沖縄ではブダイの仲間をイラブチャーと呼び、数多く市場でも出回っているお魚です。沖縄ではイラブチャーと共にアオブダイと書かれており、毒を持ち危険とされている一方沖縄では食用として食べられているので疑問を持たれる方も多いとおもいますが、イラブチャーはナンヨウブダイやブダイ科の数多くあるお魚全体を表しています。その中には青色以外にも緑や、赤、黒などさまざまな色や形のお魚が存在しています。そのため、非常に沖縄ではイラブチャーがあらゆる所で楽しめます。アオブダイはイソギンチャクを食べてしまいますが、ナンヨウブダイは岩についた藻を食べるので毒を持っていません。
ナンヨウブダイも含むブダイの種類には80種類以上も仲間がいます。このブダイの餌には死んでしまった珊瑚や珊瑚藻もあります。鳥のくちばしのような頑丈な硬い歯で岩礁に生えている藻や珊瑚を食べるためだと分かると納得できますね。バリバリと音を立てながら、かじって口にいれた珊瑚の骨の部分や岩を喉にある歯で細かくすり潰されます。しかしながらすり潰しても岩などは消化されないので砂のような糞をします。これはつまり沖縄の海といえば欠かすことのできない白い砂。この「白い砂」を作っていることに繋がります。もちろんブダイだけが白い砂を作っているのではありませんが、このような生態が自然を守り、綺麗な海を作っているということです。大きなブダイだと1年に1トンもの砂を作り出します。
先ほども触れましたが雄と雌が存在するにも関わらず、老成すると雄になる不思議さに加え、綺麗な白い砂まで作っているとは沖縄や、ハワイなど海と砂浜の綺麗な地域にとっては必要不可欠な存在で海の不思議にさらなる興味が湧いてきますね。
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イラブチャーの料理
沖縄でよく見られるカラフルなお魚達ですが、毒を持つアオブダイと沖縄でイラブチャーとして親しまれているナンヨウブダイを始めとするブダイ属のお魚は非常によく似ていて雄雌での違いに加えて成魚、老魚になると変化したりと判断がとても難しいです。そのため、調理に関しては沖縄の市場で毎日調理されているプロの方のお願いしてきちんと安全な料理を召し上がることをおすすめします。
沖縄でのイラブチャーのお料理の種類は大変豊富です。
イタリアン
お寿司
なかなか鱗が残った状態での握りはあまり見ることができないので、見た目もインパクトありますね。
お刺身
ブルーの鱗がとても印象的なお刺身になりますね。お頭もついたお刺身はインスタ映えするほどのお食事となりますね。
マース煮
沖縄ではよく食べられるお料理です。「マース」とは沖縄の方言で塩のことを言います。なので簡単にいえばシンプルな塩煮ということになります。味のベースとなる塩と魚の臭みを消すためのお酒として泡盛を使い、水と共に煮ます。魚だけでは物足りない時には島豆腐や青ネギを足したり、レモンやシークワーサーを足して食べることもおすすめです。
からあげ
鱗までからあげにして食べることができ、美味しくいただけます。
沖縄の市場で自分でお魚を選び、そのお魚をプロの方に調理して楽しめるのでお魚に対して知識がなくても、楽しめるので普段釣りをされない方でも気軽にお料理をいただけるのでぜひ沖縄に行った際にはお魚を選ぶところから自分で楽しんでみるのはいかがでしょうか。
アオブダイから見えてきた海と魚の不思議
アオブダイとして親しまれてるお魚には数多くの種類があり、中には知識を持っていなければ危険性を魚の姿を見ただけでは確認できないものもあることが分かりました。食べたイソギンチャクの毒が猛毒であっても、アオブダイはその毒の影響を受けずに生きていられることも私たち人間から見ると、とても不思議なためそのことを知らずに食べてしまうことで危険なこともあります。その一方ブダイの種類の特徴であるくちばしのような口であることが、沖縄の海を綺麗に保っていることも分かり、イラブチャーが沖縄の生活では欠かすことのできない大切な存在であり、料理としても普段から馴染み深いお魚であることは間違いありません。
海を守ることはビーチクリーン活動をすることなど行動に移して努力することも大切ですが、このような生態系を知って海への知識を深めることも綺麗な海を保つためには大切なことですね。数多くの海の不思議や魚の不思議を深めることはさらなる楽しみ方を広げることができます。魚の特徴1つに隠された自然の中での意味を感じながら魚釣りをすることでさらにレジャーとしての釣りの楽しみ方も広げていきたいですね。そしてあくまでも安全を第一に考え、知識に不安を感じる時には必ずプロのお力を借りて楽しむことが大切です。