「げんげ」はどんな魚?
ここではまず、いったいこの魚は、どんな魚なのか。知っている方は少ないのではないでしょうか。しかし、とても美味しい魚だったり、雑魚として嫌われていたり、女性に人気があったりと、とても不思議な魚だったりします。そんなげんげについて紹介していきましょう。
日本に多くいるのはノロゲンゲ
ひとくくりに、げんげと言っても、驚くことに、なんと世界には約230種類ものげんげの仲間が生息しています。そんな中で、日本に近い海に生息している魚で、なかでもこの種で名前が知られている仲間では、ノロゲンゲという種類がいます。
ヘビのような深海魚
この魚は、水深200メートルから1800メートルに生息が確認されている深海魚の仲間です。その形は、細長く爬虫類のヘビのような形をしています。泳ぎ方もアナゴのようにくねくねしながら泳ぎます。
げんげは高級魚?それとも雑魚?
以前は漁師の網に掛かりはするものの、食される事が少なく捨てられてしまう雑魚のような存在でした。しかし、一部では、その食感や脂ののった身から好まれてはいましたが、鮮度落ちが早く広まることはあいませんでした。しかし、近年、その美味しさと栄養面から見直され、手に入りにくいことから高級魚と言われるようになりました。
「げんげ」の基礎知識
図鑑に載っているような分類や生態などの面から詳しく紹介して行きたいと思います。基本的な情報から知っていくことで、今まで、まったく知らなかった魚でも、きっと身近に感じることも出来るようになるでしょう。
げんげの分類
スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科の魚になります。世界中に約230種類もの仲間が生息しています。日本に近い海に生息している種はノロゲンゲで、底引き網漁などでカニなどに交じって来る深海魚の一種です。
げんげの生息地
生息地は世界各地の水深200メートルから1800メートルの深海域で確認されています。日本では、日本海やオホーツク海の深海で生息しています。
げんげの生態
住んでいる場所は深海に生息していて、砂などに潜って貝などを食べて生活している肉食の魚です。魚も食べることもあります。体は細長く、約30センチほどに成長します。体の表面はゼラチン質で、とてもヌメヌメしています。
「げんげ」の呼び名や名前の由来
げんげというこの魚の名前を初めて聞いた時は、みなさん中には、変な名前だと思った方も多いと思います。そんな名前の由来などについて、ここでは紹介してみたいと思います。
げんげの呼び名について詳しく紹介
この魚には、他の魚と同じように、地域で色々な呼び方があります。例えば、京都ではグラと呼ばれていて、秋田の方ではスガヨです、石川ではゲンゲンボウと呼べれています。ミズウオと呼ばれていた地域もありましたが、ミズウオ科の魚とは、まったく違う魚です。
げんげの悲しい名前の由来
この「げんげ」という名前の由来にはいくつか説がありいます。漁で捕まっても捨てられていたので、ゲギョ(漢字=下魚)と呼ばれていて、それが変化してげんげになったという説や、エビの漁網にかかって捨てれていたため、下の下の魚なので「げのげ」が「げんげ」になったという説もあります。どちらにしても、うれしい由来ではないでしょう。
「げんげ」の特徴を紹介
ここまで基本的な情報を紹介してきましたが、この魚の特徴的な部分を紹介していきたいと思います。面白い特徴を持った種類が多い深海魚の仲間ですが、どのような特徴を持っているのか紹介しましょう。
細くてヌメヌメの体について
体は成長すると約30センチほどになります。大きな個体では40センチ近くにも成長することもあります。細く長い体は、うなぎやあなごのようにもみえます。また、体の表面も、うなぎに似ていてヌメヌメしています。
砂に潜って魚を食べる?げんげの食性について
砂に潜って貝など主に食べています、大きく成長すると、他の魚やヒトデなども食べることがあります。砂の中の貝を食べる時、この魚は上手に口を使って砂を食べることなく、貝だけを食べることが出来ます。魚の中で、このような食べ方をする魚は非常に少ないといえるでしょう。
げんがは世界に約230種類もいる
この魚は世界各地に生息していますが、その種類は約230種類にもなります。日本に近くに生息している種類でいうと、ノロゲンゲやシロゲンゲ、ヒロクチゲンゲ、スザクゲンゲなどがいます。種類が多い分、生態などの違いもあり、特徴なところでは、産卵では、卵を産む種類や、体の中で卯化させる種類もいます。
「げんげ」の仲間を見てみよう
この種の魚では驚くことに約230種類も世界に生息している、この魚ですが、その仲間をいくつか選んで紹介していきたいと思います。見た目はあまり変わりませんが、どのような違いがあるのか、詳しく紹介しましょう。
げんげの仲間①:シロゲンゲ
この種の中では、大型の部類に入ります。体が他の種類よりも白みがかっているので、この呼ばれ方をいています。日本海やオホーツク海など日本の近くにも、生息していますが、ベイリング海からカリフォルニア近くにまで生息しいます。
げんげの仲間②:アゴゲンゲ
この種の仲間の中では、少し体の色が黒みがかっているのが特徴です。一部の地域ではクロゲンゲとも呼ばれています。ウロコがあります。また、トゲがあるので、注意が必要です。
げんげの仲間③:カンテンゲンゲ
ノロゲンゲに続いて知れれている種類のひとつです。シロゲンゲとの区別の仕方として、目と目の間隔の違いがあり、シロゲンゲよりも間隔が狭くなっている。他にもシロゲンゲの胸びれは先端が丸みがあるのにくらべて、この種類は、胸びれに先端は尖っている。
「げんげ」は美味しい魚
その食感が絶品と言われるほど美味しい魚としても知られているこの魚は、幻の高級魚とも呼ばれているほどです、そんな高級魚と言われるこの魚の食に関係した部分をここから詳しく紹介して行きたいと思います。
美味しい魚「げんげ」の味や旬を紹介
美味しい魚は沢山います。そんな中でも絶品といわれ、高級魚として扱われる魚は限られています。げんげは、美味しい魚と言われていますが、どのように美味しいのか紹介していきましょう。
げんげのプルプル食感が絶品
絶品と言われる、その理由のひとつになんともいえない食感が挙げられます。ゼラチン質の身は、ぷるぷるの食感が楽しめると評判になっています。美味しいといわれる魚で、食感を挙げられる魚もいますが、ぷるぷるした食感と表現される魚は珍しいのではないでしょうか。
脂がのっているがさっぱりしている
魚の旨味の中で良く言われるフレーズに脂がのっているという表現があります。絶品と言われる魚のほとんどが、そう言われているのではないでしょうか。この魚も、よく脂がのっていると言われています。しかも、のっているのに、さっぱりとした味わいなのです。絶品と言われるのは、こんなところにもあるのです。
げんげの旬はいつ?
そんないも美味しい魚を、一番美味しい時期に食べたいと、だれもが思うのではないでしょうか。では、この魚の一番美味しい旬はいつなのでしょうか。じつは、深海魚に旬はないようなのです。何故なら深海は季節の影響を受けうることが少ないため、時期による魚の変化も少ないのがその理由のようです。逆にかんがえれば、いつでも美味しい訳です。
「げんげ」の料理や調理方法
美味しい魚を、どのように食べるのかを紹介していきましょう。この魚は、ぷるぷるの食感が特徴ですが、その分、身が非常に崩れやくなっています。その点も考慮して、美味しく食べる方法を詳しく紹介します。