淡水のタイ「ティラピア」ってどんな魚?釣り方や料理を紹介

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ティラピアってどんな魚?

ティラピアは、カワスズメ科に属する魚で、日本だけではなく世界中に生息しています。原産地はアフリカで、非常に生命力が強いことからその生息地の生態系をおびやかす存在になっています。

ティラピアの基本情報

1962年に、当時のアラブ連合共和国(現在のエジプト)のアレクサンドリア水族館から寄贈されたと言われています。1980年代から1990年代初めまでは、鹿児島県を中心として盛んに養殖が行われていました。しかし、養殖マダイの価格が極端に低迷したことを境に急速に生産量が減少していきました。

別名「チカダイ」や「イズミダイ」

以前のティラピアの流通名は、「チカダイ」や「イズミダイ」と言われて、マダイの代用品としてよく出回っていましたが、現在ではその数も減少して、中華料理の食材などとして少ないながらも流通しているそうです。

ティラピアの特徴

ティラピアは、最大で約50㎝以上、3㎏以上にまで成長すると言われます。水温や塩分などの環境の変化に強く、すばやくなじむ特徴があり、水温約10~40℃まで生息できると言われています。しかし、水温が約10℃以下には耐えられないみたいです。

ティラピアの食性

食性は、雑食性で何でも食べるそうです。主食は付着藻類を食べますが、デトリタス(生物の遺体や微生物の死骸など)や小型甲殻類や昆虫類も捕食します。性格が荒いため、縄張りに侵入する魚を攻撃する特徴もあります。

ティラピアの生態

環境に適応する能力が高い魚と言われています。水温が約24℃~32℃になると季節に関係なく産卵して、 雄が水底に浅い巣穴を掘って産卵床をつくります。雌は、約400~2000個の卵を生んで、 卵や孵化したばかりの稚魚を口の中に入れて育てていきます。

ティラピアの生息地・分布

原産地は、ニジェール川水系を中心にアフリカ大陸西部、タンガニイカ湖以北のナイル川水系、中近東になります。比較的穏やかな流れを好み、河川下流域および汽水域や湖沼に多く生息しています。日本では、各地の温泉地などで見られていて、特に沖縄諸島の河川、湖沼に生息が確認されて、生態系をおびやかす存在と問題視されています。

ティラピアの旬・釣れる時間帯

ティラピアの旬は、春が旬と言われています。日本の沖縄以外では養殖ものが一般的で1年中季節に関係なく食べられます。栄養分は、ビタミンとしてはDやB12を多く含まれています。ミネラルは、カリウムが豊富に含まれています。

ティラピアの効能

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて、骨を丈夫にしてくれます。ビタミンB12は、赤血球の形成に関係していてレバーなどに多く含まれる成分として知られています。カリウムには、体内の余分な塩分を体外に排出することや血圧を正常化してくれる働きがありますので、高血圧や心筋梗塞を予防する働きがあります。

ティラピアの利用法

ティラピアは現在、食用だけではなく医療面からも注目されている魚になっています。現在、ブラジルでは臨床試験が進められている段階ではありますが、重度の火傷など皮膚の再生治療に使われいて、新しい分野で注目を集めています。

ティラピアの釣れる時間帯

沖縄以外では、養殖がほとんどで釣り堀など時間帯に関係なくいつでも釣ることができます。沖縄では、ティラピアの繁殖が激しいので生態系をおびやかしています。基本的に沖縄のほとんどの川に生息しているそうです。

ティラピアの釣り方・仕掛け・タックル

ティラピアは、雑食で口に入るものはなんでも食べます。パンやソーセージなどを釣り針につけるだけで釣ることができます。どのエサでも釣れる魚なので、ルアーで狙うことでゲーム性があって人気です。

仕掛け

ティラピアの仕掛けは、シンプルなものになります。メインラインとルアーの間にリーダーを入れた簡単な仕掛けになります。リーダーとは、メインラインの弱点を補うものです。リーダーがあればショックを吸収して、簡単に切れるのを防ぐことができるからです。

タックル

ティラピアは、大きさに幅がありますので余裕を考えて、バス釣りで使っているタックルが適しています。ロッドやリールに関しても、大型のティラピアに対応するためにも十分耐えられるバス用のものをおすすめします。

ティラピアのさばき方

三枚おろしを基本として、どんな魚もさばくことができます。背骨を挟んだ両側の身が2枚、背骨が1枚の、合わせて3枚おろしとなります。刺身などの料理には、このさばき方を使います。ティラピアでも同じやり方です。

内臓を避けること

さばき方のポイントは、内臓を避けるようにさばくことがポイントになります。内臓を傷付けると内臓の臭みが肉全体に移ってしまうと言うことなので、内蔵を避けていきます。3枚おろしにするときは、臭みがうつらないように内臓を避けてさばくか、カレー粉を付けたり、香草を使うことをおすすめします。

ティラピアの入手法(世界のコストコで販売)

ティラピアは、大型スーパーのコストコで冷凍したものが販売されています。冷凍魚の人気アイテムになっています。川魚なので泥臭さがあるようですが、ほんの少し手を加えることで、劇的にクセを取り除くことができて美味しくいただけます。

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