘っています。

うーみや東京駅前店

沖縄出身の料理長が腕を振るった奥深い沖縄の味を楽しめるお店です。座席は少人数から宴会まで利用できるテーブル席や、ゆったり過ごしたい人には半個室になっている掘りごたつ席もあります。デートにも使えるカウンター席。また、日本橋高島屋隣に「別邸」が用意されています。

個室×沖縄料理 くわっちー新宿店

地下鉄丸ノ内線の新宿3丁目駅から徒歩1分。8名までの掘りごたつ個室は、宴会。飲み会はもちろん子供づれでのママ会などでも使用できます。新宿にいることを忘れてしまいそうな雰囲気のお店です。

グルクンの仲間たち

シチューグルクン

和名は「ゆめうめいろ」。アカジューと同じように背の後ろの部分に幅広い黄色の帯が斜めにかかり、腹部は赤味をおびています。水深は50メートルから100メートルほどの場所に生息しており、背たけは高く背びれは黄色いのが特徴です。

ヒラーグルクン

和名は「ささむろ」。ウクーと同じように尾びれの両側に黒い縦線があり、背たけが高くグルクン類の中で3番目に大きな魚です。ササの葉形で、青い体の中央を一本の黄色い黄色いシマがあ流のが特徴です。

ボーサネーラ

和名は「いっせんたかさご」。2本の黄色いシマが頭部から尾まで青い背の方を横切る。腹部は赤味をおびて尾びれの両先端は黒くなっています。グルクンに比べると細く、背丈も低いです。

グルクンの栄養

グルクンには、ビタミンB1,B2やナイアシン、ビタミンB6、葉酸やビタミンB12、カルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。疲労回復や高血圧予防などに役立つ栄養を含んだ優れた魚と言われています。

グルクンの主な栄養素の効能

レチノール効能

レチノールはビタミンAの一種で動物性食品に含まれています。成長を促進し、美容や肌の健康に役立ち、暗いところで目が見えにくくなる夜盲症を改善し目を正常に保ちます。また、鼻や喉の粘膜に作用し細菌から体を守るなど多くの働きがあります。

ビタミンB1の効能

現在のように栄養状況が良くなかったひと昔前の日本では脚気(かっけ)の治療に効果を発揮しました。炭水化物の代謝を助けてエネルギーを作り出すので疲労回復に役立ちます。また、脳神経や末梢神経、筋肉の機能を正常に保ちます。

ビタミンB2の効能

ビタミンB2は三大栄養素である、炭水化物、脂質、タンパク質を体内でエネルギーに変え、代謝を支える重要な働きをしています。また、細胞の新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜の機能維持や成長にも関わりますので、美容や子供の栄養素には欠かせません。

パントテン酸(B5)の効能

パントテン酸は、ビタミンB5とも呼ばれ動植物食品に広く含まれ、体内でも合成することができるビタミンです。パントテン酸は、三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の代謝とエネルギーを作り出すのに不可欠な酵素を補助する役割をしています。また、動脈硬化を予防しストレスを和らげ、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。

まとめ

沖縄ではとてもポピュラーなグルクン。見ても良し、食べても良し。釣りの道具はレンタルなどもあるので沖縄へ旅行へ行った際には是非自分で釣りをして、自分で料理をしてグルクンの全てを楽しむことをお勧めしたいと思います。