イラの特徴と生態
イラっていったいどんな魚?
薄ピンク色の体に黒い尻尾、エラのすぐ隣にに黒色のラインが一本だけ入っているのが大きな特徴のようです。頭はまるくカーブを描いています。体長は大人で40~45センチ程度。なかなかの大きさですが、その姿はまるで熱帯魚のようです。意外にも可愛らしい風貌なのですね~。
イラはなかなかお洒落な魚
別名ケサ(袈裟)とも呼ばれているそうです。ちなみに袈裟とはお坊さんが身に着けている衣に掛ける布のことです。その姿から僧をイメージさせるとは、イラとはなかなかお洒落なお魚なようです。
イラの分類
イラとはスズキ目ベラ亜目ベラ科のお魚。なかなか難しい分類ですがコブダイなどと同じ仲間になります。ベラ科の魚は意外と多く、世界中になんと約500種も!そのほとんどがイラと同じく暖かい海に住んでいるのだそうです。日本近海だけでも130種も仲間のお魚が存在するそうです。
イラとよく誤解される魚
イラとブダイ
ちなみにブダイという魚とよく誤解されるそうですがブダイはブダイ科のお魚でベラ科のイラとは全く別の魚です。ブダイにはイラのような黒い一本のラインはみられません。ブダイとして売られていることもあるそうなので注意しましょう。
イラとテンス
こちらのお魚ともよく誤解されます。テンスは同じベラ科の魚ですが、頭上に長い背ビレがあるのが特徴。模様の黒いラインも複数本はいっているものが多いです。また黒い斑点がひとつだけあるのも大きな特徴です。迷った場合、背ビレが短く、黒い斑点がなければイラだと思って間違いないでしょう。
イラの名前の由来
イラはイライラするからイラ?
イラとは苛魚または伊良と書きます。名前の通り、イライラするから取ってイラというそうです。気性が荒く、魚そのものがイライラしているからイラという説と、捕まえたときに鋭い歯で嚙みついてくることが多く、漁師が噛まれてイライラしたからイラという説があるそうです。いずれにせよ、可愛らしい見た目とは裏腹に、気性の荒い魚なようです。