できる山ガールの基本は登山靴から
あなたが登山を始めようと思った時、まず準備するべきものの一つに登山靴があります。整備されている道を歩くようなハイキングではない限り、登山靴は必須。安全に登山が出来る事はもちろん、きちんとした登山靴を選ぶことでより一層登山を楽しむことができます。
登山靴は山ガールの身を守る
そもそも登山靴は一般的なソールよりも固く、足首が固定されているのが特徴です。ソールが柔らかいとその分歩きやすくなりますが、しかしその分疲労も溜まりやすくなるのです。その点では登山靴は疲れの蓄積を軽くしてくれると言えるでしょう。また足首が固定されることで捻挫なども防いでくれます。
「ハイキング」「トレッキング」「登山」よく聞く言葉の違いを知ろう
いざ登山をしようと思って登山靴やアイテムを調べ始めると、「ハイキング」「トレッキング」「登山」似た意味の言葉がたくさん出てくることに気づきます。知っているようで知らない山を楽しむ言葉たち、理解した上で登山靴を探すとより用途に合った登山靴を見つけられます。
ポイントは「目的」と「山頂」
どんな目的で山に行くのかによって、また山頂を目指すのか、山頂を通るのかという事で言葉は違ってきます。実際は境界がアバウトになっているので、明確に区分けすることは難しくなっているのが現状。あくまで目安として考えましょう。しかし言葉の意味を知ることで、きっと登山靴選びに役立つことがでてきます。
登山
山を登るという広い意味の登山は、主に山頂を目指して登ることを言います。テントを持って高い山に険しい岩山や雪山を登る、そんなイメージをもつ人も少なくないと思います。しかし実はその山の高さも道中の道のりも関係ありません。極端な話、低い山を整備された道で山頂を目指すことも登山となるのです。
トレッキング
こちらは山歩きとして、特に高山の麓を歩いて、風景を楽しむことを言います。しかし必ずしも徒歩である必要もなく、自転車でのトラッキングも存在します。ただ、登山のように山頂をゴールとして目指す事はなく、山頂を通ってもそれは山歩きの延長線上であり、通過点の一つでしかないという認識をします。
ハイキング
こちらは野山等を歩いて、その自然を楽しむことを言います。自然を楽しむのが目的なので、目的という点ではトレッキングと同じですが、こちらは必ずしも山である必要はありません。また高低差の無い平坦な場所を主とするので、山を登るためのスペックは必要としません。
登山靴の種類を知っておこう
登山靴にはハイキングシューズ、トレッキングシューズ、そしてマウンテニアリングシューズの3種類があります。ハイキング、トレッキングシューズは日帰りの低い山などでの軽登山に向いており、登山初心者にもよく選ばれています。
一方マウンテニアリングシューズは難易度の高い登山に向いており、テント泊や岩場等での長距離縦走で活躍します。
登山靴の形状
形状としてハイカットとローカット、その中間のミドルカットがあります。ハイカットは踝まで覆われている、所謂難易度の高い登山によく使用されています。一方でスニーカーにも見えるローカット、スニーカーと比べるとソールが分厚く、疲れにくくなっています。こちらはトレッキングシューズとして軽登山などによく使用されます。
登山靴の素材
登山靴にはレザーとナイロンの二種類の素材があります。レザー素材の特徴は防水性耐久性の高さ、足への馴染みやすさがあげられます。しかしレザー故に手入れには気をつける必要があり、重さもナイロンよりも重くなってしまいます。
一方ナイロン素材は軽量で通気性の高さ、手入れの楽さが特徴ですが、防水性耐久性はレザーに劣る部分があります。
よく聞く素材「ゴアテックス」とは?
登山靴を探していると「ゴアテックス」という名前をよく目にします。これは防水・透湿の両方を兼ね備えている素材の名前を指します。雨などの外側からの水分は通しませんが、内側からでる汗などの水蒸気は通します。登山靴の内側に使用することで、防水性の高さを維持しつつ通気性の良さも兼ね備えることができます。
登山靴の選び方を知ろう
登山靴を選ぶ際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。ハイスペックのものだから良いというわけにはいかないのです。正しく登山靴を選ばないと、疲れやすくなるだけでなく靴ずれなど怪我にも繋がりかねません。きちんとポイントを押さえて、楽しい山登りにしましょう。
どんな山を楽しむかで決める
トレッキングならローカットのものを、軽登山でもローカットもしくはミドルカットで良いでしょう。ハイカットは重さもあり、ソールも固いので軽快に動くことは難しいです。
岩場の多い登山や、テント泊等の重い荷物を持っての本格登山をする時に選びましょう。オーバースペックでは、せっかくの登山も楽しめなくなってしまうので注意しましょう。
必ず試し履きをして選ぶ
登山靴において試し履きはとても大切です。まずは店員さんに相談してみて、どんな登山をしたいのか伝えましょう。実際の登山を想定して、靴下も分厚いものを履きます。普段靴とは違い、登山靴では指1本入るほどのゆとりあるサイズを選ぶのが一般的です。
そして試し歩きも忘れないでください。違和感がある時は遠慮せず店員さんに伝えましょう。
レディースには気になる登山靴の質問①登山靴は重くないの?
特にこれから登山を始めようと思っている方にとって、重さは気になるところ。靴が重ければ重いほど、体力が消耗されるのも事実です。ただ、登山に於いての疲労は靴の重さだけで決まるものではありません。場合によっては、重い靴の方が疲れにくくなる時もあります。
重さと耐久性のバランスが大事
登山靴には耐久性と保護性が求められています。そのため素材自体が一般靴にはない頑強ものを使用するので、重くなるのが自然なのです。しかし、耐久性剛性の両方を兼ね備えた高素材も出てきています。