アオブダイってどんな魚?生態や食べる時の注意点などアオブダイのまとめ

アオブダイの毒との関係

アオブダイはもともと身体の中で毒を作り出すお魚ではありません。しかし、餌となるスナギンチャクに猛毒があります。それを捕食するため筋肉、肝臓、消化管、その他の内臓に「パリトキシン様毒」を持っているため、大変危険とされています。潜伏時間は概ね12~24時間と長く、主な症状は骨格筋の細胞が壊死することにより激しい筋肉痛や脱力が生じて横紋筋融解症が起こります。その他にも筋細胞の壊死によって蛋白が血中に遊離し、尿から大量に排出される状態になり黒褐色の排尿に繋がるミオグロビン尿症になったり、呼吸困難、歩行困難、胸部の圧迫、麻痺、痙攣などを引き起こすこともあります。

初期症状の発症から重篤な場合には十数時間から数日で死に至るケースもあります。また回復にも数日から数週間を要します。「パリトキシン様毒」は全世界の生物が持つ毒の中でも最強と言われています。解毒剤などもないことから、食べることには注意が必要とされています。

このパトリキシンという毒はフグの持つ毒テトロドトキシンよりもとても強い毒性をもっていて、水洗いや加熱をしていても毒性が失われることはありません。そのため、厚生労働省のウェブサイトでも食中毒の危険があるお魚の1つとして名前が載っています。アオブダイを釣った際にはこのような危険な毒を持つ魚であることを覚えておきましょう。内臓は猛毒が含まれることがあるため、細心の注意を払う必要があります。

こちらがパリトキシンの毒性を持つイソギンチャクの「ヒメハナギンチャク」です。名前も見た目も可愛らしいのですが、とても危険な毒を持っています。このイソギンチャクも食べてしまうことから、お魚によって個体差が出てしまったり、アオブダイが危険なお魚として認識されるようになりました。

沖縄でのイラブチャー

沖縄ではブダイの仲間をイラブチャーと呼び、数多く市場でも出回っているお魚です。沖縄ではイラブチャーと共にアオブダイと書かれており、毒を持ち危険とされている一方沖縄では食用として食べられているので疑問を持たれる方も多いとおもいますが、イラブチャーはナンヨウブダイやブダイ科の数多くあるお魚全体を表しています。その中には青色以外にも緑や、赤、黒などさまざまな色や形のお魚が存在しています。そのため、非常に沖縄ではイラブチャーがあらゆる所で楽しめます。アオブダイはイソギンチャクを食べてしまいますが、ナンヨウブダイは岩についた藻を食べるので毒を持っていません。

ナンヨウブダイも含むブダイの種類には80種類以上も仲間がいます。このブダイの餌には死んでしまった珊瑚や珊瑚藻もあります。鳥のくちばしのような頑丈な硬い歯で岩礁に生えている藻や珊瑚を食べるためだと分かると納得できますね。バリバリと音を立てながら、かじって口にいれた珊瑚の骨の部分や岩を喉にある歯で細かくすり潰されます。しかしながらすり潰しても岩などは消化されないので砂のような糞をします。これはつまり沖縄の海といえば欠かすことのできない白い砂。この「白い砂」を作っていることに繋がります。もちろんブダイだけが白い砂を作っているのではありませんが、このような生態が自然を守り、綺麗な海を作っているということです。大きなブダイだと1年に1トンもの砂を作り出します。

先ほども触れましたが雄と雌が存在するにも関わらず、老成すると雄になる不思議さに加え、綺麗な白い砂まで作っているとは沖縄や、ハワイなど海と砂浜の綺麗な地域にとっては必要不可欠な存在で海の不思議にさらなる興味が湧いてきますね。

イラブチャーの料理

沖縄でよく見られるカラフルなお魚達ですが、毒を持つアオブダイと沖縄でイラブチャーとして親しまれているナンヨウブダイを始めとするブダイ属のお魚は非常によく似ていて雄雌での違いに加えて成魚、老魚になると変化したりと判断がとても難しいです。そのため、調理に関しては沖縄の市場で毎日調理されているプロの方のお願いしてきちんと安全な料理を召し上がることをおすすめします。

沖縄でのイラブチャーのお料理の種類は大変豊富です。

イタリアン

お寿司

なかなか鱗が残った状態での握りはあまり見ることができないので、見た目もインパクトありますね。

お刺身

ブルーの鱗がとても印象的なお刺身になりますね。お頭もついたお刺身はインスタ映えするほどのお食事となりますね。

マース煮

沖縄ではよく食べられるお料理です。「マース」とは沖縄の方言で塩のことを言います。なので簡単にいえばシンプルな塩煮ということになります。味のベースとなる塩と魚の臭みを消すためのお酒として泡盛を使い、水と共に煮ます。魚だけでは物足りない時には島豆腐や青ネギを足したり、レモンやシークワーサーを足して食べることもおすすめです。

NEXT からあげ