ウナギ釣りの餌にはコレが効果的!おすすめの餌12選!付け方や入手方法などを紹介

ウナギといえば、日本人には非常になじみ深い魚ですが、ウナギがどのようなものを餌にして過ごしているのか知っている方は少ないのではないでしょうか?今回はそんなウナギの餌にスポットを当ててみました。ウナギの食性を知って天然ウナギを釣ってみましょう。

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ウナギってどんな魚?

ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属する魚で、細長くにょろにょろとしていて表面はぬるぬる滑る体が特徴です。日本では食用としてなじみの深い魚で、なんと縄文時代にもウナギを食べていた形跡があります。

ウナギの生態

ウナギといえば川魚だと思っている人もいるかもしれませんが、実は遠くマリアナ海溝付近の海で生まれて日本の川にたどり着き、成長してまた海に産卵しに戻っていく回遊魚です。ただし川を上らず河口や湾内などで暮らすものや、川を下らないものもいます。寿命は平均で数年~十数年です。

ウナギの日本での生息地域

日本では北海道を除く太平洋側の広い範囲で生息しており、特に関東から九州によくみられます。天然物は利根川、四万十川、吉野川などのものが有名で、現在は開発などで少なくなりましたがかつては東京湾も一大産地でした。また、養殖は鹿児島県、愛知県、静岡県の順で生産量が多くなっています。浜名湖のウナギは有名ですね。

ウナギの食性は?

ウナギは基本的には肉食魚で、食物連鎖のピラミッドの中ではかなり上位に位置する魚です。あまり泳ぎは得意ではありませんが、イヌ並みに鼻がきくと言われており、その嗅覚を利用して主に夜に餌をとります。

ウナギは雑食性

ウナギは動物性の餌であれば何でも食べます。生息場所や環境によって食べている餌は様々で、ユスリカやミミズ、昆虫、小魚、カエル、エビやカニなどの甲殻類、貝類、魚や動物の死体などが挙げられます。河口や海で暮らす個体はゴカイなども食べます。

ウナギが釣りの12種類の餌をご紹介!

paulbr75 / Pixabay

ここからはウナギがよく食べると言われている餌を12種類紹介していきたいと思います。ポイントとしては、ウナギは非常に嗅覚が優れているため、においの強い餌に反応しやすいです。ただ、それぞれに特徴があり、針への付け方も異なるので要チェックです。なお、虫の画像などが出てきますので苦手な方はご注意ください。

ウナギ釣りの餌①ドバミミズ

ウナギ釣りにおける基本の餌といってもいいほどポピュラーなのがドバミミズです。フトミミズとも呼ばれ、山や森林などに住み腐葉土などを食べる生物です。ちなみに釣り餌として安く売られているミミズはシマミミズで、種類が異なります。シマミミズでも釣れないことはないですが、ドバミミズのほうが釣りやすいのでぜひ使ってみましょう。



ドバミミズの特徴

ドバミミズはウナギに対するアピール力がずば抜けていて、特に大型のものがよく好まれます。また、購入しようとすると1匹あたり50~100円とかなり高価ですが、自分で採取すれば餌代はかかりません。ただし、他の魚も好むのでウナギ以外も釣れやすく、塩水に弱いので河口や汽水域で使用するとすぐに白く変色してしまいます。

ドバミミズの入手方法

ドバミミズは春から梅雨ごろが最もよく獲れ、雨上がりの日に落ち葉の多い所などにいることが多いです。特に日の当たりにくい北側の場所や、山の斜面の下、落ち葉の積もった側溝の中などを好みます。釣り好きな人は自分のミミズ採取ポイントを持っていることが多いので、ぜひたくさんいる場所を探してみましょう。

たくさんとったドバミミズは飼育することで保管できます。木か発泡スチロールの箱またはコンポストを用意し、捕獲した場所の土をたくさん持って帰るか、園芸用の腐葉土などを用意してその中に入れておきます。土の柔らかさと通気性を確保するためたまにかき混ぜましょう。越冬はできないので秋までに使い切るようにします。

ドバミミズのつけ方

針につける際は通し刺しが基本です。環帯と呼ばれる白っぽい帯のような部分があり、そこから上(短い方)が頭で脳や内臓などが集中しています。そのため端から通すとミミズが死んでしまうので環帯のやや頭寄りから針を入れます。しっぽ側から通すと切れやすいです。

また切ると弱りやすいので、長いものはそのまま使うか縫い刺しにします。死んでも釣れないことはないですが、生きて動いているもののほうがアピールが強いです。針につけるときはかなり暴れますが、活きがいいものほど釣りやすいので手早くできるよう頑張りましょう。

ウナギ釣りの餌②アオイソメ

アオイソメは海釣りをする人にとっては王道の餌ですが、ウナギもよく釣れます。ヒルやミミズと同じ環形動物と呼ばれる生物で、お店や地域によってはゴカイ、イワムシ、青虫などと呼んでいる場合もあります。

アオイソメの特徴

アオイソメは比較的安価に購入することができるうえ、ウナギに対するアピールは非常に強いです。元々は海の生物なので河口や汽水域でも使用することができ、大きいものを切って使用しても弱りにくいので便利です。しかし他の魚も大変好む餌なので外道も非常にかかりやすいです。

アオイソメの入手方法

出典:楽天

釣具店やインターネットで購入するのが一般的で、50~100g程度入って500円前後で入手することができます。生きているので釣りをする日に合わせて購入するようにし、大きいウナギを釣りたい場合は太めのものを選ぶとよいでしょう。

アオイソメのつけ方

ミミズと同じく通し刺しが一般的です。長いものはアタリが来てもかからない可能性があるので短く切って使用しても大丈夫です。逆に小さめのものが多い場合は2~3匹を房掛けにしてもよいでしょう。

ウナギ釣りの餌③ユムシ

ユムシは干潟などに生息する無脊椎動物で、ピンクや茶色がかった色をしておりややソーセージに似た形状をしている生き物です。北海道ではルッツとも呼ばれており、食用にもされますが釣り餌としてのほうがポピュラーです。

ユムシの特徴

比較的胴が太いためマダイやスズキ、チヌなどの大物狙いで使われますが、ウナギも釣ることができます。外道の魚はほとんどいないため、餌取りが多い場合などに有効です。餌持ちはいいものの、餌としては比較的高価で、当たりはずれが大きい餌でもあります。餌取りの数や活性の状態によって使い分けるのがベターです。

ユムシの入手方法

出典:楽天

釣具店で購入することができますが、店によっては置いていない場合もあり、あったとしても1匹100~200円程度とやや高価です。生態をよく理解すれば自分で採取することも可能ですが、素人には少々難しいです。

ユムシのつけ方

ユムシは片側の端に穴があり、そこから海水を取り込んでいます。針をつける際はその近くから針を刺し、胴体の真ん中あたりから貫通させます。海水をパンパンに取り込んでいるとややつけづらいので、その場合は少し握って水を出させるとつけやすくなります。

ウナギ釣りの餌④イワムシ

環形動物であるイソメの仲間で、アカムシ・イワイソメなどとも呼ばれています。海岸の石と砂の間に生息しています。アオイソメと同じような魚が釣れますが、においが強いためウナギには非常に効果的な餌です。

イワムシの特徴

あまり動きは活発ではありませんが、針に刺すと茶色い体液が出てきて、それが独特の強いにおいを放ち魚をおびき寄せます。ウナギにも効果が高いですが、フグなどの外道も寄ってきやすいので餌取りが多い場合には注意しましょう。また、取り扱っているお店が少なく、やや高価です。

イワムシの入手方法

釣具店での購入が一般的ですが、取り扱いがない場合もあります。アオイソメの倍くらいの価格なので、においを出すために小さく切ったものや塩漬けのものをアオイソメと併用して使う人も多くいます。ゴロタ浜などによくいるので採取もできますが、場所によっては漁業権があるので事前に確認しましょう。

イワムシのつけ方

通し刺しにするのが一般的です。長すぎるものは切ってから使用しましょう。アオイソメと併用する場合は小さめに切ったイワムシを糸のほうまでしごき上げ、その下にアオイソメをチョン掛けにします。動画はアオイソメのものですが、付け方は同じです。

ウナギ釣りの餌⑤マムシ

ホンムシ(本虫)などと呼ぶ場合も多く、こちらもイソメの仲間です。アオイソメなどより太さと長さがあり、においも強いのでウナギはもちろん、大型の魚も好むものが多くいます。虫エサの中では集魚力はトップクラスです。

マムシの特徴

体液のにおいがとても強いのでウナギに対するアピールは強く、餌持ちも比較的いい餌です。しかしマダイ、チヌ、カレイ、フグ、アナゴなども好むので餌取りも多く寄ってきます。値段はかなり高価ですが20cm以上の大きさのものも多いので切って使うことが多いです。

マムシの入手方法

出典:楽天

釣具店で購入する場合、50g程度で1000円前後が一般的です。採取することもできますが必ず事前に漁業権を確認してから行いましょう。余った場合には塩漬けなどにして保管することもできます。

マムシのつけ方

太く長いので5cm程度に切ってから通し刺しにしましょう。切ると針を刺した部分だけでなく断面からも体液が出てくるためよりアピールが強くなります。

ウナギ釣りの餌⑥アナジャコ

アナジャコは甲殻類の一種で、ゲンダやカメジャコとも呼ばれています。干潟や河口の砂地の中に穴を掘って潜み、プランクトンを食べている生物です。河口付近でのウナギ釣りでは最も効果的だという釣り人もいて、非常におすすめできる餌です。

アナジャコの特徴

河口付近に生息するウナギは食べ慣れているため、非常に食いつきがいいです。しかし生命力が強くないため、エアーポンプをつけて置いておきましょう。餌取りも好んで寄ってくる餌で、エイがかかることもあります。また、冷凍したものはよりにおいが強くアピールがあるので生き餌より釣れることもあります。

アナジャコの入手方法

釣具店などで餌として販売していることもありますが、生命力があまり強くなく維持管理が難しいため売っている店はかなり少ないです。冷凍したものであれば手軽にインターネットで購入することもでき、1匹50~100円弱で販売されています。

また、自分で採取することもできます。干潟で数mmほどの小さな穴を見つけたらそこを少し掘ってみると2cm前後の穴になります。そこに習字用の筆を突っ込んでしばらく置くと、侵入者を追い出すためにアナジャコが筆を押し上げます。そこを引きずり出して捕まえます。

アナジャコのつけ方

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